今回は、友村晋さん著の『2045 不都合な未来予測48 生成AIが開けた扉の向こう側』を紹介していきます。
皆さんは、今後2030年、2040年、2045年と、私たちの生活や社会はどのように変わっていくと思いますか?
もしかしたら、そんな未来のことはわからないよと感じる方もいるかもしれません。
ですが、今現役で働いているビジネスパーソンにとっては、2040年も2045年も人ごとの話ではなく、生きている間に確実にやってきます。
そして、生成AIの誕生により、これまでよりも、いろんなことが急激に変化していくことが予想されます。
そのため、未来のことはわからないといっていると、あっという間に時代の変化に取り残されてしまうかもしれません。
そこで、テクノロジー・フューチャリストである友村さんによって書かれた本書を読むことで、2025年から2045年にかけてどのような変化が起こるのか、またこれから必要になってくるビジネススキルを知ることができます。
この記事では、その本書の中から、生成AIを使える人は楽に年収1000万円稼げるようになる、英語が話せなくても世界中の人と会話ができる、あらゆる身体の悩みが解決されるの3つについて紹介していきます!
Contents
2045 不都合な未来予測48の要約
生成AIを使える人は楽に年収1000万円稼げる(2025-2030)
以前あげた、『堀江貴文のChatGPT大全』の紹介動画の中で、アメリカでは、年収5000万円のプロンプトエンジニアの求人が出ていることについて触れました。
プロンプトエンジニアとは、生成AIに指示を出して使うこなす職業のことですが、高額な求人は現在増え続けています。
実際に、23歳で年収5000万円を超える人が出てきたり、現在出ている求人でも2500万円以上のものばかりだそうです。
これほどまでにプロンプトエンジニアの年収が高額になっているのは、生成AIを使うこなすことができれば、1人で5〜10人の仕事をこなすことができるからであると本書で書かれています。
本書では生成AIを実際にビジネスに活用した事例が数多く紹介されています。
セガサミーがおもちゃ作りに生成AIを導入した実証実験では、デザイン案が100倍になったという結果が出ています。
何人もの人が集まって考えても、100個のデザイン案を出すことは大変そうですが、生成AIであれば、すぐに100個の案を出してくれるのです。
他にも、マーケティングやプログラミング、コピーライティングなど、プロンプトエンジニアがいれば、数多くの仕事を1人でこなすことができるようになるのです。
だからこそ、プロンプトエンジニアの年収は高く、生成AIを使いこなすことができれば、年収1000万円は簡単に超えることができるのです。
もしかしたらこれを聞いた人の中には、「プロンプトエンジニアになるのは難しそう」「高度な知識が必要だから自分には無理だ」と感じる方もいるかもしれません。
ですが、実際にプロンプトエンジニアになるためには、難しいプログラミング言語を覚える必要はなく、誰でもなることができるのです。
生成AIに指示を出すためには、難しいコードを書く必要はなく、私たちが普段から使っている言葉で指示を出すことができるのです。
そこで本書では、まずは普段の仕事のプロセスの中で、生成AIが使えないだろうかという習慣を持つことがおすすめされています。
生成AIを使ってできることはなんだろうかという広い考えから入ってしまうと、色々と出てきてしまい、どこから手をつけていいかわからなくなってしまいます。
そのため、まずは普段の仕事の中で生成AIが使えないか、企画書の案を出してもらうことはできないか?議事録を代わりに書いてもらえないか?など、考えてみて、片っ端から試してみるのです。
それを繰り返すことで、どんな業務なら生成AIを活用することができるか見極める力がついていきますし、生成AIに指示を出すことになれることができます。
今では、生成AIへの指示の出し方は動画でも、本でもあらゆるソースから学ぶことができます。
そのため、そういった情報をもとに、まずは生成AIを使うことになれるところから始めてみてください!
