今回は、加藤俊徳さん著の『なぜうまくいく人は「ひとり言」が多いのか?』を紹介していきます!
皆さんは、よくひとり言を言ってしまっていないでしょうか?
もしかしたら、ひとり言を言っていると、周りから気持ち悪いと思われてしまうから、言わないように気をつけているなんてかたもいるかもしれません。
ですが、実はひとり言には私達の脳のパフォーマンスを高める、良い効果がたくさんあるのです!
そこで本書では、発達脳科学・MRI脳画像診断の専門家である加藤さんによって、ひとり言のすごい効果と活用法について解説されています!
この記事では、その本書の中から、ひとり言には意味と価値がある、ひとり言のスゴイ効果、良いひとり言と悪いひとり言の3つについて紹介していきます!
なぜうまくいく人は「ひとり言」が多いのか?の要約
ひとり言には意味と価値がある!
ひとり言とというと、なんの生産性のない、マイナスなものであると思われるかもしれません。
実際に、周りにひとり言をぶつぶついっている人がいたら、「この人ひとり言が多くて、少し気持ちが悪いな」と感じてしまうと思います。
ですが、実はひとり事には、重要な意味やメッセージがあるのです。
私たちの脳内には、右脳が司る非言語的な情報と、左脳が司る言語的な情報があります。
私たちが論理的な思考を行う際に、左脳が中心となって働き、情報を整理・選択したり、結びつけたりしているのです。
そういった思考作業をしている間は、脳内では言語が飛び交っている状態になっています。
そして、そのときの思考が、口をついて言葉になって漏れ出してきたものこそが、ひとり言なのです。
そのため、ひとり言とは、創造的で生産的な脳の働きが、言葉になって飛び出してきたものであり、ひとり言には、意味と価値があるのです。
実際に、皆さんも、ひとり言が増えてしまうのは、考え事をしているときや、何か考えながら作業をしているときだと思います。
私もよく、本の要約記事や紹介動画を作っている時に、ひとり言を言っていることがありますが、確かに頭の中で考えていることが、口に出ているなと思います。
そのため、自分のひとり言に注意を向けてみると、自分自身の思考の動きを知ることができるのです。
また、ひとり言の中には、左脳だけでなく、右脳のメッセージが結びついているものもあります。
右脳では、非言語的な働きをしていますが、非言語的であるがゆえに、意識化されず、無意識の中に眠ってしまっているものも多くあります。
そのような、非言語的なメッセージが意識に昇ってきた時に、ひとり言として、言葉に出ることがあるのです。
皆さんにも、仕事の中で、「この案はイマイチだな」「なんかうまくいかないな」といったひとり言が出てしまうことがあると思います。
このような言葉に表すのは難しい、直感のようなひとり言こそが、右脳からのメッセージなのです。
そして、右脳からのメッセージに注意を向けて、「なんでうまくいかないと感じたのか?」と、なぜ自分の直感がそう感じたのかを考えてみることで、解決の糸口を掴むことができるかもしれません。
そのため、やはりひとり言は無意味なものではなく、それをうまく活用してあげることで、新たなアイデアを生み出すことができたり、自分自身のことを知るきっかけになるのです。
ひとり言のすごい効果
本書では、ひとり言のすごい効果が7個紹介されていますが、この記事ではその中から2つを厳選して紹介していきます。
まず1つ目が、ひとり言によって、内省を促し、心の整理がつくです。
ひとり言とは、自分の内面から溢れ出てくるものです。
皆さんも、「なんであんなことをしてしまったんだろう?」「あんなこと言わなければよかった」など、自分の発言や行動を振り返って、後悔などが口に出てしまうことがあると思います。
自分の発言や行動に後悔する気持ちがあると、心の中にはストレスが生じてしまいますが、ひとり言によって言葉にすることで、ストレスを和らげることができます。
他にも、「はあ」と大きなため息をつくことも、ひとり言の1種ですが、溜まったストレスを声に出すことで、発散することができるのです。
さらに、ひとり言をいうことによって、「次にあった時に、ちゃんと謝ろう」「次回は同じ失敗を繰り返さないように、こうしよう」といった、対処法を思いつくことができたり、心の整理をすることができます。
このように、ひとり言には、ストレスやモヤモヤした気持ちを解消したり、心を軽くする効果があるのです。
続いて2つ目の効果が、目的意識が強くなるです。
言霊という言葉があるように、言葉には人を動かす強い力があります。
また、一言でも発することで、脳内の血液量と酸素消費量が変わるということがわかっています。
そのため、発声すること自体が、人間の脳の働きに大きな影響を及ぼしているのです。
そこで、自分は〜だ、自分は〜できるといった、ひとり言をいうことによって、自分自身がその方向へと向かっていくようになるのです。
また、「今年は資格試験に合格する」「会社の営業成績でトップになる」といった、目的や目標をひとりごとに出すことで、目的意識を強めることができ、自然とのその目的や目標のための行動をすることができるようになります。
そのため、何か達成した目標がある場合は、積極的にそれをひとり言として、口に出すことがおすすめです。
良いひとり言と悪いひとり言
ここまで、ひとり言の良い効果を紹介してきましたが、口に出す言葉によっては、逆効果になってしまうひとり言もあります。
成功している人は、意識的に良いひとり言を使っています。
逆に、否定的なひとり言ばかりをいってしまっている人は、マイナス思考な人間になってしまい、脳の活動が弱くなってしまうのです。
そのため、ひとり言も全てが良いわけではなく、良いひとり言と悪いひとり言があります。
まず良いひとり言の特徴は、ポジティブであるということです。
「自分ならできる」といったような、自己を肯定するようなひとりごとは、気分が良くなり、脳が活発に動き出すようになるのです。
そのため、自分が1番気分が良くなったり、気分が良くなる言葉は何かを調べるようにしてみてください!
一方で、悪いひとり言とは、良いひとり言の反対で、ネガティブな言葉です。
「自分にはできない」「もう嫌だ」といった、ネガティブな言葉は、脳の働きを抑えて、フリーズさせてしまうのです。
実際に、著者のもとにくる、うつ病を患っている患者さんは、ネガティブな言葉を発していることが多く、脳がフリーズ状態になってしまっているそうです。
そのため、ネガティブなひとり言は、脳の自殺行為になってしまいます。
とはいえ、時には気分が落ち込んでしまったり、マイナスなことを考えてしまい、ネガティブなひとり言が出てしまうことがあると思います。
そういった時には、なぜネガティブなひとり言が出てしまったのか?ということを、左脳を働かせて考えてみましょう!
なぜ?を考えてみることで、昨日は寝不足でイライラしているんだろう、だから今日は早く寝ようといったように、原因と対策を考えることができます。
そうすることで、ネガティブなひとり言によって、脳がフリーズしてしまうことを防ぐことができ、脳の働きを活性化させることができます。
そのため、ぜひ皆さんも日頃から、ポジティブなひとり言を心がけること、そしてネガティブなひとり言が出てしまった時には、なぜ出てしまったのか?を考えるようにしてみてください!
本書では、この記事では紹介しきれていない、ひとり言の効果や、ひとり言の活用方について、まだまだ書かれています。
そのため、ひとり言をうまく活用して、日々のパフォーマンスを上げたい、できる人になりたいという方は、ぜひ本書を読んでみてください!
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ではでは。