今回は、澤円さん著の『得意なことの見つけ方』を紹介していきます!
皆さんには、自己分析や自分探しをしたけど、自分の得意なことや強みがわからない、わからないから自分に自信が持てないといった悩みはないでしょうか?
本書はそういった方に役立つ1冊です!
本書の著者である澤さんは、元マイクロソフト業務執行役員で、現在は株式会社圓窓代表取締役や、武蔵野大学の専任教員を務められるなど、多岐にわたってご活躍されています。
本書では、そんな著者によって、
自己分析や自分探しで苦しむことなく、自分の得意なことを見つけるための方法が紹介されています!
この記事では、その本書の中から、得意なことが見つけられない原因、行動することで得意なことが見つかる、周りのこの言葉に注目しようの3つについて紹介していきます!
得意なことの見つけ方の要約
得意なことが見つけられない原因
皆さんは、一度は自分の得意なことは何か考えたことがあるのではないかと思います。
また、多くの人が、就活や転職活動をする時に、自己分析をやって、自分の強みは何かを考えたのではないかと思います。
ですが、中には、自分の強みや自分の得意なことは何かを考えても、全く見つからない、思いつかず、自分い自信が持てなくなってしまっている方もいると思います。
では、なぜ得意なことを考えても、いつまでも分からない状態が続いてしまうのか?
本書では、得意なことがいつまでも分からないのは、①情報過多による混乱と他者比較②自分で自分を制限するマインドの大きく2つの原因があると書かれています。
まず、①情報過多による混乱と他者比較ですが、世の中では、数多くの自己分析や自分探しの方法が存在しています。
実際に、自己分析や自分探しの方法をネットや本で探そうとしたが、種類が多すぎて、どれにしようか選べなかった経験がある方もいると思います。
複数の選択肢があることは、大切なことではありますが、人は、選択肢があまりに多すぎると、選択をすること自体に疲れてしまい、行動できなくなってしまう傾向があります。
この傾向は、アメリカの心理学者シーナ・アイエンガーとマーク・レッパーが行った、ジャムの実験で実証されています。
そのため、情報過多によって、そもそも選択することができなくなってしまい、行動することができなくなってしまうのです。
また、いざ自己分析を行ったとしても、過去を振り返ることで、自分の弱い部分や失敗した過去をまざまざと見せつけられ、それらに向き合わないといけなくなり、しんどい思いをしてしまうこともあります。
人はどうしても、ネガティブな情報を強く受け取ってしまうため、過去のことを振り返る時に、良かったことよりも、悪かったことの方が多く思い浮かんでしまいます。
当然、それでは自分の得意なことに目を向けられなくなってしまい、苦しみながら自己分析をするようになってしまうのです。
さらに、現代は、SNSをひらけば、自分の得意なことを生かして、本当にやりたいことをして成功し、お金も地位も名声もあるような、キラキラした人の日常を嫌というほど流れてくる時代です。
そういった情報を見ていると、自分と比較するようになってしまい、勝手に優劣をつけるようになってしまいます。
他者と比較して優劣をつけるようになってしまうと、「自分は周りと比べて劣っているから」というマインドに陥ってしまい、本来、自分には得意なことが多くあるはずなのに、気づくことができなくなってしまうのです。
続いて、2つ目の原因である、自分で自分を制限するマインドですが、日本人はよくも悪くも、周りの空気を読みすぎてしまう傾向があります。
何か自分のやりたいことがあっても、「周りに迷惑をかけてしまうのではないか?」「自分勝手な行動なのでは?」という思いが先行してしまい、行動することができず、自分の得意なことに気づくチャンスを逃してしまうのです。
また、できるだけ波風を立てない、出る杭は打たれるというマインドにより、自分をオープンにしない方向へと気持ちが向いてしまい、どんどん自分で自分を制限するようになってしまうのです。
以上、①情報過多による混乱と他者比較②自分で自分を制限するマインドの2つが、得意なことがなかなか見つからない大きな原因です。
では、どうすれば、得意なことが見つけられるか、その方法について、これから紹介していきます。
行動することで得意なことが見つかる
これまで、自分の得意なことや自分の強みを探すとなると、自己分析のような、自分の過去を振り返るものが、よくある方法でした。
もちろん、過去を振り返ることで、今の自分では気づくことができなかった側面に気づけることもあります。
しかし、先ほども触れたように、自分の過去を振り返ることは、苦しみにつながる可能性もあります。
また、過去はこういう人間だったからといって、未来の自分もそうなるとは限りません。
