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【要約&書評】努力は仕組み化できる

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今回は、山根承子さんの著の『努力は仕組み化できる』を紹介していきます!

皆さんには、これまで運動や勉強など継続に失敗してきた、子供や部下に頑張らせたいことがあるけど、なかなかうまくいかないといった悩みはないでしょうか?

本書はそういった方に役立つ1冊です!

本書の著者である山根さんは、企業や自治体に行動経済学のコンサルティングを行う、株式会社パパラカ研究所の代表取締役社長を務められています。

本書では、そんな著者によって、行動経済学や心理学の観点から、才能や性格に関係なく、努力できるようになる仕組みがまとめられています!

そのため、本書を読むことによって、これまで三日坊主で終わってしまっていたあなたも、努力を続けられるようになります。

この記事では、その本書の中から、効果的なフィードバックが努力を加速させる、誘惑に打ち勝つ方法の2つを紹介していきます!

努力は仕組み化できるの要約

効果的なフィードバックが努力を加速させる

努力を続けることはなぜ辛いのか?

新しいことを始めたばかりの時は、毎日できることが増えていきます。

今日はこんなことができるようになった、以前よりもタイムが短くなったといった分かりやすいフィードバックを得ることができるため、楽しく続けることができます。

この時は、練習や勉強を努力とは思わずに行動できていると思います。

しかし、自分のレベルがある一定を超えると、自分の成長が実感しづらくなっていきます。

自分の成長が感じられなくなってしまうと、明確なフィードバックが得られなくなってしまい、努力を続けるのが難しくなってしまうのです。

このように、人は明確なフィードバックが得られると、努力を続けることができますが、フィードバックが得られなくなると、努力を続けられなくなってしまうのです。

そのため、努力が続けられるようになるためには、フィードバックによって自分の変化を感じられるような仕組みを作ることが効果的なのです。

しかし、フィードバックはなんでもいいわけではありません。

フィードバックの内容によって、効果が変わることを示した2つの研究があります。

1つ目の研究は、約12分間足し算課題を行うというものです。

この研究では、フィードバックの有無と実験者から与えられる目標の難易度で次の4つに分けられました。

 

①難しい目標でフィードバックがある条件

②難しい目標でフィードバックがない条件

③簡単な目標でフィードバックがある条件

④簡単な目標でフィードバックがない条件

 

この研究の結果は、難しい目標を与えられた方が成績が良かったというものでしたが、フィードバックの有無によって差は生まれませんでした。

そのため、この研究においては、フィードバックの効果は確認できませんでした。

続いて、もう一つの研究では複数の計算課題を16セッションこなすことを被験者にやってもらいました。

被験者は1セッションが終わるごとに、成績のフィードバックがある条件とない条件に分けられており、どちらの条件でも、各セッションが始まる前と後に目標を記入させられました。

その結果、フィードバックがある条件の方が、後半の8セッションでの成績がよかったのです。

どちらの研究も、同じ著者によって行われたものですが、なぜ片方ではフィードバックの効果がなく、もう片方ではフィードバックの効果が見られたのか?

本書では、その差はフィードバックで得られた情報を目標設定に生かすことができたかどうかであると書かれています。

1つ目の研究では、実験者によって目標が設定されていましたが、2つ目の研究では被験者が自分で目標を設定していました。

そこから、2つ目の研究の被験者は、得られたフィードバックをもとに自分で目標を調整するとこができたのです。

そのため、努力を継続させて、パフォーマンスを上げるためには、フィードバックの結果を目標に反映させることができるかが重要なのです。

私たちは、自分の頑張りが自分自身で見えなくなってしまった時に、続けることをやめてしまいます。

だからこそ、努力を継続させるためには、日頃から自分の頑張りを目に見える形にしてあげて、それをもとに翌日の目標を立てるようにしていきましょう。

例えば、ダイエットの場合は、体重の増減に加えて、運動した時間を計測して、それを縦棒グラフにすることで、自分がどれだけ運動を頑張ったか可視化することができると思います。

それをもとに、今日は30分走ったから、明日は35分間運動しようと目標を立てて、それを達成することができれば、グラフが縦に伸びていき、自分の頑張りを実感することができると思います。

ダイエットは体重を落とすことが目的ですが、最初は簡単に体重を減らせても、徐々に減らなくなってしまったり、逆に増えてしまう時もあります。

そういった時に、体重の増減だけを評価してしまうと苦しくなってしまうので、運動をした時間など別の側面から、自分の頑張りが評価できると、より継続しやすくなると思います。

運動以外でも、1つの指標だけでなく、色んな角度から自分の頑張りを感じられるようにしておくことが大切です。

そのため、これまで努力を継続することができなかったという方は、どうすれば自分の頑張りを可視化することができるか、またそれを翌日の目標設定に生かすことができるかを考えてみてください!

 

誘惑に打ち勝つ方法

中には、これまで運動や勉強を頑張ろうとしたけど、誘惑に負けて、続けられなかったという方もいると思います。

私も絶賛ダイエット中ですが、誘惑に負けてラーメンを食べてしまうことがあります。

他にも、勉強をしなくてはいけないのに、誘惑に負けてゲームをしてしまったり、友人たちと飲み会に行ってしまったりと、様々な誘惑があると思います。

そして誘惑に負けてしまうと、「やっぱり自分は意志が弱いから誘惑に負けてしまって、努力が続けられないんだ」と自己批判をしてしまうかもしれません。

そこで、誘惑に打ち勝って努力を継続するためには、どうすればいいのか?

本書では、コミットメントという方法がおすすめされています。

例えば「3ヶ月以内に体重が10キロ落ちなかったら、好きなゲームを処分する」「来月の試験に合格できなかったら、Aさんに焼肉を奢る」といったように、将来の自分が誘惑に負けないように、あらかじめ宣言をしておきます。

他にも、あえてきつい洋服を先に買っておくといった方法もあります。

このコミットメントの効果は、実際に多くの研究で実証されています。

本書では、フィリピンの禁煙支援システムCARESが例に挙げられています。

CARESでは、利用者に口座を開設させて、タバコ代を半年間預金させます。

そして、半年後の尿検査でタバコを吸っていないことが証明されれば、預金されたお金は戻ってきますが、失敗するとそのお金は寄付に回されてしまいます。

そのため、利用者は最初に「禁煙に失敗したらお金を寄付する」と宣言をしているのです。

実際にこのプログラムを利用すると、禁煙に成功する確率が3%ポイントアップすることが示されており、コミットメントには効果があることがわかったのです。

個人的には、このコミットメントは他の人を巻き込んだものにすると効果があると考えています。

失敗した時の代償が、自分の好きなゲームを処分するといった、自分のなかだけ完結するものですと、いくらでも誤魔化すことができてしまいます。

一方で、友達に焼肉を奢るといった他人を巻き込んだ宣言をすると、失敗した時に誤魔化すことはできませんし、友人からも「ちゃんと進んでいるか?」と進捗確認が来ると思います。

友達から進捗確認が来れば、「ちゃんとやらないとやばい」と感じることができ、自然と運動や勉強を継続できると思います。

誘惑に負けてしまったり、先延ばししてしまう性格を治すことが、とても難しいことです。

だからこそ、そういった傾向がある人は、コミットメントを活用して、将来の自分が誘惑に負けないような仕組みを作ってみてください!

 

本書では、この記事では紹介しきれていない、努力を仕組み化するための方法が、まだまだ紹介されています。

そのため、これまで運動や勉強を継続できなかった、次こそは必ず成功させたいと考えている方は、ぜひ本書を読んでみてください!

 

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ではでは。

 

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