皆さんは、ストレスに悩んでいないでしょうか?
現代はストレス社会と呼ばれるほど、ストレスを感じやすくなっています。
厚生労働省の調査によると、6割近くの労働者が強いストレスを感じていると答えています。
私もストレスには強くなく、動悸や過呼吸を起こしてしまった経験があります。
ストレスは、身体的にも精神的にも病気を引き起こします。
そのため、ストレスと聞くとネガティブなイメージしか浮かんでこないかもしれません。
しかし、ストレスは人類が進化していく中で必要なものでした。
未知の敵と遭遇した時に、ストレスを感じることで、「今すぐ逃げなきゃヤバい!」と本能的に行動できるわけです。
人類が生き残るために必要だったからこそ、今も私達の身体の機能として残っています。
とはいえ、原始時代と現代では、環境が全く異なります。
そのため、私達は現代社会に合わせて、ストレスとの向き合い方を変えていく必要があります!
その方法を教えてくれるのが、『HAPPY STRESS(ハッピーストレス)ストレスがあなたの脳を進化させる』です!
Youtubeでは、アニメーションを使った解説動画を挙げています!
よろしければ、こちらもご覧ください!!
Contents
『HAPPY STRESS』の要約
ストレスは本当に悪いもの!?
ストレス=悪いというイメージを持っている方が多くいらっしゃると思います。
もちろん、ストレスは私達に悪影響を及ぼすこともあります。
過度なストレスは、うつ病など深刻な病気を引き起こします。
しかし、ストレスには良い効果もあります!
ストレスがかかることで、集中力が高まったり、パフォーマンスが向上したりします。
皆さんの中にも、仕事の締め切りが近くになるにつれて、生産性が上がり、期限までに間に合わせることが出来たという経験はないでしょうか?
また、忘れられないほどの大きな達成をした瞬間を思い出してみて下さい。
この時のことを考えると、決して良いことばかりではなく、挫折や失敗を繰り返し、それを乗り越えることで達成を掴んだはずです。
達成するまでの過程には、多くのストレスがかかっていたと思います。
ストレスがかかっていたからこそ、達成後の感動を生み、強く記憶に定着しています。
ストレスにより、学びが促進され、さらに成長することが出来るのです!
このように、ストレスは悪い面だけでなく、良い面もあるのです!
本書では、悪いストレスをダークストレス、良いストレスをブライトストレスと呼んでいます。
ダークストレスを退け、ブライトストレスを味方につけることによって、ストレスを武器にすることが出来ます!
ダークストレスを和らげる方法
ダークストレスと向き合うためには、心理的安全性の確保が必要だと本書では書かれています。
また、手軽にダークストレスを和らげる方法として、ちょっとタフな運動がオススメされています。
この心理的安全性と、ちょっとタフな運動の効果について、本書をもとに紹介していきます!
心理安全性を確保せよ!
過剰なストレスは、その出来事が一瞬だったとしても、何度の頭の中で思い出してしまい、その時の記憶がどんどん強固なものになってしまいます。
皆さんにも、過去の出来事で何度も思い出してしまう、嫌な経験はないでしょうか?
私も、過去に仕事で失敗したことや、もらったクレームのことを何度も思い出してしまい、ストレスを感じてしまうことがあります。
何度も思い出すことで、さらに強く記憶に定着してしまうので、厄介ですよね。
さらに、過剰なストレスは思考停止の状態を導いてしまいます。
私も、過剰なストレスにより思考が止まってしまい、意見を求められても答えられないことがありました。
このような状態では、ストレスから学ぶことは出来ません!
だからこそ、過剰なストレスがかかったときに、すぐに心理的安全性を確保することが必要なんです!
次の3ステップによって、心理的安全地帯を見つけることが出来ます!
①「人・場所・~をしているとき」の3つのカテゴリから、心理的安全性を導く存在を選び出し書き出す。
②①にどんな心地よさを感じているかを書き出す。
③①への感謝を言語化する
『HAPPY STRSS」より
これらの3ステップで、ぜひあなたの心理的安全地帯を探してみて下さい!
ちょっとタフな運動をしよう!
運動がストレスの解消になることは、多くの場所で語られているため、すでにご存知の方が多くいらっしゃると思います。
運動をすることで、ストレスを緩和させるための、ベータエンドルフィンやセロトニンなどの化学物質を分泌してくれます。
また、タフな運動をしているときは、脳は他のことを考える余裕がなくなってしまいます。
そのため、ストレスを感じた出来後を思い出すことに、脳の回路が使われなくなります!
その結果、ストレスを解消してくれるのです!
15分程度の少ない時間でも良いので、ぜひちょっとタフな運動を取り入れてみて下さい!
ブライトストレスを味方につけるには?
現代は変化の激しい時代です。
変化の激しい現代は、VUCAの時代とも呼ばれています。
VUCAの時代とは?
V → Volatility 変動制
U → Uncertainty 不確実性
C → Complexity 複雑性
A → Ambiguity 曖昧性
『HAPPY STRESS』より
私達の脳は、不確定要素に過敏に反応してしまい、よりストレスを感じてしまいます。
そのような変化の時代において、変化を自分の成長可能性の一部として受け入れ、自分の世界を自分の手で変えていくことが大切だと本書では書かれています!
そのためには、自分自身が世界のプロデューサーであるという意識を持つことが大切です!
私達の脳には、受け取る情報を、どのように認識するかを意識的に決めることが出来ます。
同じ環境下でも、人によって反応が異なるのは、それぞれの情報の受け取り方が異なるからです。
ストレスを感じたときに、成長につながると捉えることが出来る人もいれば、ストレスを悪と感じてしまい、そこから何も学べないという人もいます。
実は、これは実際に行われた研究でも実証されていることなんです!
スタンフォード大学のアリア・クラム博士の研究によって、「ストレス=悪」と考えることによって、本当にストレスレベルが高まり、「ストレス=学び」というマインドセットを持つことで、ストレスレベルが低下することが分かっています。
ストレスに負ける人生を送りたい人は、いないはずです。
ストレスに負けるよりも、ストレスによって自分を成長させられる方が良いに決まっています。
そのためには、自分自身が世界のプロデューサーであるという意識と「ストレス=学び」というマインドセットを持つことが大切です!
そうすることで、あなたはストレスに対して強くなり、また成長することが出来ます!
『HAPPY STRESS』を読んだ感想
この記事の冒頭でも書いた通り、私はストレスを感じやすく、過去の失敗を引きずってしまうタイプでした(笑)
仕事や人間関係で悩みがあったときは、そのことが頭の中から離れず、考え込んでしまいます。
その結果、過呼吸になったり、動悸が起きたりしたこともありました。
しかし、本書を読んで、ストレスは必ずしも悪いものではなく、自分の認識次第では、ストレスは学びにつながることを知って、心が軽くなりました。
本書を読んだからと言って、すぐにストレス=学びだというマインドセットが出来上がるわけではありません。
本書にも書いてある通り、脳に定着させるためには、とにかく反復が大切です。
私もこれからの自分のために、「ストレス=学び」という意識をもって生きていこうと思います。
本書では、この記事で紹介したこと以外にも、ストレスの向き合い方について、たくさん教えてくれます。
ストレスを味方につけるための脳の作り方など、新しく学びになることが多かったです。
ストレス社会と呼ばれる現代において、どのようにストレスと向き合っていくかは、必須のスキルだと思います。
ストレスに悩んでいる方は、ぜひ本書を読んでみて下さい!
ではでは。