今回は、池田光史さん著の『歩く マジで人生が変わる習慣』を紹介していきます!
皆さんは、最近歩いているでしょうか?
仕事柄デスクワークが中心だから、ほとんど歩いていない、在宅勤務がメインで、家の外に出ていないという方も多くいると思います。
本書はそういった方にぜひ読んでいただきたい1冊です!
本書の著者である池田さんは、経済ジャーナリストとしてご活躍されておりますが、取材で体験した登山をきっかけに歩くことを探求し始めました。
本書では、そんな著者によって、なぜできる人ほど歩いているのか、また歩くことの効果がまとめられています!
この記事では、その本書の中から、会議中はあるけ!座ることは新しい喫煙、現代人の足は壊れているの3つを紹介していきます!
歩く マジで人生が変わる習慣の要約
会議中は歩け!
皆さんは、ウォーキングミーティングという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ウォーキングミーティングとは、その名の通り、歩きながら会議をすることで、アメリカのシリコンバレーでは、日常的なカルチャーとして、根付いてきているそうです。
スティーブ・ジョブズは、よく大事な話をするときは、長く歩きながら話していたり、Facebookの創業者であるマック・ザッカーバーグは歩きながら会議をしているところが目撃されています。
また、メタの本社屋上には、東京ドーム1つ分以上にも及ぶ、自然歩道を作られているのです。
他にも、Twitterの共同創業者の、ジャック・ドーシーなどが、ウォーキングミーティングを実践者として紹介されています。
では、なぜ、テック界の大物たちは、歩くことにこだわるのか?
それは、歩くことで、創造性が高まるからです。
実際に、スタンフォード大学が2014年に実施した実験では、座っているときよりも、歩いている時の方が、創造性テストのスコアが平均60%も高かったという結果が出ました。
さらに、創造性テストのスコアは、室内のウォーキングマシンで歩いたグループよりも、屋外を歩いたグループの方が、高くなったという結果も出ています。
現代では、脳をいかに効率よく働かせるかが重視されていますが、私たちの脳は常に強い覚醒状態であり、ストレスがかかっている状態なのです。
そこで自然の中を歩くことで、ストレスが軽減され、前頭前野の働きが鎮静化されることで、人のもとあるべき姿に戻ることができ、脳の働きが良くなります。
そのため、創造性を高めたいなら、無理に脳を働かせようとするのではく、自然の中を歩き、脳をリラックスさせてあげるほうが大切なのです。
また、2011年に、アメリカのイリノイ大学やピッツバーグ大学を中心とした研究チームによって発表された論文では、ウォーキングすることで、脳の海馬という部分の体積が増加したことがわかりました。
この海馬は、記憶や学習を司る部分であり、年を重ねるにつれて、徐々に縮んでいってしまいます。
しかし、歩くことで、海馬の縮小を防ぐどころか、成長させることができるのです。
このように、歩くことは、脳の成長にもつながる上に、私たちの創造性を高めてくれるのです。
だからこそ、アメリカでは、歩きながら会議をするウォーキングミーティングが浸透していっています。
またウォーキングミーティングでは、普通の会議室でおこなる会議よりも、アイコンタクトが少ないため、堅苦しさがなくなり、会話が弾むという効果もあります。
実際に、アメリカの社会人約150人を対象に行った調査では、ウォーキングミーティングをしている人は、そうではない人と比べて、クリエイティブな仕事をしていると回答する人が、5.25%高く、8.5%も高いエンゲージメントを示しています。
もちろん、全ての会議を歩きながら行うことは難しいかもしれません。
ですが、同僚や部下との軽い打ち合わせなど、取り入れられそうなところから、ウォーキングミーティングを取り入れてみてください!
また会議以外にも、なかなかアイデアが思い浮かばないという場合は、ただ座って考えるだけでなく、外に出て少し歩いてみることで、いいアイデアが思い浮かんでくるかもしれません。
座ることは新しい喫煙である
すでにさまざまなところでも言われているように、歩くことは、私たちの身体の健康にとって、いい効果がたくさんあります。
たくさんのいい効果がある中で、特に注目するべきことを本書では、5つ挙げています。
①血糖値や血圧が下がる
②寿命が延びる(週150分のウォーキングで3.4〜4.5年寿命が延びる)
③がんや心疾患リスクが下がる
④不眠が改善し、ストレスも減る
⑤脳卒中リスクが下がる
『歩く』より
このように、歩くことには、私たちが健康で長生きするための効果が数多くあります。
しかし、私たちが普段やっていることで、これらの効果を無にしてしまうことがあります。
それが、座ることです。
私たちは、1日のうち平均9.3時間も座っていると言われています。
どんな仕事をしているかによっても、座る時間は変わると思いますが、デスクワークをしている人の多くは、9.3時間か、それ以上座っているのではないでしょうか?
