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【要約&書評】穏やかに生きる術

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今回は精神科Tomyさん著の『穏やかに生きる術』を紹介していきます。

皆さんには、不安に襲われる、ショックな出来事があってしんどいといった心の悩みはないでしょうか?

本書は、そういった方に役立つ一冊です。

本書では、うつ病を経験した精神科医であるTomyさんによって、何がなんでも心の平穏を保つ方法が書かれています。

この記事では、本書の中から不安とうまく付き合う方法と完璧主義を手放すということについて紹介していきます!

穏やかに生きる術の要約

 

不安とうまく付き合う方法

皆さんは、不安を感じてしまい動悸がする、夜も眠れなくなるといった経験はあるでしょうか?

実は私も、社会人1年目のとき、そして1度目で転職した会社で、そのような経験をしました。

動機や不眠といった症状が出ていなくても、不安に押しつぶされそうになった経験は誰しもがあると思います。

もしかしたら、自分は不安ばかり感じているから、自分はネガティブな人間だと自分を責めてしまっている人もいるかもしれません。

しかし、不安を感じているのはあなただけではなく、不安は全員が感じるものであり、うまく対処して付き合っていける人や表に出さない人がいるだけなのです。

ちなみに私の場合は、不安とうまく付きあうことができず、会社の最寄駅で過呼吸になってしまいました。

そして精神科で診察を受け、精神科適応障害と診断され休職していた期間があります。

では、どうすれば不安とうまく付きあうことができるのか?

不安とうまく付きあうためには、まずあなたの不安のタイプを認識することが大切です。

そして、そのタイプごとに合わせた対処法をしていきましょう。

本書では、3つの不安のタイプについて対処法が解説されています。

 

①身体的症状

②何か悪いことが起きるのではないかと不安になる

③特定の場所や状況で不安になる

『穏やかに生きる術』より

 

まずは身体的症状です。

動機や落ちつかない、汗が止まらないといった状態を不安として認識している場合、自律神経のバランスの乱れが原因である可能性が高いです。

ご存知の方も多いと思いますが、自律神経には交感神経と副交感神経神経の2つがあります。

自律神経は緊張モードの時に働き、副交感神経神経はリラックスモードの時に働きます。

通常は自律神経と副交感神経によって、緊張モードとリラックスモードが調整されていますが、自律神経が乱れてしまうと、調整がうまくいかなくなってしまいます。

特に身体的症状が不安である場合は、交感神経が優位になりすぎている可能性が高いです。

そのため、朝に日光を浴びる、散歩をする、軽いストレッチをする、入浴をするといったことをして、日常的に副交感神経神経を優位にしてあげることが大切です。

続いては、何か悪いことが起きるのではないかと不安になるです。

仕事で失敗したらどうしようなど、まだ何も起こっていないのに何か悪いことが起きるのではないかと不安に思ってしまうことはないでしょうか?

中には、事故に巻き込まれて死んだらどうしようと、極端な場合は死を恐れて不安を感じてしまう方もいるかもしれません。

本書では、こういった不安は「頭がお暇になっている」から起こると書かれています。

目の前のことに集中しておらず、頭の中で「何か起きたらどうしよう」と考え続けてしまっているのです。

この対処法は2つあります。

1つ目は、目の前のことを考えて行動することです。

目の前のことに集中できれば、余計な不安を考えずにすみ、充実した時間を過ごすことができます。

なかなかできない場合は、心の中で「今やっていることに集中」と何度も唱えてみてください。

続いて2つ目が休憩することです。

当たり前ですが、集中力はいつまでも続くわけではありません。

皆さんも、仕事で最初は集中して取り組んでいたけど、時間が経つにつれてお昼ご飯はどうしようかな?仕事が終わったら何をしようかな?など関係のないことを考えてしまうということがあると思います。

