今回は、立川健悟さんの著の『お金持ちは合理的』を紹介していきます。
本書の著者である立川さんは、30歳のときに不動産テック系のベンチャー企業へ転職し、営業職として、多くのお金持ちと接点の持ってきました。
そして、そのお金持ちたちから人生を豊かに生きるための賢いお金の使い方を学び、その学びを人生に取り入れたことで、経験、知識、スキル、人脈、仕事の生産性が大幅に向上したそうです。
現在では、ファイナンシャルプランナーとしてご活躍されています。
本書は、そんな著者がお金持ちから学んだ、お金の習慣と思考がガッツリと紹介されています。
この記事では、本書の中からお金持ちのお金の使い方をメインに紹介していきます!
お金持ちは合理的の要約
お値段以上かをサボらず考える
お金持ちは、お値段以上かを考える時に、普通の人よりもより深く、より長期的に考えていると本書では書かれています。
例え、100円や200円のちょっとした買い物であったとしても、自分はその商品に価値を感じるかを徹底的に追求します。
著者はお金持ちの方から、お値段以上かを考える力を磨くためには、100円ショップが最適の場だと教わったそうです。
お金持ちも100円ショップに行くのかと驚きもありましたが、お金持ちは値段に限らず、自分に価値があると思えば購入するため、100円ショップも普通の人と同じように利用しています。
最近の100円ショップは、本当にいろんなものが売られています。
中には、100ショップでしか買えない商品もあれば、スーパーやホームセンターなど、他で売っているものもあります。
100円ショップは、ほとんどが100円均一のため、他だと100円以下のものでも、100円で売られています。
実際に、飲み物はスーパーで100円以下で売られているものも多くあるので、100円ショップで買うよりもスーパーで買う方が安く抑えられます。
100円ショップだと、値段のキリがよく、ワンコインでお得に感じてしまうかもしれません。
ですが、そこで本当に100円の価値があるのかと考えることで、お値段以上かを考える力を磨くことができるのです。
そういった思考の訓練が、家電や家具、車、家など、もっと大きな買い物をするときにも生きてくると思います。
そして、自分にとって得があるのか、多角的に長期的に考えることができるようになれば、お金を効果的に使うことができるようになります。
もちろん、お値段以上かを考える癖は、100円ショップ以外でも鍛えることができると思いますので、ぜひ普段の買い物の時に意識してみてください!
これでいいではなくこれがいい
皆さんが普段使っているカバンやきている洋服を買った理由を考えてみてください。
おそらく、セールで安かったからこれでいいやと思って買ったものが多くあるのではないでしょうか?
もしかしたら、セールで安く買えたのだから、お得に買い物できているからいいじゃないかと思われるかもしれません。
しかし、著者はお金持ちから「妥協してお金を使う人は、得たものに愛着が湧きにくく、結果的に支出が増える」と指摘されたそうです。
本書では、ビニール傘がわかりやすい例だと書かれています。
お金持ちの多くは、3000円以上する高価な傘を大切に使っているそうです。
一方でビニール傘は500円程度で買うことができ、愛着は湧きにくく、大切に使うおうという気もあまり起きないと思います。
もし電車やバスの中、お店に忘れていってしまっても、あまり気にならないと思います。
しかし、500円のビニール傘も6個で3000円です。
もしそれ以上無くしたり、壊したりすることがあれば、3000円の傘よりも支出が増えてしまうことになります。
私は学生時代はずっとビニール傘を使っていました。
何度忘れたり、風で壊れてしまったかわかりません。
しかし、社会人になりたての頃におばあちゃんに買ってもらった、高価な傘は一度もなくすことなく、3年以上使っています。
もちろん、おばあちゃんからもらったという思い入れもあると思いますが、それでも年に何本もなくしていたビニール傘と比べると、5年経ってもその一本を使い続けられていることを考えると、妥協してお金は使うべきではないなと感じます。
お金を増やすためには、収入を増やすことも大切ですが、支出を減らす方が簡単です。
特に最近では、給料が上がりづらく、誰しもが右肩上がりに給料を上げられるわけではありません。
また物価は上がり、税金の不安も増えていています。