1日9.3時間ということは、ほとんどの人にとって、睡眠時間よりも、座っている時間のほうが長いということです。
このように、多くの人は、毎日長時間座っているわけですが、残念ながら私たちの体は、長時間座り続けるための生物学的進化は遂げていません。
むしろ、長時間座り続けることで、肥満、代謝異常、2型糖尿病、心疾患、がんのリスクをあげるなど、多くの悪影響何あります。
さらに悪いことに、長時間座り続けていると、他の時間でいくら運動をしたとしても、長時間座ることのリスクを相殺することが難しくなってしまうのです。
先ほど紹介したように、日常的に歩く習慣をつけることはとても大切なことですが、たとえ歩くことを習慣化できたとしても、長時間座り続ける生活を送っていては意味がなくなってしまうのです。
実際に、2014年にアップルが「アップルウォッチ」を発表した際に、CEOのティム・クックは、「座ることは新しい喫煙である」という言葉を繰り返していました。
そのため、少なくとも1時間に1回は座ることを中断し、立ち上がって、軽いストレッチをするようにしましょう。
また可能であれば、スタンディングデスクを導入して、仕事中もなるべく座る時間を減らすようにしましょう。
私もスタンディングデスクを使って、仕事をしていますが、座り続けながら仕事をするよりも、立って仕事をするほうが集中することができていますし、腰の痛みや肩こりがかなり軽減しました。
ただ立っていても、同じ姿勢が続くと、立ち疲れをしてしまうので、定期的にスクワットをしたり、バランスボードに乗ることで、立ち疲れを防いでいます。
毎日座っている時間が長いなという方は、座る時間をこまめに中断したり、スタンディングデスクの導入を試してみてください!
現代人の足は壊れている
皆さんは、毎日どんな靴を履いているでしょうか?
おそらく、ファッション性を重視して、靴を選んでいるという方も多くいると思います。
しかし、そういった靴があなたの足を壊しているということをご存知でしょうか?
私たちの足の骨は、左右合計で56個あり、これは体全体の骨の約4分の1を占めています。
骨が多いため、その分関節や筋肉も多いのです。
また、歩いている時に、着地時は衝撃を吸収し、地面を蹴り出す時には、硬くなるという、まさに精密機械のような動きをしています。
さらに、足にはセンサーの役割があり、身体の中で唯一、大地と繋がっている器官でもあります。
足から伝えれた刺激は脳に伝わり、視覚などからくる情報と合わせて、私たちは倒れないようにバランスをとています。
加えて、冷たさや暖かさという情報を脳に伝えて、私たちの体温が下がらないように調節しているのです。
このように、私たちの足には、本来さまざまな機能が備わっていますが、現代の靴では、その機能が働かなくなってしまいます。
現代の靴には、ファッション性を重視して、本来の人間の足の形には沿っていないものが多くあるのです。
特に、足先が尖った靴を履いていると、血液の循環が妨げられてしまう、足が変形してしまい、姿勢が崩れ、身体のあらゆるところに痛みが出るようになるといった悪影響があります。
また、現代人の足はすでに壊れてしまっているという前提のもと、靴が作られてしまっているため、土踏まずを足底から強制的に引き上げてくれる構造になっているものも多くあります。
こういった靴は、確かに歩きやすいかもしれませんが、本来自由に動くべき多くの関節がロックされてしまい、動かせなくなってしまうのです。
実際に、裸足で暮らしている民族の足をみると、現代人の足とは、形がかなり異なることがわかります。
裸足で暮らしている民族の足は、現代の私たちと比べて、全体的に立体的に大きく、大地を掴むための筋肉ががっしりついているのです。
では、自然な人間の足の形をとり戻すためには、どういった靴を選べばいいのか?
まずつま先部分が足の一番広い部分に合わせた形状であることが大切です。
つま先部分が広いことで、足の指が開くことができ、足のバランスを取ることができます。
そうすることで、外反母趾などの足の変形を防ぐことができます。
また、かかとの部分が高くない、ゼロドロップの靴を選びましょう。
ゼロドロップの靴をはくことで、ふくらはぎや足首の自然な機能を引き出すことができます。
こういった、本来の足の形で歩くことができる靴には、ベアフットシューズというものがあり、ネットでもう調べると色々と出てきます。
そのため、足が変形してしまっていたり、身体のあらゆるところに痛みが出ているという方は、ぜひ普段配置える靴を考え直してみてください!
本書では、この記事では紹介しきれていない、歩くことの効果について、まだまだ書かれています。
そのため、最近あまり歩いていないなという方や、体の不調を感じる方は、ぜひ本書を読んでみてください!
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ではでは。