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【要約&書評】買った株が急落してます!売った方がいいですか? 株で利益を出す人の考え方

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今回は、栫井駿介さん著の『買った株が急落してます!売った方がいいですか?』を紹介していきます!

皆さんには、株式投資をやっているが損ばかりしてしまう、SNSの情報に飛びついて、損をしてしまったという悩みや失敗はないでしょうか?

本書はそういった方に役立つ1冊です!

本書の著者である栫井さんは、つばめ投資顧問の代表を務められ、これまで800名ごえの個人投資家に、長期投資のアドバイスを行なっています。

またyoutubeでも情報を発信されており、チャンネル登録者数は15万人を超えています。

本書では、そんな著者によって、特に投資初心者が必ず押さえておきたい、株で利益を出す人の考え方がまとめられています。

この記事では、その本書の中から、なぜ損切りは難しいのか?初心者が失敗する理由、投資は失敗を避けるゲームの3つについて紹介していきます!

 

買った株が急落してます!売った方がいいですか?の要約

なぜ損切りは難しいのか?

株式投資で損をしてしまった人の中には、株価が下がっているのにも関わらず、なかなか損切りをすることができず、損失を大きくしてしまったという方も多くいるのではないかと思います。

また上がるのではないか?という何の根拠もない、神頼みのような状態で、下がり続ける銘柄を保有してしまうのです。

これでは、株式投資はただのギャンブルになってしまいます。

そして、人は自分の都合のいい情報だけを、自分の中に取り入れようとする傾向があります。

そのため、株価が下がっていたとしても、どこかに株価が上がる要素があるのではないか?とSNSやネット記事を漁り、「今後株価は上がる」という情報を見つけて安心するようになるのです。

実は私は、仮想通貨投資をしていた時に、同じような経験がありました。

当時は大学生だった私は、今後、ネムとリップルというコインが伸びるという情報をツイッターやYouTubeでみて、投資を始めました。

金額は5万円ほどでしたが、大学生の私にとっては大金でした。

買ったあとは、少し上がりはしたのですが、ある日を境にどんどん下がっていってしまったのです。

最終的には2〜3万円くらいの、ほぼ半分まで減ってしまったタイミングで売ることになり、大きく損をしてしまいました。

当時を振り返ってみると、私も売却をする前は、ひたすらネムとリップルが上がる理由ばかり探して、その情報を見つけることで安心感を得ていたのです。

そして、いつか上がるだろうと思い続け、結果投資金額の半分も損をすることになってしまいました。

このように、いつか上がるだろうという希望が、損切りを難しくしてしまうのです。

また、今はインターネットの登場により、株式投資に関する情報は、大量に流れています。

SNSやYouTubeなどで投資について情報を発信している人も多くいます。

もちろん、中には有益な情報を発信している人もいます。

しかし、一方で、情報発信を活用して、自分の投資を有利に進めるため、株価を釣り上げようとする悪い人もいます。

そういった人の情報に踊らされてしまうと、「〇〇さんが上がるっていってたから、いずれ上がるんだ!」といって、よく自分で考えずに投資をしてしまうのです。

そして、情報を発信している側の人は、株価が釣り上がったタイミングで、売り抜けてしまい、利益を得ます。

吊り上げで上がった株価は、いずれ下がってしまいますから、最終的には情報に踊らされた側の人間が、損を被ることになるのです。

本書に書かれておりますが、投資が本当に上手い人は、自分の間違いを認めることに躊躇しません。

これからの伸びる企業だから、これから業績が上がるからという考えのもと投資をしたとしても、思ったよりも成長しなかった場合、それは最初に自分の考えが誤っていた可能性が高いのです。

自分の考えが誤っていたということを認めたくないがために、保有し続けていると、どんどん損を大きくしてしまうことにつながります。

そこで、自分の考えは間違っていたのかもしれないということに気がつけると、「SNSの情報を鵜呑みにしてしまった」「その企業のことをよく調べずに投資をしてしまった」といった、改善点が見えてくるようになるのです。

それを繰り返しいくことで、徐々に投資家として成長することができるのです。

 

初心者が失敗する理由

先ほどは、株価が下がった時の話でしたが、次は株価が上がった時の話になります。

株価が上がることは、とても喜ばしいことですが、特に初心者は売り時を誤ってしまうことがあります。

よくあるのが、少し株価が上がったら、すぐに売ってしまうことです。

短期売買で利益を出すことが目的であればいいのですが、「将来的にこの企業は成長する」という考えのもと投資をしたのであれば、少し株価が上がったくらいで売却することは、矛盾しています。

