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要約&書評

【要約&書評】THINK BIGGEER 「最高の発想」を生む方法

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今回は、シーナ・アイエンガー氏著の『THINK BIGGEER 「最高の発想」を生む方法』を紹介していきます。

本書の著者である、シーナ氏はコロンビア大学ビジネススクール教授を務められており、過去には世界各国でベストセラーとなった『選択の科学』を書かれています。

本書は、その著者のコロンビア大学ビジネススクール超人気講義の内容が1冊にまとめられています。

この記事では、その本書のなかからThink Biggerとは何か、またThink Biggerの6つのステップについて紹介していきます!

 

THINK BIGGEER 「最高の発想」を生む方法の要約

 

 

Think biggerとは?

これまで、パソコンやスマホなど、世の中をいっぺんさせるものが、数多く発明されてきました。

もしかしたら、そういった革命的なアイデアはごく一部の天才の脳によるひらめきによってしか生まれないと考えている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、革命的なアイデアは、天才的な頭脳を持つ人の偶然のひらめきによってのみ起こるわけではありません。

ちゃんとステップを踏んでいけば、天才的な頭脳を持っていなくても、革命的なアイデアを生み出すことができるのです。

皆さんは、新しいアイデアは、ゼロから生み出されるものではなく、すでにあるものの掛け合わせで生まれるという話を聞いたことがないでしょうか?

多くの人が使っているIPhoneだって、携帯電話と音楽プレイヤーを掛け合わせたことによって生まれています。

また消せるボールペンであるフリクションも、インクと消しゴムをかけ合わせています。

このように、新しいアイデアとは、偶然のひらめきによって生まれるのではなく、すでにあるアイデアの掛け合わせによって生まれるのです。

本書でも、新しいものごとは、それらを作る要素が新しいのではなく、要素を組み合わせる方法が新しいのだと書かれています。

またそこから、イノベーションとは複雑な課題を解決するための古いアイデアの新規かつ有用な組み合わせであるとも書かれています。

イノベーションが古いアイデアの掛け合わせだからといって、なんでもかんでもかけ合わせればいいわけではありません。

私はコーヒーとラーメンが好きですが、掛け合わせてコーヒーラーメンを作ったところで、まずいラーメンが出来上がるのは目に見えています。

そのため、イノベーションを起こすには、古いアイデアを新規かつ有用に組み合わせていくことが大切なのです。

では、どうすれば古いアイデアを新規かつ有用に組み合わせて革命的なアイデアを生み出すことができるのか?

その方法こそが、本書のタイトルにもあるThink  Biggerなのです!

Think Biggerとは、直訳すると大きく考える、大胆に考えるという意味になります。

大きく大胆に考えて、古いアイデアと掛け合わせることによって、新しいアイデアを生み出すのです。

では続いては、そのThink  Biggerを実践するための6つのステップについて紹介していきます。

 

Think biggerの6つのステップ

本書では、Think Biggerは次の6つのステップで進んでいくと書かれています。

 

①課題を選ぶ

②課題を分解する

③望みを比較する

④箱の中と外を探す

⑤選択マップ

⑥第3の眼テスト

 

 

この6つのステップについて細かく紹介しようとしたら、おそらく1時間は超える動画になってしまうと思います。

そのため、この動画では、この6つのステップの概要について紹介していきます。

まずはステップ①課題を選ぶです。

新しいアイデアを生み出したとしても、誰も使いたがらなければ意味がありません。

そのため、まずは解決するべき課題を見つけるところから始めるのです

そして課題は、過去に誰も解決していないほどには困難だが、現実的なものでなくてはいけません。

これまで金のなる木は発明されていませんが、とはいえ金のなる木を発明することは、夢物語で終わってしまいます。

そこで課題を選ぶためには、あなたが解決したい課題を紙に書き出していきましょう。

イーザン・イリノイ大学の言語・識字学際研究センターによると、私たちは書くことによって、思考を集中させ、整理して、組み立てることができます。

そして書き出した課題のリストを眺め、あなたが取り組みたいと思う課題を選んでいきましょう。

取り組みたいと思う課題を選ぶことができたら、それをHOWの問いの形で言い換えていきましょう。

例えば、あなたの課題が営業成績を10%上げることだとすれば、営業成績を上げるには?と言い換えることができます。

このようにHOWの問いの形で言い換えることで、あなたが考えなくてはいけない問いを見つけることができます。

続いて2つ目のステップが②課題を分解するです。

あなたが解決したいメインの課題を見つけることができたら、続いてはそれを分解してサブ課題を考えていきます。

どんな重要な課題も、複数の小さい課題によってできています。

いきなり大きな課題を解決することは難しいかもしれまれんせんが、それを構成する小さなサブ課題を見つけ、それを解決していくことで、最終的に大きな課題を解決することができるのです。

