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【要約&書評】その油を変えなさい!

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みなさんは、普段、どんな油を使っているでしょうか?

安いからという理由で、スーパーで大容量のキャノーラ油などの、サラダ油ばかり使っていないでしょうか?

逆に健康のためにと、油を控えている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし実は、健康に生きるためには、油は摂った方がいいのです!

とはいえ、サラダ油をバンバン使って揚げ物や炒め物を食べていいわけではありません。

正しい油を正しく摂らないと、油は体にとって毒になってしまいます。

毒となった油は、ガンや心筋梗塞、脳梗塞など、深刻な病気を引き起こします。

では、そういった病気にならないように、健康的に生きるために、油をどうやって摂ればいいのか?

今回紹介する、内海聡さん著の『その油を変えなさい!』が、その答えを教えてくれます!

 

Youtubeでは、アニメーションを使った要約動画を挙げています!

よろしければ、こちらもご覧ください!!


 

その油を変えなさい!の要約

なぜ油を摂る必要があるのか?

皆さんは、脂質に対してどのようなイメージを持っているでしょうか?

おそらく、「脂質=悪」「脂質=太る」といった印象を持っている方も多いと思います。

しかし、脂質は、糖質とタンパク質とともに体の三大栄養素と呼ばれるほど、私たちの体は必須のものなのです!

脂質は、私たちの体のエネルギー源や、体を作る細胞、体を維持するためのホルモンの材料になります。

そのため、脂質がないと、私たちは体を維持することができないのです!

また、脂質はビタミンの吸収にも必要なものです。

ビタミンには、水に溶ける水溶性ビタミンと油に溶ける脂溶性ビタミンがあります。

脂溶性ビタミンには、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKといっった、私たちの体に欠かせないビタミンが含まれています。

そのため、いくら健康を意識して野菜を多く食べたとしても、脂質が摂れていないと、栄養が体に吸収されてなくなってしまいます。

とはいえ、脂質を摂るために、どんな油でも摂っていいわけではありません。

油にもいろんな種類があり、体に良いものもあれば、極悪級に悪いものもあります。

また、良い油でも摂取の仕方を間違えれば、発がん性物質が発生してしまうなど、逆効果になってしまいます。

そのため、正しい油を正しく摂ることが大切です!

この記事では、今すぐに実践できるように、摂ってはいけない油と摂るべき油とその摂取方法について紹介していきます!

 

摂ってはいけない油とは?

今すぐに摂取をやめた方がいい油が、大きく分けて2つあります。

それが、トランス脂肪酸とパーム油です!

特にトランス脂肪酸は、すでに海外では厳しく規制されているくらい、有害な油なんです!

トランス脂肪酸は、肉や植物に含まれている天然の脂肪酸ではなく、人工的に作り出された不自然な脂肪酸です。

油をより安く、長く保存できるようにするために、人工的に無理矢理作り出されています。

人工的に作り出されているということは、元々は自然界には存在しないものになります。

そのため、トランス脂肪酸が体に入っても、体がトランス脂肪酸を利用することができずに、どんどんため込まれてしまいます。

体の中で使われずにため込まれてしまうので、トランス脂肪酸を摂りすぎると、肥満や肥満から起こる生活習慣病にかかってしまいます。

また、トランス脂肪酸は、悪い細胞や悪いホルモンを作り出します。

その結果、がんやうつ病、認知症、アレルギーなどの、様々な病気を発症させてしまいます。

そんな極悪なトランス脂肪酸は、マーガリンやマヨネーズ、スナック菓子、アイスクリームなど、あらゆるものに入っています。

さらに悪いことに、トランス脂肪酸を表記されているわけではないんです!

多くが、「ファットスプレッド」「ショートニング」「水素油脂」といった表示になっています。

また本書では、「植物油」「植物油脂」といった表示にも気をつけた方がいいと書かれています。

続いて摂ってはいけない油の2つ目はパーム油です。

パーム油は、自然の植物性油脂ですが、トランス脂肪酸に匹敵するほど有害であると言われています。

実は、元々パーム油や食用ではなく、石鹸にする油だったんです。

しかし、トランス脂肪酸の有毒性が指摘されるようになってから、トランス脂肪酸の代替品として使われるようになりました。

トランス脂肪酸よりも健康に良いと考えられていたわけですが、実はそうではなかったのです。

実際にラットを使った実験では、パーム油を摂取したラットは、大腸がんの発症率が激増したり、男性ホルモンが低下したという結果が出ました。

他にも、菜種油、ラード、パーム油を餌に混ぜて食べさせたところ、パーム油を摂取していたラットが、最も短命だったという結果も出ています。

パーム油は、トランス脂肪酸とともに、多くの加工食品に使われています。

そのため、私たちの気づかぬうちに、大量に摂取してしまっている可能性が高いのです!

