今回は、田村淳さん著の『超コミュ力』を紹介していきます。
皆さんは、人とのコミュニケーションがうまくとれない、相手と上手く関係が築けないといった悩みはないでしょうか?
本書は、そういった方に役立つ1冊です。
本書では、タレントとして長年活躍されている田村淳さんによって、好かれるコミュニケーション術について書かれています。
この記事では、その本書の中から、コミュ力に話す力はいらないということと、コミュ力お化けの人がやっていることについて紹介していきます!
超コミュ力の要約
コミュ力に話す力はいらない!
皆さんは、コミュ力がある人は話が上手い人だと思っていないでしょうか?
確かに初対面の人とも、流暢に話せるとコミュ力が高いなと思いますよね。
そのため、自分はうまく話せないから、人と良いコミュニケーションをとることができないと悩んでいる方もいると思います。
しかし、本書では話す力が高い人がほど、コミュ力が高いという考えは、多くの人がしている誤解であると書かれています。
人と話す上では、上手に話す必要はないのです。
話す力が求められるのは、プレゼンテーションなど人前で一方的に情報を伝えるときであって、コミュニケーションにおいて大切なのは、人と心を通わせることなのです。
皆さんの周りにいるコミュ力が高いと思われている人をよく観察してみてください。
きっと、うまく話そうとするよりも、相手と心を通わせることに重きをおいているはずです。
そして、そういった人を観察していると、本物のコミュ力が見えてくるかもしれません。
本書では、本物のコミュ力とは話す力ではなく、相手に気持ちよく話させる力であると書かれています。
コミュケーションにおいては、あなたが流暢に話すよりも、「ついこの人といると話してしまう」と思われることが大切なのです。
相手に気持ちよく話させる力、聞く力を無視して話し方ばかり学んでも、ただの話がうまい人で終わってしまい、相手と心を通わせることはできません。
それでは、コミュ力が高い人ではなく、ただのうざいおしゃべり野郎です。
そこで続いては、相手に気持ちよく話してもらうために、コミュ力お化けがやっていることについて紹介していきます!
コミュ力お化けがやっている6つのアクションとは?
本書では、コミュ力お化けがやっていることとして、次の6つが挙げられています。
①相手を安心させる笑顔を作る
②TPOに合わせた表情を使い分ける
③上手にうなずく
④肯定から話を始める
⑤マウントを取らない
⑥相手が話しやすくなる質問をする
『超コミュ力』より
もしかしたら、たったこれだけなの?と思われるかもしれません。
ですが、コミュ力お化けの人は、こういった当たり前のことを忠実にやっているからこそ、人の心をつかむことができるのです。
そのため、それぞれのアクションについて詳しく紹介していきます。
まずは①相手を安心させる笑顔を作るです。
以前はコロナ化によりマスクをすることが多く、お互いに表情が見えないまま会話をすることが多かったと思います。
しかし最近では、だんだんとマスクを外す人も増え、マスクなしで会話をすることが増えていると思います。
そのため、以前よりも笑顔を作ることの重要性は上がってきていると思います。
実際に、鏡の前で思いっきり口角を上げて30秒間キープしてみてください。
もし、30秒立つ前にほっぺが痛くなったら、日ごろから笑顔ができてない証拠です。
そのため、鏡の前で30秒間笑顔を作ることを習慣にして、会話でも自然と笑顔が作れるようにしていきましょう。
2つ目のアクションがTPOに合わせた表情を使い分けるです。
心理学の用語に、ミラーリングというものがあります。
ミラーリングとは、相手の言動やしぐさなどをミラー(鏡)のようにマネることにより、相手に親近感を持たせたり好感を抱かせる心理テクニックです。
そのため、TPOに合わせて相手と同じ表情をすることで、相手に好印象を与えることができます。
そして、表情を使い分ける時にコミュ力お化けがやっているのが、相手の感情より上の表情をすることです。
相手が笑っていれば、相手以上に笑ったり、相手が悲しんでいるときは、相手に以上に悲しむ表情を作っていきます。
3つ目のアクションが上手にうなずくです。
うなずきは、コミュ力お化けの最大の武器であると本書では書かれています。
相手はあなたに共感してほしいと思って話をしています。
そのため、うなずきを入れることで、相手は「ちゃんと話を聞いてくれている」と安心感を持つことができます。
そこで、うなずきをいれるベストなタイミングは、話の句読点です。
話の句読点にうなずきを入れることで、相手とテンポを合わせることができ、相手は気持ちよく話すことができます。
さらに、うなずきも一定ではなく強弱をつけると、より効果的です。
相手の話で大事そうな場面では強くうなずく、真剣に聞いていることを伝えたい瞬間はあえて声にださないうなずきをするなど、様々なうなずきを使いこなすことで、相手はより気持ちよく話し続けることができます。
続いて4つ目のアクションが肯定から話を始めるです。
皆さんは、相手の話を聞いて、否定から話し始めていないでしょうか?
そんなことしてないよと思われるかもしれませんが、意外と「そんなことないでしょ」「それは違うでしょ」と否定から入ってしまっている人は多くいます。
そこで肯定から話を始めるために、田村淳式SNSを使っていきましょう。
田村淳式SNSのSNSは、すごい、なるほど、そうなんだの頭文字を表してします。
本書では、この3つのワードを使うだけでコミュ力が高くなると書かれています。
先ほどのうなずきに加えて、この3つのワードをはさむことで、相手はより気持ちよく話してくれるようになります。
続いて5つ目のアクションがマウントを取らないです。
相手が話している内容をもし自分が知っていたら、「自分も知っている!」と話したくなりますよね?
しかし、コミュ力お化けは、相手のリズムや今から話し始めるというワクワク感を優先して、あえて知らないフリします。
繰り返しになりますが、相手はあなたの話を聞きたいのではなく、自分の話を聞いて欲しいのです。
そのため、相手が話していることに被せてあなたの話を始めてしまっては、相手は気持ちよく会話をすることができません。
だからこそ、相手に気持ちよく話してもらうために、コミュ力お化けはあえて知らないフリをするのです。
最後のアクションが相手が話しやすくなる質問をするです。
これまで紹介していた、肯定から話し始めることと、質問することを組み合わせることで、相手の話を大きく広げることができ、さらに相手は気持ちよく話すことができます。
例えば、相手が週末に子供とサッカーをしたという話をしたら、「良いですね!お子さんはサッカーが好きなんですか?」のように、質問をしていきましょう。
質問をする際にも、否定的な質問は避けるべきです。
先ほどの例でも、「子供とサッカーしたら疲れますよね?」なんて聞かれたら、話は盛り上がらないですし、せっかく楽しい気分も沈んでしまいます。
そのため、肯定的な質問をして、会話を広げることが大切です。
さらに、質問は学校で習う5W1Hをもとに考えると効果的です。
特にwhy、なぜ?を聞くことで、相手との距離をぐっと縮めることができます。
これまでコミュ力お化けがやっている6つのアクションを紹介してきました。
コミュニケーションに苦手意識がある方は、ぜひ一つずつ試してみて下さい!
本書では、この記事では紹介しきれていない、田村さんのコミュニケーション術がまだまだ紹介されています。
そのため、コミュ力を高めて、自分の好きな人に好かれたいという方は、ぜひ本書読んでみて下さい!
ではでは。