今回は、佐藤航陽さん著の『ゆるストイック』を紹介していきます!
皆さんには、今の生き方でこの先大丈夫なのか?頑張った方がいいのかもしれないが、頑張るのはカッコ悪いと感じてしまうといった悩みはないでしょうか?
本書はそういった方に役立つ1冊です!
本書の著者である佐藤さんは、ビックデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8カ国に展開されています。
また、アメリカの経済誌、「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人や、日本を救う起業家ベスト10にも選出されています。
さらに、これまでベストセラーとなった『お金2.0』や『世界2.0』も書かれています。
本書では、そんな著者によって、これからくる新しい時代をどうやって生きていくのかが徹底的に考察されています。
この記事では、その本書の中から、これからはゆるストイックの時代、古い考えを捨てろ!、ゆるストイックの過ごし方とは?の3つについて紹介していきます!
ゆるストイックの要約
これからはゆるストイックの時代
ゆるストイックとは、自分に厳しくストイックでありながら、他人に自分の価値観を押し付けない柔軟さを持っていることであると本書で書かれています。
本書では、ゆるストイックの例として、ボクシングの井上尚弥選手、野球の大谷翔平選手、将棋の藤井聡太さんといった方々を例に挙げていますが、彼らに共通するのは、修行僧のように黙々と自己を磨き続けているという点です。
コロナ禍以降、世間では頑張りすぎなくていいという風潮があり、無理をしないスタイルが多くの支持を集めています。
実際にアメリカでは、仕事を辞めるわけではないが、無駄に頑張らない働き方をする、ひそかな退職というものが流行りました。
みなさんの中にも、生きていくためにお金を稼がなくてはいけないけど、仕事は頑張りたくないという人もいるかもしれません。
もちろん、どういった生き方を選択するかは個人の自由ではありますが、こういった意識低い系の生き方では、現代の競争や変化の激しい時代を生き残ることは、とても難しくなります。
現在、特に先進国では裕福な人と、貧しい人の二極化が進んでおり、中流が消滅していっています。
この動きは、これから止まることはなく、ますます二極化は進んでいきます。
そのときに、意識低い系では、裕福な側に回ることはできず、どんどん貧しい方へと進んでいってしまうのです。
もしかしたら、今の頑張らなくていいという風潮は、とても楽だけど、心のどこかで「本当にこのままで大丈夫なのかな?」「頑張りたい気持ちもあるが、意識高い系になるのは嫌だな」と感じている方もいるかもしれません。
ゆるストイックな生き方は、まさにそういった心のモヤモヤを抱えている人のための生き方なのです。
もしかしたら、みなさんの周りにはコロナ禍の自粛期間に新しいことに挑戦をして、その後独立していった方や、知識やスキルを身につけて、活躍しているという方がいるかもしれません。
そういった方は、まさにゆるストイックな生き方をしており、自粛期間によって増えた自分の時間の間に、独自の判断で行動し、スキルアップや新たな挑戦に没頭していたのです。
そして、これからの時代は、ゆるストイックな生き方のように、黙々と自己管理をしながら、自己成長を続けていくことが求められます。
それは、コンプライアンスやハラスメントに対する考慮により、他人の働き方に干渉することがタブーとされている現代では、企業側も意欲のある人にだけ教育のリソースを割いて、意欲のない人には黙認する方がコスパがいいという流れになっているからです。
だからこそ、これからの時代を生き残るためには、自分の成長を自分で管理するゆるストイックな生き方が求められるのです。
古い考えを捨てろ!
ゆるストイックという新しい思考を取り入れるためには、まずあなたの中にある古い考えを捨てる必要があります。
古い考えや価値観に囚われてしまうと、新しい思考を取り入れることができず、うまくいかなくなってしまいます。
本書では、これまで多くの人が陥ってしまっていたが、これからの時代、次の6つの思考パターンが古くなると書かれています。
①公正世界仮説
②被害者意識
③自己責任論
④ゼロリスク思考
⑤ゼロ失敗思考
⑥ロジカルシンキング思考
『ゆるストイック』より
この記事では、この6つの思考パターンのうち、①公正世界仮説④ゼロリスク思考⑤ゼロ失敗思考の3つについて紹介していきます。
まず、①公正世界仮説ですが、これは努力は報われる、正義は勝つという考え方です。
特に努力は報われるという考えを持って、日々頑張っているという方もいるのではないでしょうか?
正直私も、頑張ればいつか成功できるという考えで、日々仕事やYOUTUBE活動に取り組んでいます。
しかし、残念ながら、努力は必ず報われるというわけではありません。
どれだけ頑張っても報われないこともあります。
努力は報われるという考えを持っていると、その頑張りが報われなかったときに、自己否定や他者への不満が生じるようになってしまいます。
そのため、公正世界仮説の考え方を持ったままですと、ゆるストイックを実戦しても、頑張りが報われなかったときに、その行動をやめてしまう、諦めてしまうなんてことにつながります。
だからこそ、努力は必ず報われるという考えを変えて、努力が必ず報われるわけではないという現実を冷静に受け止めることが大切なのです。
続いて、2つ目の捨てるべき思考パターンがゼロリスク思考です。
リスクがないとわかるまで行動をとりたくないという人もいるかもしれません。
現代はVUCAの時代だという言葉を聞いたことがある方も多いと思いいますが、現代は変化が激しく、将来が予測困難な時代です。
そのような状況では、リスクがゼロになることはなく、リスクがゼロであるということは、すでにリターンもゼロになっているのです。
だからこそ、リスクをゼロにするという考えではなく、リスクを前提にしながら、柔軟に行動をする必要があります。
とはいえ、リターンが少ないのにも関わらず、大きなリスクを取るのは、割に合いません。
だからこそ、小さなリスクを分散して取りながら、小刻みにトライアンドエラーを繰り返すことが現代社会において必要なリスク管理方法になります。
では、3つ目に紹介する捨てるべき思考パターンが、ゼロ失敗思考です。
失敗が怖くて挑戦できないという人もいると思います。
しかし、成功するためには、試行錯誤が欠かせなく、試行錯誤には失敗はつきものです。
そのため、失敗をすることは、成功するためには当たり前のことであり、必ず起こることなのです。
そして、変化の激しい現代において、真に重要なのは、失敗しないことではなく、失敗に慣れて、失敗とうまく付き合うことなのです。
失敗を恐れて何も行動できないと、ゆるストイックの生き方はできません。
むしろ、失敗しても、それを悲観することなく、成功するためには必要なことだと認識し、自分を磨き続けることが大切です。
以上、公正世界仮説、ゼロリスク思考、ゼロ失敗思考が、今回紹介した捨てるべき思考パターンです。
今回紹介しきれていないものも、陥りたくない思考パターンですので、ぜひ本書を参考にしてみてください!
