コロナにより、私達のライフスタイルは激変しました。
ライフスタイルが変わったことにより、何にお金を使うかも変わったという人は多いのではないでしょうか?
我々がお金を使う対象が変わったということは、これまで売れていたものが売れなくなるということです。
では、これから売れる製品やサービスを作るためには、どうすればいいのでしょうか?
前刀禎明さん著の、『学び続ける知性 ワンダーラーニングでいこう』が必要なことを教えてくれます!
YouTubeでは、アニメーションを使った解説動画をあげています!
よろしければ、こちらもご覧ください!!
Contents
学び続ける知性の要約
これからのマーケティングに必要なのは”学び続ける知性”だ!
本書のタイトルにもある、「学び続ける知性」は、筆者の造語です。
「学び続ける知性」について、本書では次のように書かれています!
正解求めるのではなく、自分なりに観察し、推測し、考える姿勢を指しています。
『学び続ける知性』より
皆さんは、普段の生活の中で、学び続ける知性を実践できているでしょうか?
移動中は何となくスマホをいじったり、コンビニに行っても何となく同じものを買っていないでしょうか?
普段の生活の中で、自分なりに観察し、推測し、考える瞬間は、ほとんどのではないでしょうか?
筆者は、それはもったいないと書いています!
なぜ学び続ける知性が大切なのか?
それは、これからのマーケティングにおいて重要なのは、スキルや難しい理論ではなく、自分なりに観察し、推測し、考えることだからです!
なぜ、これからのマーケティングに”学び続ける知性”が重要なのかについて、この先で紹介していきます!
中には「学び続けるのはツライ」と感じる方も、多くいらっしゃると思います。
そんな人は、ワンダーラーニングでいきましょう!
ワンダーラーニングは、筆者の造語ですが、文字通り「わくわくしながら学ぼう」ということです。
学ぶというと、勉強をするイメージが強いと思います。
もちろん、私のように読書が好きであれば、本から学ぶことが出来ます。
もし、本を読むことが好きじゃなければ、人や周りを観察したり、アニメやドラマ、漫画を観るときに、学び続ける知性を実践することが出来ます!
私達に学ぼうという意識さえあれば、教材は何でもいいんです!
あなたが、ワクワク出来る教材を選んで、楽しく学んでいきましょう!
コロナによって変わった消費者の求めるもの
コロナの流行により、私達の生活はガラッと変わりました。
これまで、なかなか普及しなかったリモートワークも、コロナにより一気に広がりました。
また、休日も自宅で過ごすことが多くなったと思います。
このように生活が一変したことによって、私達が何を求めるのかも変わってきます。
本書では、今、消費者が求めるものについて、次のように書かれています!
消費者が今選ぶものに求めているのは、何よりも”実利”だと思います。手元で1人で使うもの、他人には見せる機会すらないものは、ブランド品である必要も、みんなが買っている人気の商品である必要もない。とにかく今の自分にとって具体的な”いいこと”があるものが欲しい。
『学び続ける知性』より
これまでは、人と会う機会も多いため、自分にとっていいことよりも、他人にどう見られるか?を重視して買うことが多かったのではないでしょうか?
また、皆が買っているから、自分もなんとなく買うこともあったと思います。
しかし、人との接点が減ったことにより、他人を意識してモノを買う必要がなくなりました!
誰も見ていない家の中で、ブランド物を身に着けても意味がありませんよね(笑)
今の消費者は、ブランド物よりも、自分の生活を快適にしてくれるなど、実利があるものを求めます。
確かに、私も家で仕事をすることが多くなったので、姿勢を矯正してくれる骨盤サポートチェアを買ったり、室内でもロードバイクがこげるように、ローラー台を買ったりなど、室内のモノを買うことが増えました。
この状況では、これまでのような製品は売れなくなってしまいます。
では、どのようにすれば、今の消費者が欲しがるものを見つけることが出来るのでしょうか?
本書では、「自分がいいと思うものを考えてみるべき」だと書かれています。
いろいろ参考にしてもかまいませんが、最後はぜひ自分なりの判断基準で選んでみてください。そして、そのとき自分が何をどう考えて選んだか、自分の思考を観察して欲しいのです。これは、言い換えれば「個」の時代の顧客目線を体験するということです。
『学び続ける知性』より
本書にも載っていますが、アップルの創業者である、スティーブ・ジョブズも、「客が欲しがるものなんか分かりようがない。だから自分が欲しいものを作るんだ。」と言っていました。
これからの顧客のニーズがつかみづらいからこそ、自分がいいと思うものを考えることが大切です!
とはいえ、自分がいいと思うものを考えるのは、案外難しいものです。
なんとなくイメージはあるけど、言語化出来ないということもあります。
これは、日本人の多くが幼少期から足並みそろえるように教育されてきているからだと、本書では書かれています。
そのため、自分の本音をだそうとすると、ストップがかかってしまいます。
だからこそ、普段の買い物のときに、自分が何をどう考えて選んだのかを観察することが大切なんです!
マーケティングにデータ分析はいらない!?
マーケティングというと、過去のデータを分析することが必要だと思われるかもしれません。
(私もそう思っていました(笑))
しかし、筆者は、ビジネスでは、過去のデータを分析することが有効な場面はほとんどないと書かれています!
過去のデータを重視しすぎれば、これまでの製品やサービスに縛られることになってしまいます。
先ほども書いた通り、今の顧客は自分にとって良いモノ、実利を求めるため、これまでの製品やサービスでは売れなくなってしまいます。
これからのマーケティングで大切になるのは、”今を観察すること”です!
筆者がアップルに在籍していたときは、電車の中で白いコード(アップル純正のイヤホンを数えていた数えていたそうです。
当時は白いコードを使っているのはアップルくらいだったので、白いコードを数えることで、普及状況をリアルタイムにつかむことが出来たそうです。
最近では、サブスク型のサービスが流行っていますが、便利である一方、モノを選ぶ時の真剣さを失う可能性があると、筆者は書いています。
買い物は、自分やモノを分析するのに最適な機会です。
しかし、洋服などをサブスクした場合、自分で選ぶ機会はなくなってしまいます。
そして、サブスクが流行ったことにより、「持たない」という選択肢が出てきました。
だからこそ、自分にとって所有するものとしないものの違いを考えてみるべきだと、筆者は書いています。
自分にとって所有するものとしないものの違いを考えることによって、自分の価値観を見つめ直すことが出来ます。
そこから、商品の価値を考えることによって、持たずに済む時代でも所有したいものは何かを見つけることが出来るかもしれません!
学び続ける知性を読んだ感想
私もマーケターとして働き始めましたが、難しい理論を学ぼうとするばかりで、自分が良いものを考えたり、今を考えることが出来ていませんでした。
もちろん、難しい理論を学ぶことは大切なことだと思いますが、「なぜ自分がこれを買っているのか?」「どんな商品だったら、自分は買うのか?」と自分自身の消費行動を考えることも大切ですね!
本書で書かれていることは、マーケターの方だけでなく、多くのビジネスパーソンに役立つと思います!
自分なりに観察して、推測し、考える力は、多くの場面において役立ちます。
また、学び続ける知性を実践することで、得られるインプットの量が莫大になるので、その分、周りの人よりも多角的に考えられたり、他の人が思いつかないようなアイデアを思いつくことが出来るようになるかもしれません!
今よりも成長したい!仕事をもっと充実させたい!という方は、ぜひ『学び続ける知性 ワンダーラーニングでいこう』を読んでみて下さい!
ではでは。