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【要約&書評】あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方

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今回は、佐藤舞さん著の『あっという間に人は死ぬから』を紹介していきます!

皆さんには、時間術を学んだけど、思い通りの人生が送れていない、毎日時間をあまり重要ではないことばかりに浪費してしまうといった悩みはないでしょうか?

本書はそういった方に役立つ1冊です!

本書の著者である佐藤さんは、データ分析、活用コンサルタントとしてご活躍され、運営されているYouTubeチャンネル『謎解き統計学 サトマイ』は登録者数38万人を突破されています。

本書では、そんな著者によって、科学と哲学の視点から、時間の浪費の正体や、後悔しないための時間の使い方が紹介されています。

この記事では、その本書の中から、時間術で時間の浪費は解決されるのか?と時間の浪費の正体の2つについて紹介していきます!


あっという間に人は死ぬからの要約

時間術で時間の浪費は解決されるのか?

本屋さんにいくと、時間術について書かれた本が、大量に置いてあります。

実際に時間術について書かれた本を読んだことがある方も多くいると思いますし、私のチャンネルでもいくつか時間術について書かれた本を紹介しています。

そういった本には、時間を効率よく使うためのテクニックが様々紹介されておりますが、本書では生産性アップ系と自己啓発系の2種類の分けられると書かれています。

まず生産性アップ系は、To Doリストの作成や、休憩の取り方、優先順位、タイムボクシングなどが代表例として挙げられます。

実際に本などで生産性アップ系の時間術を読んで試したところ、効果を感じられたというものもあると思います。

私も、短い休憩をこまめに取ることを意識してから、1日を通して高い集中力を維持することができている実感があります。

しかし、生産性アップ系の時間術は、仕事のための仕事をいかに効率よくこなすかが書かれたものや、集中力を阻害するものを排除しようという、集中力コントロールのテクニックが多くなっています。

実際にTodoリストなどのスケジュール術は、それ自体をやったからといって、仕事が終わるわけではなく、仕事のための仕事になっています。

そして、スマホを別の部屋に置いたり、メールをチェックするといったテクニックは、集中力をコントロールするためのテクニックです。

生産性アップ系の時間術には、本当に時間をかけるべきことはなんなのか、またそれを見つけるためにはどうすればいいのかといったことが書かれていないのです。

そのため、生産性アップ系の時間術を実践するだけでは、生産性がアップした気にはなったり、捗った気にはなるだけで終わってしまうのです。

続いて、自己啓発系の時間術ですが、本書では代表例として、『7つの習慣』が挙げられています。

『7つの習慣』では、優先順位をつける際に、次の順番で考えるように書かれています。

 

①緊急で重要なこと

②緊急ではないが重要なこと

③緊急だが重要ではないこと

④緊急でも重要でもないこと

 

緊急で重要なことは誰でもすぐに取り組むと思います。

大切なのは二番目の優先順位で、本来であれば、緊急ではないが重要なことに時間を充てるべきなのに、緊急だが重要ではないことや緊急でも重要でもないことに時間を使ってしまっている人が多くいるのです。

例えば、将来のために資格の勉強をしたいと考えているのに、勉強をしようと思っても、家事や掃除に時間をかけてしまったり、スマホゲームをダラダラやってしまうという感じです。

このように、自分にとって本当に大事なものではないことに時間を使ってしまうい、人生を浪費してしまうのです。

自己啓発本では、このようなことが書かれていることが多いのですが、実際に自分にとっての有意義な時間の使い方ややるべきことがわかっている人はどれだけいるでしょうか?

緊急ではないが重要なことに時間をかけろと言われても、それが何なのかがわかっていなければ意味がありません。

そのため、いくら時間術を実践したとしても、自分にとっての有意義な時間の使い方がわからなければ、充実した毎日にすることができないのです。

またやるべきことがわかっていたとしても、それを実行するときに邪魔をしてくる、時間の浪費の正体を知らなければ、結局先延ばしすることになってしまうのです。

ここまで生産性アップ系の時間術と自己啓発系の時間術について紹介してきましたが、これらの時間術だけでは、本当に自分がやるべきことや、時間の浪費の正体解いった根本的な解決にはならないのです。

そこで本書では、時間の浪費の正体やその改善方法、そして自分が本当にやるべきことの見つけ方が解説されています。

この記事の続きでは、時間の浪費の正体について紹介していきます。

 

時間の浪費の正体とは?