だからこそ、自分の得意なことを見つけるためには、過去ばかりではなく、未来に目を向けることも大切です。
そして、未来に目を向けて、自分の得意なことを見つけるためには、自分から能動的に行動を起こすことが大切です。
先に行動をするからこそ、自分の得意なことに関連するような出来事やインプットに出会うことができるのです。
実際に私にも、行動をしたことで、自分の得意なことを見つけられた経験があります。
私は1年ほど前から、息子のサッカーチームのコーチを始めました。
サッカーは小学生の時にやっていたくらいで、専門的な知識があるわけでもなく、特別な指導ができるわけでもありません。
そのため、他のコーチと比べても、劣っている部分は多いと思います。
ですが、子供達にサッカーを教える中で、自分が声をかけることで、意欲的に練習してくれるようになったり、サッカーが苦手な子が積極的にボールを蹴るようになってくれたのです。
そこで自分の中で、「もしかしたら、自分はモチベーションを上げるのが得意なのかもしれない」ということに気づくことができました。
そして、その経験を仕事にも生かして、後輩たちに声をかけていくことで、後輩たちも積極的に仕事をしてくれるようになり、「一緒に仕事がやりやすいリーダー」として、高く評価してもらうことができています。
他にも、youtubeを初めてから、「本の内容をわかりやすくまとめてくれて、ありがとうございます。」というコメントを頂くことで、自分は情報をまとめることが得意なんだということに気付けたり、妻や友人からは、継続の鬼だねと言われて、「自分は継続させることが得意なんだ」ということに気づくことができました。
こういった得意なことに気づくと、自分の自信になり、それを仕事にも活かすことで、高い評価を得ることができるといったように、いい循環ができてると思います。
先ほどあげた、自分の得意なんだことは、決して、もとから自分で気づいていた能力ではなく、行動をした結果、新しく発見することができた、自分の得意なことです。
また、何か周りを圧倒することができるような、能力でもありません。
些細なことではありますが、それでも仕事やプライベートで活かすことができ、周りの役に立つことができてます。
よく得意なことというと、周りよりも優れていることのように、周りとの比較をしてしまうことがあると思います。
しかし、それでは、自分よりも優れた人と比較して、「やっぱり自分には得意なことがない」と考えるようになってしまいます。
そのため、〇〇じゃないと得意なことと呼べないのような制限をつけるのではなく、得意なことは、もっと自己評価に根ざしたものであり、かつ多様なものでいいのです。
このように、視野を広げて、今までとは違った行動をしてみると、今までは気づくことができなかった、自分の得意なことに気づけるようになると思います。
周りのこの言葉に注目しよう!
今までとは違った行動を能動的に取ることによって、自分の得意なことに気づくチャンスが生まれます。
そして、先ほども触れたように、自分の得意なこととは、他者との比較によって生まれるのではなく、自己評価によって生まれます。
しかし、自分のことを主観的に考えすぎてしまうと、うまくいかなくなってしまいます。
よく、人は自分のことがわかっているようでわかっていないと言われることがあります。
案外、自分のことは、自分よりも、周りの人の方がわかっているということが多いのです。
そこで、自分の得意なことに気づくためには、周りからの言葉にも注目してみてください。
特に注目したい言葉が、ありがとうです。
皆さんも、普段から、ありがとうと人に言ったり、人から言われたりすると思います。
普段からよく使う言葉であるがゆえに、聞き流してしまうことで、自分の得意なことに気づけなくなってしまうのです。
周りから、ありがとうと言われるということは、何かしらの形で、その人の役に立っているということです。
どんなことで役に立つことができたのか、周りからよくありがとうと言われることの共通点は何かということを深掘りしていくと、自分の得意なことに気づくことができる可能性があります。
そして、周りからありがとうと言われるということは、自分が何かしらの行動を起こしたという証です。
何も行動をしなければ、周りからありがとうと言われることはありません。
そのため、自分の得意なことを見つけるためには、自分から能動的に行動することに加えて、ぜひ周りからの、「ありがとう」の一言に注目するようにしてみてください!
本書では、この記事では紹介しきれていない、自分の得意なことを見つけるためのポイントが、まだまだ紹介されています。
そのため、自分の得意なことや、強みがわからないということ悩んでいる方は、ぜひ本書を読んでみてください!
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ではでは。