だからこそ、これでいいやと妥協でお金を使うのではなく、これがいいと自分が価値を感じられるものだけにお金を使うことで、結果的に支出を減らすことが大切なのです。
実は最近私もこれでいいやで買い物をして失敗しました。
アマゾンでセールになっていたランニングシューズを、安いからという理由だけで買ってしまった結果、履き心地が悪く、走り心地もイマイチで、ランニングに行くのが億劫になってしまっています。
新しく買おうか迷ったのですが、それでは余計にお金がかかってしまうので、今は我慢して履いていますが、大切に使おうという気は起きません。
これなら最初からお店に行って、試着をして、セール品より高くても、これだと思えるものを買った方が、満足度も将来的な支出も抑えられたのではないかと思います。
当然、最初から後悔のない完璧なお金の使い方ができるということはないと思いますので、私も成功と失敗を繰り返しながら、自分にとっていいお金の使い方を身につけていきたいと思います。
毎日長時間使うものからお金をかける
著者が、あるお金持ちの方に、しっかりとお金をかけているものは何か?と質問をしたところ、ベッドと枕だと回答が返ってきたそうです。
そのお金持ちの方がベッドと枕にお金をかけるのは、1日で1番長く使うものから順にお金をかけた方が満足度が高くなるからです。
逆に、満足度が低い人は、高級ブランドのバックなど、普段あまり使わないものを多く持っていると本書では書かれています。
高級ブランドのバックは、周りに見えを張ることはできるかもしれませんが、あなたの疲れをとってくれるわけではありません。
それであれば、1日の3分の1を占める睡眠にお金をかけた方が、からだの疲れもとれ、満足度が高くなります。
また最近ではテレワークをする人も増えています。
私もテレワークがメインになってから、良い椅子を買ったり、高さを調節できる机を買ったことで、仕事が快適になりました。
また仕事でも副業でもキーボードとマウスをよく使うため、この2つはこだわって選んでいます。
その結果、以前よりも指や腕の疲れが減り、あまり疲れを感じずに仕事と副業を続けることができています。
ぜひ皆さんも、1日で長く使うものは何かを考えて、長く使う順にお金をかけるようにしてみてください!
割引率ではなく割引額を見る
もし、皆さんが洋服を買おうとA店で3000円の値札をみたあと、ネットで調べるとB店でセールで2000円になっていることを知るとします。
おそらく多くの人が、B店に行ってその洋服を買うのでないでしょうか?
では、テレビ買いかえる時に、今いるC店では95000円だけど、D店で94000円だった場合、あなたはわざわざD店まで行くでしょうか?
きっと、そのままC店で購入することを選ぶ人が多いはずです。
3000円から2000円も、95000円から94000円も同じ1000円の値引きのはずなのに、なぜ行動が変わってしまうのか?
それは、扱う金額が大きくなると、損得の印象が小さくなってしまうからです。
行動経済学では、感応度低減性と言われています。
人は利益や損失の割合が大きい時には、その差に敏感になりますが、割合が小さい場合は、その差に鈍感になってしまいます。
だからこそ、3000円から1000円値引きされていたら、わざわざ別のお店まで行くのに、95000円から1000円値引きされても、別のお店まで行って買うことはしないのです。
ですが、お金持ちは違います。
お金持ちは、割引率ではなく割引額を見ているのです。
お金持ちは、お金の大小に関わらずお金を大切にしています。
そのため、数百円であったとしても大切にします。
この割引率ではなく割引額を見ることは、特に大きな買い物をするときに効果的に働きます。
筆者は、車を購入するときに、力を発揮したと本書で書かれています。
車は本体価格だけで数百万もかかってしまいます。
そのため、数万円のオプションが割安に見えてしまい、よく考えずにオプションを多く付けてしまい、結果的に高い買い物になってしまうなんてこともあります。
そこで、お金を額で見ることを意識することで、感応度低減性に振り回されることなく、本当に自分が必要なものは何かを考えることができるのです。
車や家など、人生で大きな買い物をする機会は、数回あります。
大きな買い物で失敗しないためにも、普段からお金は率ではなく額で見ることを意識していきいましょう。
本書では、この記事では紹介しきれていない、お金持ちのお金の使い方、考え方がまだまだ解説されています。
そのため、お金持ちのマインドを学びたいという方は、ぜひ本書を読んでみてください!
ではでは。