英語が話せなくても世界中の人と会話ができる(2035-2040)
著者は、2035年には現在のAIは、AGI(Artificial General Intelligence:汎用人工知能)へと進化すると本書で書かれています。
AIからAGIへと進化すると、現在のAIと比べて、気がきくようになります。
例えば、掃除であれば、どこをどのように掃除すればいいか自分で判断してくれるようになります。
また、論文の作成や薬の開発など、これまで補助ツールとして使われていたのが、AGI自ら論文を書き上げたり、薬の開発をしてくれるようになるのです。
このように、AGIへと進化すると、従来のAIのような特定の作業を補助するといった使用範囲の制限がなくなり、あらゆることがAGIで完結するようになるのです。
本書では、そのAGIによって、人は外国語を学ばなくても、世界中の人と会話ができるようになると書かれています。
すでに今でも、オンライン会議中に相手の言語をこちらの言語に同時通訳して、音声やテキストで伝えてくれる、リアルタイム翻訳サービスが登場しています。
それが、今後AGIへの進化や、5Gから6Gになることで、今よりも同時通訳の遅延は数秒からコンマ何秒というレベルになっていきます。
そしていずれは、オンライン会議だけでなく、対面での会話でも、イヤホンを装着しているだけで同時通訳で会話ができるようになります。
そのため、今後同時通訳の仕事は一気に減っていくと予想されます。
このようにきくと、今後は英語の勉強をしなくてもいいのでは?と思われる方もいるかもしれません。
特に英語学習で苦戦しているビジネスパーソンは多くいると思うので、英語を学ばなくても、外国の人と話せるようになるのは夢のように感じると思います。
しかし著者は、それでも外国語は学んだ方がいいと本書で書かれています。
まず、言語は心と心を交わすコミュニケーションです。
皆さんも、自動翻訳機を使って、少しのタイムラグを生じながら話すよりも、カタコトでも一生懸命、日本語を話してくれる外国人の方が、いい印象を抱くのではないでしょうか?
仕事終わりに飲みに行ったり、食事に行ったりしている時に、自動翻訳機を使われながら話してると、自動翻訳機のかしこまった日本語でばかり会話をすることになり、いまいち盛り上がらなくなってしまうと思います。
また、全く外国語の勉強をしていないと、万が一イヤホンの電池が切れた時に、パニックになってしまいます。
そのため、今後も外国語を学んでおいた方がいいのです。
あらゆる体の悩みが解決される(2040-2045)
AIはAGIへ進化したのち、ASI(Artficial Super Intelligence)へと進化していきます。
ASIへ進化すると、私たちの生活や社会はSFの世界へと近づいていきます。
人類がこれまで何かを発明する時は、知識×知恵×試行錯誤という公式を繰り返してきましたが、ASIは人の1万倍の速度でこの公式を繰り返していきます。
そのため、人がこれまで解決できなかった問題や、長年悩んでいたことが、一瞬で解決されていくようになるのです。
それによって生み出されるであろう、一つの例がナノロボットです。
ナノサイズのロボットが体内をパトロールして、がんや糖尿病など、あらゆる身体の悩みを解決してくれるようになるのです。
このナノロボットを体内に入れることによって、病気の早期発見と治療が容易に行うことができるようになります。
すでにマウスを使った実験では、ナノロボットよりも大きいマイクロロボットを使って、肺がんにかかったマウスの肺のがん細胞だけに抗がん剤を届けることに成功して、長生きさせることができたそうです。
今現在では、まだ人に投与できるようなナノロボットは開発されていませんが、ASIの登場により、一気に開発が進む可能性は十分にあります。
他にも、これまで治療が困難であった難病の治療薬や、副作用のない薬などが、どんどん開発されていき、身体のあらゆる悩みや病気がなくなっていくようになるのです。
そうなると、当然人の平均寿命は伸びていきます。
生物の寿命は細胞分裂の回数によって決まっていると言われており、人の寿命は120歳くらいが限界だろうと言われています。
これまで80歳前後であった平均寿命も、ナノロボットの登場により、軽々と100歳を超えるようになるかもしれませんし、もしASIが細胞分裂の速度を遅らせる方法を生み出したら、人は120歳よりも長く生きることができるようになるかもしれません。
長く生きるようになるということは、当然時間が増えます。
寿命が伸びて、時間が増えたとしても、生きる目的ややることがなければ、肉体よりも先に寿命が崩壊してしまうかもしれません。
そのため、寿命が伸びた分、充実した人生をすごせるようになるためにも、どういた時間の使い方が、自分の心や体の健康をもたらしてくれるのか、ウェルビーングを考えるようにすることが大切です!
本書では、この記事では紹介しきれていない未来予測が、まだまだ紹介されています。
そのため、今後私たちの生活や社会がどのように変化する可能性があるのか知りたいという方や、今後必要なスキルを知りたいという方は、ぜひ本書を読んでみてください!
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ではでは。