ゆるストイックの過し方とは?
ゆるストイックの生き方をするためには、成功に必要な要素を理解することが大切です。
本書では、成功に必要な要素とは、独自性×タダ乗りであると書かれています。
まず独自性とは、言葉の意味通り、他に類をみない性質のことを指しています。
本書では、独自性を発揮するのは、自分が活躍できるほどニッチな領域を探すのが手っ取り早いと書かれています。
ここでいうニッチな領域とは、強者とは競争しなくて済むほど十分小さな領域です。
現在、大企業と言われるような会社も、最初から大きな市場で成功を収めたわけではなく、ニッチな領域からスタートして成功を収めているのです。
そこで個人がニッチな領域を探すには、自分の好きと得意が重なっている部分を探すことが、本書ではおすすめされています。
もちろん、世の中の需要がある領域を探すことも大切ではありますが、これまで需要がないと思っていたことが、時代の変化により急に需要が増えることもあります。
また好きでも得意でもないけど、需要があるからという理由だけで飛びつくと、継続的な努力が難しくなってきます。
また同じ領域で、楽しんでやっている人がいる場合、その人たちよりも秀でた結果を出すことができなくなってしまいます。
だからこそ、ニッチな領域を探す際には、まずは自分の好きと得意が重なっている部分を探して、その中から需要があることを探す方がいいのです。
私の場合も、YOUTUBEで動画投稿を始める際に、まず自分が好きな読書をテーマにしようと決めていました。
とはいえ、本の紹介はすでに多くの人がやっていましたし、多くの登録者を抱えているチャンネルも存在していました。
そんな中で、ただ自分が読んだ本を紹介するだけでは成功することはできないなと思い、当時はまだ誰もやっていなかった、新しく発売された本をいち早く紹介する紹介していくスタイルを採用しました。
個人的には、まだ現状は成功できているとは到底思ってはいませんが、本の紹介というジャンルでも、新しく発売された本をいち早く紹介するチャンネルというように、領域を狭めたことで、ある程度、視聴回数やチャンネル登録者数を伸ばすことができたのかなと思います。
また、自分の好きなことがベースになっているので、うまくいかなくても、淡々と続けることができています。
そのため、ゆるストイックな生き方を実戦するためには、まずは自分が活躍できるほどのニッチな領域を探す必要があり、ニッチな領域は自分の好きなことと得意なことが重なっている部分を探すことが大切だと思います。
続いて2つ目の要素であるタダ乗りとは、すでに存在している基盤を最大限に活用することです。
独自性を発揮するだけでは、成功するのが難しいです。
今人気を集めているYouTuberやインフルエンサーは、youtubeやSNSを最大限に活用したからこそ、成功することができています。
そして、すでに存在している基盤にタダ乗りをすることができれば、自分たちが持っている能力以上に、大きく飛躍することが出来ます。
特にSNSは、一度投稿がバズると、一瞬にして、何万人、何十万人か、またはそれ以上の人に認知されるようになります。
本書では、成功に必要な条件は、少しの才能と運であると書かれていますが、運が成功に大きな影響を与えるのは、この基盤によるものです。
成功したYouTuberやインフルエンサーは、もし現代に発信するプラットフォームがなければ、同じような成功を収めることができていない可能性が高いのです。
だからこそ、成功するためには、独自性を発揮するだけでなく、すでに存在している基盤に、うまくタダ乗りすることが大切なのです。
そして、ここでいう基盤とは、youtubeなどのプラットフォームだけに限らず、腸活や婚活、推し活などの「〇〇活」といったフレーズもあります。
そのため、ご自身が見つけたニッチな領域で、タダ乗りできるものはないかを探してみてください!
ここまで、ゆるストイックな生き方で成功するために必要な要素について紹介してきました。
もしかしたら、これまでの説明を聞いて、成功するには自分で情報発信や起業をしないといけないと感じてしまったかもしれません。
ですが、必ずしもそういったことをする必要はないと思います。
もし今の仕事が好きであれば、自分がより活躍できる領域を探し、上司など権限のある人にタダ乗りすることで、会社で活躍して成功するという方法もあると思います。
そのため、このゆるストイックな生き方は、あらゆることに適応可能なものだと思いますので、ぜひご自身の生活に取り入れることができないか、考えてみてください!
本書では、この記事では紹介しきれていない、ゆるストイックな生き方についてまだまだ解説されています。
そのため、今頑張らなくていい風潮があるが、それで本当にいいのか?という不安を感じている方や、意識高い系になりたいわけじゃないが、本気になりたいという方は、ぜひ本書を読んでみてください!
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ではでは。