先ほどの営業成績を上げるという課題も、それだけでは何から手をつけていいかわかりません。

電話の件数を増やす、商談率を上げる、契約率を上げるといったサブ課題に分解してあげるからこそ、何をするべきかが見えてくるのです。

そこでサブ課題を見つけるためには、選択マップを作っていきます。

選択マップでは、最上段にメイン課題を書き、その下にサブ課題を書いていきます。

メイン課題を解決するためのサブ課題を書き出していくと、10個や20個と出てくることもあると思います。

課題を多く見つけることができるのはいいことですが、多すぎても手をつけることができなくなってしまうため、本当に大切な5個に絞ることが大切です。

そしてサブ課題を考えることができたら、3つ目のステップである③望みを比較するに進んでいきます。

このステップでは、解決策を考えるあなた、解決策のターゲット、解決策の実現を左右する第3者を特定しまう、それぞれが解決策に何を望んでいるかを洗い出していきます。

それぞれの望みを比較する時に、全体像スコアを作成していきます。

先ほども触れた通り、どんな新しいアイデアを考えたとしても、他の人が使いたがらないものでは意味がありません。

また他の人の役にたったしても、あなたの望みを叶えてくれるものでなければ、実行に移すことが難しくなってしまいます。

だからこそ、最終的な解決策を考える前に、まずは当事者となりうる人たとの望みを洗い出して、比較することが大切なのです。

そうすることで、その望みをまとめた全体像スコアをもとに、最適な解決策を考えることができ、革命的なアイデアを生み出すことができるのです。

そして、全体像スコアを作成して、当事者の望みをまとめることができたら、4つ目の④箱の中と外を探すステップに進んでいきます。

この4つ目のステップでは、2つ目のステップで考えたサブ課題をすでに誰かが解決していないか、先行事例を探索していきます。

この先行事例を探すときに大切なのが、領域内だけでなく、領域外の事例も探すということです。

本書では、領域内よりも領域外の事例を多く探すことを推奨しています。

領域外の多様な戦術を取り入れることで、アイデアをより強力なものにすることができるのです。

ネットフリックスは、創業者のヘイスティングがビデオテープをレンタルした際、返却期限に間に合わず40ドルの延滞料金を支払った経験がきっかけだと言われています。

レンタルビデオという領域内に加えて、スポーツジムの月額会員制という領域外の戦術を組み合わせたことによって、ネットフリックスが誕生したのです。

このように、アイデアをより革新的にするためには、領域内だけでなく、領域外からも戦術を探すことが大切なのです。

この事例は、各サブ課題に対して5つずつ出していきましょう。

そして、先行事例を探すことができたら、ステップ5の⑤選択マップへと進みます。

このステップでは、ステップ4で探した戦術を組み合わせて、最強のコンビを探していきます。

この戦術の組み合わせは、最初はなかなかうまくいかないことが多いかもしれません。

しかし、最も創造性の高い解決策は、最初は関連性がなかなか見えないものです。

あとになってつながりに気がつくことができ、革新的なアイデアにつながることがほとんどです。

そこでステップ5の選択マップでは、まずは各サブ課題の解決策を一つずつ選んでいきます。

そして、選んだ解決策を組み合わせて、理想の解決策を考えて、簡単に文章で説明してみます。

もしかしたら、何の指標もなく、ただ組み合わせて解決策を考えるのは難しいと感じるかもしれません。

そういったときには、「もしここに1000万円があり、これらの戦術を組み合わせて作った戦術を明日実施できるとしたら、どんなものがいいだろうか?」という視点から考えてみて下さい。

そうして、理想の解決策を考えることができたら、次は別の戦術を各サブ課題から選び、同じように組み合わせて解決策を考えていきましょう。

別の解決策を考えることができたら、最初に考えたものとは何が違うのかを考えて、比較していきましょう。

これを繰り返していき、最終的には最低でも3つの解決策を考えていきます。

そして、3つの解決策を考えることができたら、どれを採用するかを考えていきます。

その時に使うのが、ステップ③で作った全体像スコアです。

この全体像スコアと考えた解決策を照らし合わせて、一番スコアが高い解決策は何かを考えていきます。

採用するべきアイデアは、3つのすべての当事者のスコアが高いものでなければいけません。

そして、最も合計スコアが高い解決策を見つけることができたら、次の3つのことを確かめましょう。

 

①このアイデアはすべてのサブ課題を解決するだろうか?

②市場の競合製品・サービスよりも全体として優れているだろうか?

③あなたとチームメンバーはこのアイデアを気に入っているか?

『Think Bigger』より

 

これまでのステップを踏んで解決策を考えることができたら、最後のステップである⑥第3の眼テストへと進んでいきます。

ステップ5までは、基本的には自分だけの世界で取り組んできました。

そこで最後のステップでは、他人がそれをどう見るのかを調べていきます。

他人が自分のアイデアをどう見るかを知る目的は、他人に自分のアイデアの価値を知ってもらうためでも、フィードバックをもらうためでもありません。

自分自身がアイデアをよりよく理解するために、他人がアイデアの中に何を「見る」のかを理解して、アイデアをさらに発展させ、自分がそのアイデアを追求する価値が本当にあるのかを考えることが目的なのです。

本書では、この第三の目のエクササイズが3つ紹介されています。

他人に対してどういう質問をすればいいのかということについても詳しく紹介されていますので、興味のある方はぜひ本書を読んでみて下さい。

 

この記事では、Think Biggerの6つのステップの概要のみしかお伝えすることができていません。

そのため、もしこの記事を読んで、革命的なアイデアを生み出す方法をもっと詳しく知りたいと思った方は、ぜひ本書『Think Bigger』を読んでみてください!

 

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ではでは。

 

 

 

 

 

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