人は疲れると頭がお暇になってしまい、別のことを考えてしまうのです。

そのため、集中力が切れてきたら、頭に一切情報を入れずに休憩することが大切なのです。

では3つ目の不安のタイプが特定の場所や状況で不安になるです。

普段、家では全く問題がないのに、人前に立つのが不安、人混みの中にいると吐き気がする、職場にいると気分が悪くなるといったケースもあると思います。

本書では、こういった不安との付き合い方は無理をしないことであると書かれています。

可能ならば、自分が不安になる場所や状況は避けることが得策です。

もしどうしても避けられない場合は、誰かと一緒に行くなどして、拠り所を用意することが大切です。

また、症状が日常生活に影響を及ぼす場合は、精神科を受診するべきです。

もしかしたら、「こんなので病院に行っていいのか?」と思われる方もいるかもしれません。

ですが本書では、迷ったら受診で問題ないと書かれています。

診察の結果、病的なところまでいっていないとわかれば、それだけでも不安は解消されると思います。

私は駅のホームで過呼吸になり駅員さんに助けてもらうまで病院に行けませんでした。

しかし、何かあってからでは遅いので、もし日常生活に影響を及ぼす症状が出ているのであれば、受診してみることをお勧めします!

ちなみに私は、半年間通院をした結果、症状は回復しており、現在は問題なく社会復帰することができています!

 

完璧主義を手放そう

皆さんは、自分のことを完璧主義だと思いますか?

中には「自分は完璧主義ではない」と思っている方もいるかもしれません。

しかし、自覚がないだけで完璧主義になってしまっている人が多くいます。

そのため、自分が気が付かないうちに、自分で不必要に仕事を増やしてしまい苦しんでしまうのです。

そして、あらゆることに完璧主義を当てはめてしまい、物事が完璧に進行するか常に確認してしまうため、気が休まることがなくなってしまうのです。

本書では、次の5つの項目のうち、一つでも当てはまっていれば完璧主義であると書かれています。

 

①NOと言えない

②期限は絶対に守る

③キリのいいところまでやらないと気が済まない

④自分がやらなくてもいい仕事も、いつの間にか自分がやっている

⑤相手が期待した以上のことをやる

『穏やかに生きる術』より

 

もしかしたら、そんなことで完璧主義になってしまうの?と思われるかもしれません。

しかし、完璧主義に人は少しでも該当しないことがあると、だから自分は完璧主義ではないと否定してしまいます。

そのため、一つでも該当していれば自分は完璧主義になってしまっていると考えてもいいと思います。

では、自分が完璧主義に該当していた場合、どうすればいいのか?

本書では、完璧主義者であることをいきなり全部変える必要はなく、最終的に完璧主義者を手放す必要もないと書かれています。

完璧主義を含め、自分の性質や性格を全て変えることは、とても難しいことです。

変えるためにはかなりの時間と労力がかかってしまいますし、完璧主義の人は変えられない自分を責めてしまうのではないかと思います。

ですが、完璧主義になってしまい苦しんでしまう状況は改善するべきです。

そこで本書で紹介されている、自分の領域を狭めてみることを実践してみてください。

完璧主義の人は、どんどんと自分で仕事や責任を増やしていってしまいます。

掃除でも、最初は簡単に掃除をしようと思っていたが、どんどんと汚れているところを見つけてしまい、大掃除になってしまうということがあると思います。

そこで、掃除をすると考えるのではなく、今日はリビングを掃除機で掃除すると領域を狭めていきましょう。

領域を狭めることで、自分で仕事を増やしすぎてしまい、疲れ切ってしまうことを防ぐことができます。

他にも、領域を狭める方法として本書では、①時間を決める②量を決める③場所を決めることが紹介されています。

完璧主義になってしまう方や、先ほどのチェックリストに一つでも該当していた方は、ぜひ領域を狭めることを試してみてください!

 

 

本書では、この記事では紹介しきれていない、毎日を穏やかない生きる方法がまだまだ紹介されています。

そのため、今不安を抱えていたり、ショックな出来事があって心が苦しくなってしまっている方は、ぜひ本書を読んでみてください!

 


ではでは。

 

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