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【要約&書評】堀江・後藤流 投資の思考法

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今回は、堀江貴文さん、後藤達也さん著の『堀江・後藤流 投資の思考法』を紹介していきます!

皆さんには、投資に挑戦をしたいけど、どうすればいいかわからない、なんとなくオルカンやS&P500に積立投資をしているが、このままでいいのか?と感じることはないでしょうか?

本書はそういった方に役立つ1冊です。

本書では、事業投資のプロである堀江貴文さんと、経済のプロの後藤達也さんによって、投資の考え方がまとめられています。

この記事では、その本書の中から、日本株と外国株のどちらがいいのか?銘柄の探し方、半導体業界はこれからどうなる?の3つについて紹介していきます!

 

 

堀江・後藤流 投資の思考法の要約

日本株と外国株のどちらからいいのか?

新NISAを活用した積み立て投資では、多くのところで、S&P500やオルカンがおすすめされています。

一方で、2024年の3月に日経平均株価が史上初の4万円を突破したことで話題になり、日本株に注目が集まっています。

では、これからは、日本株と外国株のどちらに投資をするべきなのか?

堀江さんは、本書の中で、日本株を推しています。

日本の東京証券取引所は、アジアでNo. 1の株式市場であり、優良企業も数多く存在しています。

ですが、これまで現行の古いタイプの経営者が、うまくパフォーマンスを発揮することができていなかったのです。

この点は、後藤さんも指摘されていますが、日本の企業は、JTC(Japanese Traditional Company)と揶揄される日経起業が多く、長らく株主に向き合ってこなかった傾向にありました。

しかし、これからは団塊世代がリタイアしていくため、一気に経営者の世代交代が進んでいきます。

古いタイプの経営者から若い経営者に世代交代することで、これまでとは違い、株主に向き合う、世界標準の経営ができる企業が増えていくと考えられます。

さらに、2023年に東証が、PBR(株価純資産倍率)が1倍割れの企業に対して出した改善要請により、株主に目を向けない経営者へプレッシャーを与えました。

このように、JTCと揶揄されていた日本企業は変わり始めており、今後、日本株の上昇に期待することができます。

また堀江さんが日本株を推している理由として、他にも、コロナ明けごろからの円安基調を挙げています。

円安によって、食品の値上げなどデメリットもありますが、メリットもあります。

特に観光業におけるインバウンド消費は継続的に伸びていますし、輸出産業には追い風となっています。

また、今続いている円安は、これからずっと続くものではなく、長期トレンドで考えるなら、いずれ円高の向かうと考えるのが自然だと本書で書かれています。

円高に向かえば、次は輸入産業に恩恵をもたらすことになり、日経平均株価にも、その効果が現れます。

そのため、これまで投資というと、アメリカ株や、オルカンやS&P500といった投資信託が注目を集めてきましたが、これからは日本株も伸びる可能性が十分にあるのです。

 

銘柄はどうやって探す?

いざ個別株投資に挑戦しようとすると、まずどの企業に投資をするべきか絞れないという壁に当たると思います。

日本だけでも上場企業は4千社ほどあり、その中から、投資対象の銘柄を選ぶことは簡単なことではありません。

では、どのようにして投資する企業を見つければいいのか?

本書では、投資する銘柄を探す考え方が様々紹介されていますが、特に初心者は自分が興味のある業界や企業、すでによく使っている製品から探ることがおすすめされています。

株式投資は、長期投資が基本になります。

ですが、今世間で注目されているから、株価が上がりそうなチャートだからといった理由だけで、自分に馴染みのない業界や興味のない企業の株を購入してしまうと、思うように上がらなかった時に、長期的な視点を持つことができなくなってしまいます。

そうすると、損切りばかりになってしまい、資産がどんどん減ってしまうようになってしまいます。

そのため、長期投資をするためにも、その銘柄を長く付き合えるように、親近感のある銘柄を選ぶことが大切です。

また、関心の高い分野であれば、情報を集めることも苦ではないと思います。

そして、いろんな情報を集めていく中で、ここが伸びているということは、関連して、ここも伸びるんじゃないか?といったように、新たな気づきを得られる可能性があります。

逆に全く興味のない企業ですと、なかなか情報を集める気になりませんし、情報を見たとしても、あまり頭に残らないと思います。

それでは、新たな投資のアイデアを思いつくということができなくなってしまいます。

そのため、これから個別株投資に挑戦してみたいという方は、まずは自分の興味のある分野や、普段使っていて、「この製品いいな」と思えるものから、投資先の企業を探してみてください!

その上で、本書で詳しく解説されている、投資銘柄の絞り方や考え方を参考にして、実際に投資をしてみてください。

 

半導体業界はこれからどうなる?

近年、半導体業界は、とても大きな注目を集めています。

株式投資をやっていない方の中でも、エヌビディアの名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?

実際にエヌビディアの株価は、5年で15倍にもなっており、一時期はアップルやマイクロソフトを抜いて、時価総額が世界1位になったこともあります。

では、半導体業界は、これからも伸び続けるのか?それとも今の株価高騰はバブルで、いずれ弾けてしまうのか?

本書では、AIが一過性のブームで終わるのではなく、経済や社会に大変革を起こすのであれば、半導体業界の盛り上がりも、一過性のブームではないと書かれています。

半導体は、私たちの生活や働き方を変えつつあるAIの技術の中心を担う物理的な素材として使われています。

その他にも、パソコンやスマホ、自動車などの様々なデジタル家電に使用されており、半導体は私たちの生活に欠かせないものになっています。

また、半導体業界は、1社で設計から製造まで全てを担っているわけではなく、水平分業で行われています。

本書では、半導体業界は大まかに分けると、設計・開発、半導体製造、製造装置メーカーで分業が進んでいると書かれています。

設計・開発には、先ほどあげたエヌビディアの他に、アップルやAMDといった企業が代表例として挙げられます。

そして、自社で設計・開発したものは、台湾のTSMCやサムスン、インテルといった半導体製造メーカーに外注されます。

それによって、設計・開発をする企業は、大きな設備投資を行う必要がなくなるのです。

さらに、半導体業界には半導体を製造する装置を作るメーカーもいます。

国内では、東京エレクトロンが圧倒的に営業利益をあげており、他の国内企業も増益傾向にあります。

このように、半導体業界の中には、それぞれの役割を持った企業があり、競合というよりも、補完の関係で成り立っているのです。

そのため、これからAIがさらに私たちの生活を変えるようになれば、半導体の需要はさらに増えて、各社の株価もさらに上がることが予想されます。

とはいえ、今のAIブームがこれからも続くかは、確実に予測することはできません。

もしかしたら、AIの技術的発展が進まなかったり、世界の大企業が、高い値段でエヌビディアのGPUを買うのはやりすぎだったと考えるようになれば、株価は冷え込んでしまう可能性があります。

また本書では、他にも米中対立などの地政学的リスク、各国の貿易摩擦など、様々なリスクも指摘されています。

もちろん、こういったリスクがあるから、半導体業界はこれから冷え込むというわけではありませんが、過熱しているときこそ、様々なリスクがあることを頭の片隅に置いておくことが大切です。

 

本書では、この記事では紹介しきれていない、堀江さんと後藤さんの投資の思考法がまだまだ解説されています。

そのため、これから株式投資に挑戦したいという方や、プロの視点を知りたいという方は、ぜひ本書を読んでみてください!

 

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ではでは。

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