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【要約&書評】次につながる対話力「伝える」のプロがフリーランスで 30 年間やってきたこと

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今回は、木場弘子さん著の『次につながる対話力』を紹介していきます。

皆さんには、頑張って話しているのに、いまいち相手に伝わっていない感じがする、話がいまいち深まらずに表面的な話で終わってしまうといった悩みはないでしょうか?

本書はそういった方に役立つ1冊です!

本書の著者である木場さんは、TBS初の女性スポーツキャスターとしてご活躍されました。

現在はフリーキャスターとして活動をされながら、大学教授や複数の企業での社外役員、そして12もの省庁で審議会の委員を務めるなど、活躍の場を広げられています。

本書では、そんな著者がフリーランスとしての30年で、多くの人との対話の中で、どのようなことを意識されてきたのか、また工夫されてきたのかがまとめられています。

この記事では、その本書の中から、本書で書かれているコミュニケーションの基本となる、ノウハウよりも大切なモノを紹介していきます!

次につながる対話力の要約

ノウハウより大切なもの

おそらく、コミュニケーションについて書かれた本を読んだことがある方は、多くいると思います。

話す速度やジェスチャー、効果的なフレーズなど、コミュニケーションには様々なテクニックがあり、そういったノウハウがまとめられた本は人気があります。

もちろん、そういったテクニックやノウハウは効果的に働くこともあります。

しかし、テクニックやノウハウの前に、絶対に押さえておかなければならない、大切なことがあります。

それが、心の姿勢です。

心の姿勢とは、話すこと、聞くことの全てにおいて、常に相手の存在を意識することです。

そして、コミュニケーションとは、相手と考えや情報を伝え合うことです。

相手を思いやり、しっかりと伝える、相手の言うことをしっかりと受け止めることが大切です。

もしかしたら、そんなの当たり前だと思われるかもしれません。

ですが、その当たり前を当たり前に実践できているでしょうか?

中には、自分がどうやって話そうかばかり考えてしまい、相手が話を理解しているのか、また相手が何を話しているのかに気が向いていないという方もいるかもしれません。

また澱みなく流暢に話すことができたとしても、相手に話の内容が伝わっていなければ意味がありません。

流暢に話している人を見ると、この人はコミュニケーションに慣れている、コミュニケーションが上手だなと感じるかもしれません。

ですが、いくら流暢に話していたとしても、専門知識のない人に専門用語や難しい内容をバンバン話しても、聞き手には伝わりません。

また噛むことなく話し続けることができたとしても、聞き手が話すスピードについていけなくては、話の内容は伝わりません。

相手のことを考えずに、一方通行の会話になってしまうと、せっかく話しても相手に伝わらず、お互いの理解にすれ違いが発生してしまう恐れがあります。

そのすれ違いによって、何かしらの問題に発展してしまい、その後の関係性が悪いものになってしまうかもしれません。

だからこそ、対話の中では常に相手の存在を意識して、相手にちゃんと伝えること、そして相手の言うことをちゃんと受け止めることが大切なのです。

コミュニケーションの目的とは、あなたがスラスラと話せるようになることではなく、相手と伝え、伝わる関係を作り出すことなのです。

コミュニケーションのテクニックやノウハウを学び、実践することも大切なことだと思いますが、そればかりに囚われてしまうのではなく、心の姿勢を根底におくようにしましょう。

そうすることで、コミュニケーションの目的は自ずと達成できるようになります。

 