また、パーム油もトランス脂肪酸と同様に、「植物性油脂」と表示されていることが多いです。

そのため、普段からパッケージに書かれている成分表を確認して、なるべくトランス脂肪酸とパーム油が含まれている食品を食べないようにしましょう!

 

 

摂るべき油とは?

私たちが、今摂るべき油は、ズバリ、オメガ3を多く含む油です!

おそらく、多くの方が使っているであろうサラダ油には、オメガ6が多く含まれています。

このオメガ3とオメガ6をバランスよくとることで、私たちは健康的に過ごすことができます。

オメガ3とオメガ6は、私たちの体の中で、正反対の働きをします。

オメガ3が、血管拡張作用、血栓抑制作用、炎症抑制作用、アレルギー抑制作用の働きをするのに対して、オメガ6は、血液凝固作用、血栓促進作用、炎症促進作用、アレルギー促進作用の働きをします。

オメガ6の炎症促進作用とアレルギー促進作用は、あまり良い印象ではないかもしれません。

しかし、これらの働きがないと、私たちは外敵から細胞を守ることができなくなってしまいます。

逆に、オメガ6の働きが強すぎると、細胞が傷ついたり、血管が詰まってしまいます。

そのため、オメガ6の効果を抑制する働きを持つオメガ3もバランスよく摂取することが大切です。

残念ながら、現代人の多くは、オメガ6を摂りすぎている上に、オメガ3が不足していると言われています。

特に、アレルギーがひどい方などは、オメガ6のとりすぎにより、アレルギーが促進されている可能性が高いです。

多くの方が調理をする際に、サラダ油を使うと思います。

また、スーパーで売られている揚げ物は、サラダ油を使って調理されています。

そのため、意識せずに食べていると、現代の日本では自然とオメガ6の摂りすぎになってしまうのです!

さらにひどい場合は、臓器の炎症やガンを引き起こします。

本書では、オメガ3とオメガ6のバランスは1対1くらいが良いと書かれています。

オメガ3を含む油には、えごま油、アマニ油、クルミ油、シソ油が挙げられます。

あまり馴染みのない油かもしれませんが、これらはスーパーの棚にも置いてあります。

オメガ3とオメガ6は、バランスよく摂ることも大切ですが、食べ方にも注意が必要です。

できれば、オメガ3とオメガ6は、生で食べましょう!

理由は、オメガ3とオメガ6は熱に弱く、熱すると酸化してしまうからです!

いくら良い油を摂ったとしても、酸化してしまっては体に取って毒になってしまいます。

そのため、オメガ3とオメガ6は、塩胡椒と一緒にサラダにかけたり、生でそのまま飲むことがおすすめです!

それでは、炒め物や揚げ物が食べられないじゃないか!?と思われる方もいると思います。

そういった方も安心してください。

炒め物や揚げ物など、加熱調理にはラードやバターなど、動物性油脂を使いましょう!

動物性油脂は熱に強い性質を持っている上に、脂質とタンパク質を豊富に含んでおります。

とはいえ、動物性油脂であれば、なんでも良いわけではありません。

通常よりも早く育てるために、不自然な餌や薬を投与されて育った牛や豚から作られたバターやラードは、体には毒になってしまいます。

そのため、原材料からこだわっているメーカーを探すことが大切です。

最近では、牧草のみをエサとして育てられた牛から作ったグラスフェッドバターをAmazonでも購入することができます。

興味もある方は、ぜひ試してみてください!

 

その油を変えなさい!を読んだ感想

 

私も、なんとなく「油=体に悪い」というイメージがありました。

また、名前からしてサラダ油の方が健康に良いのかな?と思い込んでいました笑

しかし、実際にはサラダ油ばかり摂っていては、オメガ3が不足してしまったり、そもそも加熱調理には向かなかったりと、これまで知らなかった真実が本書にはつまっていました!

また、本書では、最近、健康に良いと話題を集めているココナッツオイルやオリーブオイルが本当に良いのか?についても書かれています。

これまで、なんとなく健康に良いからと、これらの油を摂っていた方は、実は逆効果になってしまっている可能性があります!

そういったことも含めて、正しい油の摂り方を知りたい!という方は、ぜひ本書、『その油を変えなさい!』を読んでみてください!!


ではでは。

 

 

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