なぜ私たちは、何をするべきかわかっていないか、またわかっていたとしても、間違った時間の使い方をして浪費してしまうのか?

著者は、フランスの文学者フランソワ・ド・ラ・ロシュフコーの「死と太陽は直視できない」という言葉をもとに書かれています。

死とは受け入れられない現実を指しています。

人間は生まれた瞬間から、死ぬことが確定している生き物です。

ですが、どんなことが起きようとも時間は流れていき、毎日太陽はのぼります。

太陽は私たちに活力を与えてくれたり、ときには残酷なほど眩しい存在でもあります。

「死と太陽は直視できない」とは、私たち人間が、死や老いといった受け入れられない現実を直視することができず、心の闇の中で必死に希望の光を探そうとするが、その希望(太陽)も直視できないという、人間が生きていく上でもつ葛藤を表しているのです。

そして、多くの人は死と太陽という本質を見ることを避けて、代替案として選んだものを正当化するために時間を使っているのです。

では、私たちが直視できないこととは、具体的に何なのか?

著者は、それは①死②孤独③責任という人生の3つの理であると、本書で書かれています。

多くの人は、この3つの理を避けるために、自分に無意識に嘘をついて行動をとってしまい、時間を浪費してしまうのです。

これからそれぞれの理について紹介していきます。

まず①死についてですが、私たち人間は必ず死をむかえます。

ですが、私たちは死が来るのはまだ先のことと思っていたり、他人事として考えてしまっています。

実際にイスラエルのバル=イラン大学の調査でも、人が自分の死を他人事としてみがちであるという結果もでています。

そして、死に対する不安を避けるために、私たちは何かに熱中したり、没頭したりして悩まないようにします。

例えば、日常生活に支障をきたしてしまうほどゲームに熱中してしまったり、仕事に没頭しすぎて、ワーカホリックに陥ってしまうなどが挙げられます。

さらに、それらの行動を正当化するために、日頃のストレスを解消をするためにゲームをする、家族をやしなうために仕事をしているんだと考えてしまうのです。

その結果、人生において本当に大切なことから目を逸らして、目先のタスクにばかり時間をかけるようになってしまいます。

続いて②孤独ですが、孤独は私たちに大きなストレスを与えます。

実際に、孤独によってうつ病の発症率が上がるとも言われています。

しかし、私たちは死ぬ時は1人です。

看取ってくれる人はいても、1人で死ななければいけないのにです。

また私たちは、同じような環境で育ったとしても、それぞれが見ているものや感じている違いがあり、それぞれが違う世界で生きているのです。

そのため、生まれてから死ぬまでの体験を他者に100%理解してもらうことは不可能であり、私たちは自分のことは他人にわかってもらえないという寂しさに耐えなくてはならないのです。

そして孤独への不安を紛らわすために、浮気を繰り返してしまったり、SNSで多くの人に注目してもらうために、いいねの数を追い求めてしまい、時間を浪費するようになってしまうのです。

では、人生の理の3つ目は責任です。

私たちは、自由に生きることができますが、それには責任が伴います。

ですが、自由に人生を選択した責任を負いたくないため、自由と責任から逃れようとしてしまいます。

例えば、起業や副業に挑戦しようと思っても、なかなか一歩を踏み出せないのは、挑戦して失敗した結果の責任を負いたくないからだと思います。

失敗したらお金がなくなる、生活ができなくなるといったことを考えてしまうと、行動に移すことができなくなってしまうのです。

また何かを決めるときにも、自分の意見は言わずに、他人に判断を委ねてしまうのも、責任から逃れたいがためにとってしまう行動です。

このように、責任から逃れようとすると、本当に自分がやりたいことがあっても、それとは別のことに時間を浪費してしまうのです。

ここまで時間の浪費の正体である、人生の3つの理について紹介してきました。

我々が抱えるこの3つの不安は、単に時間術を実践するだけでは解決しません。

本当の意味で時間の浪費を止めるためには、この3つの不安を受け入れ、そして、自分の人生の舵を自分で取れるようになる必要があるのです。

本書では、この3つの不安を受け入れるためのワークや、自分にとっての有意義な時間の使い方を見つけるためのワークが用意されています。

そのため、時間を浪費して終わる人生にしたくないという方は、ぜひ本書を読んでみてください!

 

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ではでは。

 

 

 

 

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