対話とは共感を育てるもの

先ほどは、コミュニケーションにおいては、常に相手の存在を意識することが大切であるとお話ししました。

しかし中には、相手のことを考えて、一生懸命話しているのに、いまいち相手に伝わっていない、相手の反応が薄くて不安になるという方もいるかもしれません。

特に話すことに苦手意識がある方は、相手の反応が薄いと、それが原因で焦ってしまい、頭の中がパニックになってしまうこともあると思います。

そういった方に意識していただきたいのが、聞き手は共感の先に理解したいという意欲を持ってくれるということです。

共感がないと、聞き手はあなたのいっていることは理解できるけど、それが自分とどう繋がるのかわからず、あなたの話に興味を持ってもらうことができません。

逆に共感があると、相手は「そうだよね」と話を前のめりに聞いてくれるようになり、あなたの話をもっと理解したいと思ってくれます。

だからこそ、まずは相手との共感を育てることが大切なのです。

そこで著者は、講演では、最初の5分以内に笑ってもらえるように心がけているそうです。

笑うという行為には、そこに面白いという共感があるからこそ起こるものであり、早い段階で笑ってもらうことで、聞き手との共感を生み出しているのです。

とはいえ、著者のようにいきなり笑いを取ろうとするのはハードルが高いと思います。

そこで本書では、手っ取り早く共感をうむ方法が紹介されています。

まず一つめが元気な挨拶です。

もしかしたら、子供っぽい話だなと思われたかもしれません。

ですが、挨拶をしない人や、してもぼそっと言うだけの人は、意外にも多くいます。

挨拶をしなかったり、ぶっきらぼうにぼそっと言う人よりも、元気に挨拶をしてくれる人の方が、当然話したいと思いますよね?

挨拶は、特別な技術も必要なく、すぐに実践できう上に、相手とすぐに共感を生み出すことができるのです。

そのため、相手との共感を生み出すためには、まずは元気な挨拶を心がけていきましょう。

続いて2つめの方法が初対面での自己紹介です。

特にビジネスにおいては、初対面の場前で、限られた時間の中で、相手に自分という人間を知ってもらい、興味を持ってもらう必要があります。

そこで自己紹介の時に共感を生み出すためには、名刺交換を活用しましょう。

名刺交換では、お互いに名刺を交換して、よろしくお願いしますと伝えて、仕事の話に移ってしまうことがあるかもしれません。

ですが、それではあなたの印象は薄いものになってしまい、仕事の話をする前に共感を生み出すことができません。

そこで、例えば相手の名前が珍しいものであれば、「〇〇さんという方のお名前は初めて聞きました。どちらのお名前でしょう?」と聞くなど、何かしらのリアクションをしてみましょう。

他にも、事前に相手の会社について調べたことがあれば、「新しく発売した商品を使ってみました」など、感想を伝えることも効果的です。

このように、自己紹介や名刺交換の場を、単に自分の紹介で終わらせるのではなく、相手との共感を生み出す場として活用することが大切です。

 

Whyで会話を深める

相手と話していても、いまいち会話が深まらずに、もやもやしてしまうということがあると思います。

その時に効果的なのが、なぜ?どうして?という疑問を相手に投げかけることです。

特に日本では、対話や会議などで何かを尋ねることに躊躇してしまう傾向があると思います。

何か疑問に思うことがあっても、「そんなのも知らないのか」と思われる、または言われてしまうことが怖くて、質問ができないなど、状況によって理由があると思います。

一方で海外では、どんな人とのどんな対話でも、Why?をしょっちゅう発せられるそうです。

なぜ?やどうして?という疑問を交わすことで、お互いの距離を縮めることができる上に、話を掘り下げることができ、お互いの理解を深めることができるのです。

とはいえ、どうしても「知らないと思われるのが恥ずかしい」という思いから、質問ができないという方もいると思います。

そういった時に効果的なのが、最初に「不勉強で申し訳ないのですが」「念のための確認ですが」の前振りです。

前振りをつけることで、気兼ねなく聞けるようになります。

実際に私も本業でお客様と話す機会が多いのですが、話の内容の中で、どうしても理解できないことがあったり、前に話した内容があやふやになってしまう時があります。

働き始めた時は、わからない部分を聞くのが恥ずかしく、聞けずに終わってしまい、それがのちにトラブルにつながってしまったこともありました。

そこで先輩がお客様に、「念のための確認ですが」という前振りを使っているのかを聞いて、それを真似してみたところ、確かに質問するのが恥ずかしいという気持ちが和らぎました。

それ以来、お客様にわからないことや、理解が曖昧なところを質問することに抵抗がなくなり、仕事をスムーズに進めることができるようになりました。

そのため、ぜひ皆さんも、前振りを活用して、Whyの質問を投げかけることで、対話を深掘りしてみてください!

 

本書では、この記事では紹介しきれていない、コミュニケーションにおいて大切なことが、まだまだ解説されています。

そのため、今仕事やプライベートなどで、コミュニケーションに悩んでいるという方は、相手と深い関係を築けるようになりたいと考えている方は、ぜひ本書を読んでみてください。

 

次につながる対話力』はこちらから!

 

ではでは。

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