今回は、尾藤克之さん著の『頭がいい人の読書術』を紹介していきます。
本書の著者である尾藤さんは、超人気コラムニストであり、1年に1,000冊を読み、400本の記事を執筆されています。
実際に著者が記事を出すと、紹介された本はアマゾンでは一気に完売となり、即重版するものもあるそうです。
本書は、そんな著者の読書術が誰でも無理なく実践できるように解説されています。
またにもある、1冊10分でインプットして、30分でアウトプットするための方法についても紹介されています。
この記事では、本書で書かれている本の読み方の結論と、10分でインプットするための方法を紹介していきます!
頭がいい人の読書術
読み方の結論
本屋さんに行くと、読書術について書かれた本はたくさんあります。
おそらく、読書術について書かれた本が多すぎて、どれを選べばいいかわからないという方や、実際に読書術について書かれた本を読んで実践してみたけど挫折してしまったという方も多くいると思います。
では、どうやって読書をするのが正解なのか?
本書では、本は好きなように読めばいいと書かれています。
本は全部読まなくてもいいし、読みたくない本は読まなくていいのです。
本を読むスピードだって、早くても遅くてもいいのです。
ですが、頭のいい人が読書をする上で最も大切にしていることを一つおさえておくことが大切です。
それが、本で読んだ内容を、価値ある情報としてアウトプットできるようになることです。
どんな本も、アウトプットしなければ意味がありません。
いくら本を読んでインプットしたとしても、アウトプットしなければ、すぐに忘れてしまうからです。
だからこそ、頭がいい人は読書する→アウトプットするというサイクルを回し続け、常に成長し、人生をいい方向へと変えていっているのです。
そのため、本の一部だけ読もうが、全部読もうが、早く読もうが、遅く読もうが、本は好きなように読むべきですが、アウトプットすることだけは忘れてはいけません。
では、どのようにアウトプットすればいいのか?
本書では、人に話したり、文章にまとめることがオススメされています。
実際に私も本で学んだことを、紙に書き出し、記事にまとめ、それを動画にしてYouTubeに投稿しています。
そのおかげもあってか、大体は本の表紙を見れば何が書かれていたかを思い出すことができます。
もちろん、記憶に定着するためにブログやYouTubeを始める必要はありません。
本にメモをしたり、箇条書きで学んだことを書いたりする、慣れてきたら100字程度にまとめるということを繰り返すだけでも、記憶に定着していきます。
また本で学んだことを、家族や友人などに話すことも効果的です。
人に話すことによって、説明力が磨かれたり、頭の中で情報が整理できるといったメリットがあります。
このように、本で学んだ内容をアウトプットする方法はたくさんあります。
そのため、ぜひ自分にあった方法を探してみてください!
私のyoutubeでは過去にメンタリストDaiGoさんによって書かれた『超戦略ノート術』を紹介しています!
こちらの動画では、科学的に効果のあるノートのとり方を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
1冊10分でインプットする方法
冒頭でも紹介した通り、著者は1冊10分でインプットをしています。
もちろん、本は好きなように読むのが一番ですが、早く読めて理解できるのであれば、なおいいですよね。
早く読めれば、その分たくさんの本を読むことができ、多くの知識を吸収することができます。
では、著者はどうやって1冊を10分で読んでいるのか?
その方法が、3分の1リーディングです。
本書では、ほとんどの本はページの上部分の3分の1を読むだけでも、ある程度の内容を理解することができると書かれています。
実際にお手元の本でためしてみて欲しいのですが、本の半分を隠して、上半分を読むだけでも、ある程度本の内容を理解できると思います。
私たちの脳は、これまでに読んできた文章のパターンを脳が覚えており、半分しか読まなくても、内容を補足してくれるのです。
そして、この3分の1リーディングを実践する上で大切なポイントが1つあります。
それが、音読をしないことです。
私もついクセでやってしまうのですが、人は文章を読む際に、頭の中で音声化してしまう癖があります。
頭の中で音声化してしまうと、どうしてもスピードは遅くなってしまいます。
そのため、10分で1冊を読むためには、頭の中で音読をしないようにするべきなのです。
もしかしたら中には、文章を全部読まないなんて勿体無いという方もいるかもしれません。
しかし、文章を最初から最後まで読んだとしても、記憶に残らなければ意味がありません。
そして、文章を最初から最後まで読んでも、数日経てばほとんどは忘れてしまいます。
また、本に書かれていることは全てがあなたにとって重要なことであるとは限らないのです。
経済学に関する法則でパレートの法則というものがあります。
パレートの法則とは、顧客全体の2割が売上の8割を構成しているという法則です。
本書では、読書においてもこのパレートの法則が当てはまると書かれています。
本を読むときには、全体を満遍なく読むよりも、重要な2割に時間を投入するべきなのです。
そのため、3分の1リーディングで素早く内容を把握して、重要そうな部分を見つけます。
そして、その重要な部分はしっかりと読み込んだり、メモやノートをとりながら読むことによって、確実にその本から学びを得ることができます。
このように、一言一句全て読むよりも、3分の1リーディングで重要な部分を特定して、その部分を確実にアウトプットするほうが結果的に多くのことが身につけられると思います。
本書で紹介されている3分の1リーディングは、専門書など難しい内容の本には適用できないと思います。
しかし、ビジネス書や実用書には使える読み方だと思うので、読むスピードを早くしたいという方は、ぜひ実践してみてください。
本書にも、3分の1リーディングが実践できるページがあるので、興味のある方は参考にしてみてください!
10分で読んでも理解力が増すテクニック
本書では、次の4つが10分で読んでも理解力が増すテクニックとして紹介されています。
①目次を読み、全体像を把握する
②わからない表現や言葉はドンドン飛ばす
③本にマーカーや書き込みをして、汚く読む
④著者の立場になりきって読む
この記事では、特に私が大切だと感じた①目次を読み、全体像を把握することについて紹介していきます。
本書では、目次を読まないことは大変リスキーであると書かれています。
目次を読まないことは、地図を持たずに旅をするのと同じだからです。
著者は、最初に章と小見出しの流れを観察するそうです。
そして、特にキラーコンテンツが置かれていることが多い第一ようを注視して、内容が予想を遥かに上回るものであれば、第二章へと進むそうです。
目次を読むことは、1分程度で終わります。
しかし、この1分の作業を行うか行わないかで、その後の理解度が大きく変わります。
また、この目次を読むことは、どの本を買うか決めるときにも役に立つと思います。
本屋さんで、面白そうな本があれば、目次と第1章に目を通して、よさそうな本であれば買うようにすれば、あなたにとって役に立つ本に多く出会えるようになると思います。
これまで目次を読んでいなかったという方は、ぜひ本文を読む前に目次を読むことを実践してみてください!
他のテクニックについても、著者が実際にどのように実践されているのか、本書で詳しく解説されていますので、ぜひ参考にしてみてください!
また、本書ではこの記事では紹介しきれていない、頭がいい人の読書術について解説されていますので、興味のある方はぜひ本書を読んでみてください!
ではでは。