今回は、樺沢紫苑さん、田代政貴さん著の『感謝脳』を紹介していきます。
皆さんには、最近、ネガティブに考えてしまうことが多い、職場の人間関係が悪いといった悩みはないでしょうか?
本書はそういった方に役立つ1冊です!
ネガティブに考えてしまったり、ストレスが多いという人や、人間関係が悪いという場合、感謝をすることが減ってしまっている可能性があります。
実際に思い返してみると、「最近、ありがとうと言葉にした覚えがない」という方もいるのではないでしょうか?
そういった方は、ぜひ本書を読んで、感謝が持つ驚くべき効果を知って、感謝脳を手に入れてみてください!
本書では、精神科医の樺沢さんと、感謝研究家の田代さんの2人によって、感謝脳を手に入れるために必要な知識やワークが全て書かれています。
この記事では、その本書の中から、感謝の驚くべき効果、まずは感謝日記から始めよう、1日3回感謝しようの3つについて紹介していきます!
感謝脳の要約
感謝の驚くべき効果
皆さんは、職場の人や家族に、「ありがとう」と伝えたことで、自分の気分が良くなった経験はないでしょうか?
感謝には、言われたほうだけでなく、言った側にも良い効果があるのです。
本書では、感謝には、心の健康、身体の健康、仕事の向上、会社の改善の四大効果があると書かれています。
本書では、それぞれの効果について、具体的にどのようなものがあるのかが詳しく解説されておりますが、この記事ではいくつかを厳選して紹介していきます。
まず心の健康ですが、感謝をすることで、睡眠の改善、ストレス、うつ、不安の軽減という効果があります。
英国マンチェスター大学の401人を対象にした研究では、感謝を抱きやすい人ほど、主観的な睡眠の質が良い、寝つきがよく、睡眠時間が長いという結果が出ました。
またロンドン大学の研究によると、2週間の感謝日記を書くことで、ポジティブ感情の増加と睡眠の質の改善の相関が見られました。
他にも、香港教育大学の医療従事者を対象にした研究では、感謝日記を書くことで、ストレスとうつ症状の改善が認めらました。
このように、感謝には、睡眠全般に対してや、ストレスやうつなどの症状を改善してくれて、心を健康にする効果があるのです!
続いて、身体の健康ですが、感謝には心血管系の健康に効果があります。
様々な研究から、感謝によって、血圧が下がり、生活の質を上げる効果があることがわかっています。
実際に、南フロリダ大学の研究によると、感謝の気持ちが強い人ほど、健康に良い行動を増やすことが示されているのです。
このように、感謝は心臓に良い効果をもたらしてくれるのです。
続いて3つ目の仕事の向上ですが、感謝によって、活力やモチベーションが高まり、仕事のパフォーマンスを上げることができます。
他にも、感謝をすることで、職場での人間関係が良くなり、仕事を円滑に進めることができるようになります。
以上、心の健康、身体の健康、仕事の向上が、個人に影響する感謝の効果です。
最後に4つ目の会社の改善ですが、感謝が会社の部署内やチーム内に広がっていくと、メンバー同士がお互いに感謝し合うようになります。
そうなると、従業員全員のパフォーマンスが上がり、会社全体としての生産性を上げることができます。
また、感謝の気持ちが強い従業員は、リーダーや同僚との関係が良好であり、幸福感と会社への愛着を高めていきます。
私の職場でも、よく「〇〇をしてくれて、ありがとう」と伝え合うことが多いのですが、確かにみんな口を揃えて、「働くのは好きじゃないけど、今のチームが好き」といっています。
また、ここ数年はネガティブな理由で転職をしてしまう人もおらず、とても良い雰囲気で仕事をすることができています。
私のチームでは、特に上司やリーダーが、その下の人たちに感謝を伝えていることが多く、今の感謝で溢れる職場を作ってこれているのだと思います。
皆さんの周りでも、一緒に仕事がやりやすい人は、多く感謝を伝えてくれる人なのではないでしょうか?