しかし、これは仕方のないことなのです。

行動経済学の分野ではプロスペクト理論というものがありますが、この理論では、人が感じる損失の痛みは利益が出た喜びより2倍大きいと言われています。

人は得をすることよりも、損をすることをより嫌う性質があるのです。

株価が下がった時に、それを売却してしまうと、損失が確定してしまうため、どんどん先延ばしにして、損切りができなくなってしまうのです。

一方で株価が上がった時には、リスク回避的になってしまい、少しの利益が出たことに安心して売ってしまいます。

これでは、利益が小さい割に、損失は大きいという最悪な投資をしてしまうのです。

投資は、損失を小さく、利益を大きくする、損小利大がいいとされています。

そのため、損失が出たら、さっさと損切りをして、利益はどんどん伸ばしてく方がいいのです。

しかし、投資初心者ほど、人間が本来持っている性質に流されて投資をしてしまい、投資で失敗をしてしまうのです。

では、株価が伸びている銘柄は、放ったらかしでいいのか?と言われると、本書では、それは半分正解で半分誤りであると書かれています。

株価が伸びていたとしても、手入れは必要になるのです。

株価が伸びることはいいことですが、行きすぎると、株価はいずれ下がってしまいます。

特に事業が急成長をしている企業は、その成長率を保ている間はいいのですが、成長率が下がってきた時に、多くの投資家が売却して、離れていってしまいます。

その結果、株価が暴落してしまうこともあるのです。

だからこそ、伸びている間は保有しつつも、割高になりすぎていないか?不自然なほど加熱しすぎてしないか?肝心な事業の状況はどうなのか?といったことを確認することが大切です。

そして、PERが100倍を超えるなど、割高になりすぎているようであれば、一部売却をするなど、手入れをしておく必要があります。

そのため、株価が伸びている時は、伸ばし続けることが大切ですが、必ず手入れを欠かさないようにすることも大切です。

 

投資は失敗を避けるゲーム!

株式投資をしていれば、誰しもが、どうやったら良い銘柄を見つけられるのか?ということに悩んでいます。

多くの人にとって、投資の目的は資産を増やすことなので、できれば急騰株を見つけたいと考えるのではないでしょうか?

そこで、中には、急騰株を見つけるためには、情報にいち早く飛び乗ることが大切だと考える人もいるのではないかと思います。

しかし本書では、この考えこそが、多くの個人投資家を絶望へと叩き落とす罠であると書かれています。

情報に飛びつくことが大切だと考えている時点で、株式投資においては、最高のカモになってしまうのです。

先ほども触れたように、株式投資について情報を発信している人の中には、自分が儲けるために、株価を吊り上げようとする人がいます。

投資には、より馬鹿理論がありますが 、これは資産の価格が適正価格を超えている場合でも、購入者がより馬鹿(次にその資産をかう人)に売ることができるという考えです。

そして、現代のSNSでは、より馬鹿理論を利用しようとしてくる人がたくさんいます。

そのため、情報にいち早く飛び乗ることが大切だと考えていると、そういった人のカモになってしまうのです。

では、良い銘柄を見つけるためには、どうすれば良いのか?

本書では、良い企業を見つけるためには、悪い企業を避けることが大切であると書かれています。

良い企業を見つけるためには、その企業のいいポイントを探すことが大切だという考えもあると思います。

もちろん、良いポイントを探すことも大切ですが、それだけではその企業にとって、都合のいいところだけをみて投資をすることになります。

そのため、良い企業を探す際には、悪いポイントがいかに少ないかを考えることが大切です。

本書では、悪い株を見抜くチェックポイントが10個紹介されておりますが、この記事では、まず押さえておくべき3つを紹介していきます。

まず一つ目が、利益が長い間増えていないことです。

利益が長い間増えていないということは、成長力がないということです。

成長力がなければ、今後安定して株価が伸びるとは考えられません。

そのため、必ずその企業の決算書などをみて、利益が増えているかどうかを確認するようにしましょう。

続いて2つ目が、業績が乱高下していることです。

利益が増えていることは大切なことですが、乱高下している場合、先が読めなくなってしまいます。

もし利益が伸びているからといって投資をしても、翌年の業績が悪くなってしまっては、株価は急落してしまう可能性があります。

だからこそ、業績が安定して伸びていっているかを見ることが大切です。

最後に3つ目のポイントがPERが高すぎる(50倍以上)です。

PERとは、株価収益率のことで、大きいほど、その株は割高、小さいほど割安だと判断されます。

このPERが50倍を超えている場合は、一時的なバブルの可能性もあるため、注意が必要です。

以上が、今回紹介した、悪い株を見抜く3つのチェックポイントです。

この記事では紹介しきれていない、チェックポイントもぜひ押さえておきたいものですので、ぜひ本書を参考にしてみてください!

 

本書では、この記事では紹介しきれていない、特に初心者が知っておくべき、株で利益を出す人の考え方がまだまだ紹介されています。

そのため、株式投資で損をしてきたという方や 、儲けたいと考えている方は、ぜひ本書を読んでみてください!

 

買った株が急落してます!売った方がいいですか?』の購入はこちらから!

 

ではでは。

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