このように、感謝には、個人だけでなく、集団全体にも良い効果があるのです。
感謝日記から始めよう
本書では、感謝脳を作るための方法として、感謝日記をお勧めしています。
感謝日記は、著者の田代さんが主催している、ありがとうワークやありがとう合宿で実践しているワークの中でも、特に効果が高いものです。
先ほどは、感謝が持つ良い効果を多く紹介してきましたが、いざ感謝をしましょうと言われても、いきなり言葉にするのは恥ずかしい、ためらいがあるという方もいると思います。
そういった方は、まずは感謝日記から始めていきましょう。
感謝日記の書き方には、次の6つのポイントがあります。
①寝る直前に書く
②ノート(紙)に書く
③今日あった感謝の出来事を思い出しながら、3つの感謝を書く
④最初は短くていい。1個1行で、最低3行でOK。
⑤書いた内容をイメージしながら眠る
⑥まずは、4週間連続して行う
『感謝脳』より
寝る前に感謝を思い出すことによって、寝ている間に、あなたの脳には、ポジティブな体験が記憶されていきます。
それを毎日繰り返していくことで、感謝をすることが、あなたの性格として定着していきます。
その状態になれば、自己肯定感も上がり、前向きな性格になることができます。
また、この感謝日記は、たくさん書くことよりも、3〜5分といった少しの時間でもいいので、毎日続けることが大切です。
本当に簡単なことだけでもいいので、気軽に書いてみてください。
逆にたくさん書き過ぎてしまうと、ドーパミンが放出されてしまい、眠りづらくなってしまいます。
さらに、新しい習慣を始める時は、すでに習慣化していることと組み合わせて実践していきましょう。
たとえ、5分程度の短い時間でも、新しい習慣を1ヶ月間続けることは、簡単なことではありません。
そのため、夜歯を磨いたあとや、パジャマに着替えた後など、普段やっている習慣のあとに5分だけ時間をとって、感謝日記を書くようにしてみてください。
そうすることで、何も考えずにやるよりも、続けやすくなります。
1日3回感謝しよう
感謝日記を書いていくと、最初は苦労をするかもしれませんが、徐々にスラスラ書けるようになっていきます。
そうしたら、3つの感謝ワークを加えていきましょう。
3つの感謝ワークとは、1日3回、誰かに感謝し、「ありがとう」を伝えるワークです。
感謝の念を持つだけでも、セロトニンなどの幸福の脳内物質を分泌できることがわかっていますが、言葉に出すことで、それを何倍にも高めることができるのです。
そのため、頭の中で感謝することになれたら、実際に言葉にして、相手に伝えていきましょう。
言葉にして感謝を伝える時には、次の3つのポイントを意識してみてください。
まず一つ目が、必ず1度は相手の目をみて感謝を伝えることです。
相手の目をみないで、「ありがとう」と伝えても、相手は本当に「ありがとうと思っているのかな?」と疑問を抱いてしまいます。
そのため、ありがとうを伝える時は、必ず相手の目を見るようにしましょう。
もし、相手の目を見ることが恥ずかしいという場合は、お辞儀をしながら、感謝を伝えるようにしてみてください。
続いて2つ目のポイントが、何に対して感謝をしているのかを具体的に伝えることです。
ありがとうと伝えることができても、何に対してありがとうといっているのかまでは、言葉にできていない人も多くいるのではないかと思います。
何に対して感謝しているのかを伝えないと、相手に伝わらないことがあります。
そのため、資料作成を手伝ってくれてありがとう、仕事のアドバイスをしてくれてありがとうなど、感謝していることも言語化して、相手に伝えるようにしてみてください。
最後に3つ目のポイントが、相手に感謝されることを意識することです。
感謝はする側だけでなく、される側にいい効果があります。
相手に感謝をされることで、自分が役に立っているという実感を持つことができ、自己肯定感を高めることができます。
そのため、相手の役に立てそうなことは何かを探すようにしてみてください。
もし、うまく思いつかない場合は、直接本人に、「役に立てることはありませんか?」と質問をしてみるのもいいと思います。
また、自分が相手からしてもらって感謝したことで、他の人にもできないか考えてみましょう。
そうすることで、相手にも感謝してもらえることが増え、お互いに感謝し合える、いい人間関係を築くことができます。
これまで、あまり感謝を言葉にできていなかったという方は、ぜひ今回紹介した3つのポイントを意識してみてください!
本書ではこの記事では紹介しきれていない、感謝が持つすごい効果や、感謝脳の手に入れ方がまだまだ紹介されています。
そのため、最近感謝をすることが減ってしまったというかたや、職場の人間関係が悪く働きづらいと悩んでいる方は、ぜひ本書を読んでみてください!
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ではでは。