今回は、井上裕之さん著の『RESET 新しい自分を「再起動」する方法』を紹介していきます。
皆さんは、自己啓発本を読んだことがありますでしょうか。
7つの習慣や嫌われる勇気など、自己啓発本は多くの人に読まれています。
では、そういった自己啓発本を読んだことがある方は、読んだ後自分を変えることができたでしょうか?
自己啓発本を読む目的は、多くの人にとっては自分を変えることだと思います。
しかし、いくら自己啓発本を読んでも自分を変えることができなかったという方も多くいると思います。
今回紹介する本書は、そういった方におすすめの1冊です!
本書では、なぜ変わることができないのか、またどうすれば自分を変えることができるのかについて書かれています。
この記事では、その本書の中からあなたが自己啓発本を読んでも変われない原因と、変わるためにやるべきことを紹介していきます!
RESETの要約
なぜあなたは変われないのか?
なぜあなたは、自己啓発本を読んでも変われないのか?
それは、元に戻ってしまうからです。
本を読んだ直後は、確かに行動や考え方が変わるかもしれません。
しかし、多くの人は変わった自分をキープすることができずに、元の自分に戻ってしまうのです。
そして、また自分の人生を変えてくれる1冊を探しにいくのです。
そもそも、私たちは変わることを望んでいません。
変化することは、私たち人間にとってストレスのかかることです。
現状維持バイアスという言葉があるように、私たち人間は変化するよりも、現状維持することに安心感を覚えます。
そのため、変わりたいと意識的に考えていたとしても、無意識では変わりたくないと感じてしまっているのです。
では、私たちは変わることができないのか?
安心してください、私たちはちゃんと変わることできます。
そのための方法が、本書で解説されているリセットです。
私たちは、意識では変わりたいと思っているが、無意識では変わりたくないと思っているのように常に矛盾を抱えています。
その矛盾をリセットにより矛盾を解消して、意識と無意識を一致させるようにしていきいます。
この記事でも、リセットの方法について紹介していきますが、まずはあなたが元に戻ってしまう原因を深堀していきます。
あなたが元に戻ってしまう3つの理由
本書では、元に戻ってしまう理由を3つ挙げています。
①すぐに結果を求めるから
②真剣に考えていないから
③戻る場所を残しているから
まずは①すぐに結果を求めるからです。
一週間で○○キロ痩せる、○○日で英語が話せるようになるなど、即効性をうたった本が書店に多く並べられています。
実際にこれまで自分を変えるのに失敗してきた方は、こういった本に飛びついてしまった経験があるのではないでしょうか?
手短な結果を求めようと実際に試してみても思ったような結果が得られずに、すぐに諦めてしまい元の自分に戻ってしまいます。
もちろん、中には本当に短期間で体重が落ちるものもあるかもしれません。
しかし、すぐに手に入れることができる結果は一時的なものにすぎず、結局はリバウンドしてしまいます。
そのため、本当に自分を変えたいのであれば、インスタントな結果を求めるべきではないのです。
続いての理由が②真剣に考えていないからです。
自分を変えようと、新しいことに挑戦すれば失敗することは当たり前です。
しかし、真剣に考えていないがゆえに、一度や二度の失敗で諦めてしまい元の自分に戻ってしまうのです。
本当に大切なことは、失敗をしないことではありません。
失敗から何を学ぶかです。
そのため、失敗をしたときには、「なぜ失敗したのか?」「自分には何が足りなかったのか」と自問自答することが大切です。
例えば、目標のTOEICスコアが取れなかった時には、
なぜ目標のスコアを達成することができなかったのか
→勉強時間を毎日確保することができなかったから
なぜ勉強時間を確保することができなかったのか
→会社や友達との飲み会が多かったから
このように、自問自答していくことで失敗の真の原因を突き止めることができます。
そうしたら、次回はその日にやっておくべき勉強は朝にやっておくといった対策を取ることができます。
そうすれば、失敗から学び成功へとつなげることができるのです。
そして、元に戻ってしまう3つ目の理由が戻る場所を残しているからです。
皆さんは、コンフォートゾーンという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
コンフォートゾーンとは心理学の用語で、ストレスや不安がなく快適な場所のことです。
そして、このコンフォートゾーンとは、いつもの自分です。
私たち人間は、このコンフォートゾーンを飛びだすとストレスを感じます。
そのため、自然とコンフォートゾーンに戻ってきてしまい、せっかく変わったとしても、元の自分に戻ってしまうのです。
そこで、戻の自分に戻ってしまうことを防ぐためには、いつもの場所、いつもの自分をリセットして、新しい場所を作る必要があります。
本書では、考え方、可能性の上限、環境をリセットする方法が解説されています。
この記事では、その中から考え方をリセットする方法を紹介していきます!
考え方のクセをリセットする方法
私たちには、それぞれ考え方のクセがあります。
このクセがあることで、同じ出来事に対しての反応が人によって異なるのです。
また、新しいことを学んだ時に、「どうせ自分にはできない」「才能がある人にしかできない」という思考パターンに陥ってしまっていては、自分を変えることができません。
そのため、自己変革の妨げになる考え方のクセはリセットしていく必要があります。
そこでまずは、自分の考え方のクセを把握して、リセットするべき考え方のクセをあぶりだしていきましょう。
自分の考え方のクセを見抜くためには、日常の中で自分がどんな時にどのように感じているのかを振り返っていきましょう。
例えば、部下が仕事でミスをした時に、その部下が悪いと感じてしまう。
また電車が遅れて会議に遅れそうになった時に、「なんでこんな時に電車が遅れるんだ」と怒りが込み上げてくる。
そういった自分の感情を観察していると、自分の思考パターンが見えてきます。
例えば先ほどの例ですと、部下が悪いと感じたり、遅延する電車が悪いとだけ考えてしまうのは、他責思考が強いからかもしれません。
このように、自分の考え方のクセを見つけることができたら、次はそのクセを持っているメリットとデメリットを考えていきましょう。
先ほどの他責思考のように、自分や周りの人にとってデメリットが多くあるクセでしたら、すぐにリセットするべきです。
また、「どうせ自分には無理だと考えてしまう」のように、あなたが変わることを妨げてしまうクセも、すぐにリセットするべきです。
そして、リセットするべきクセを見つけたら、次は実際にリセットしていきます。
このリセットする時に大切なことが、常に自分自身にフォーカスして考えるということです。
自分の課題と他者の課題に分けて、自分の課題にだけ集中していきましょう。
例えば、部下の仕事屁の集中力をコントロールすることはできません。
しかし、部下が仕事をミスした時に自分のマネジメントが足りていなかったと反省して次につなげることができます。
また、毎回自己啓発本を読んでも、「自分にはできない」と感じてしまうクセがあるのであれば、いきなり全部を試そうとするのではなく、すぐにできそうなことを一つ試してみるようにすることができると思います。
このように、常に自分ができることだけに目を向けて、考え方のクセをリセットしていきましょう。
自分が変わることを妨げる考え方のクセをリセットすることができれば、元の自分に戻ってしまうことを防ぐことができます。
まとめると、考え方のクセをリセットする方法は次の3ステップです。
①自分の感情を観察して考え方のクセを見つける
②考え方のクセのメリットとデメリットを考えて、リセットするべきものを選ぶ
③自分にできることだけにフォーカスをしてリセットする
これまで、自己啓発本を読んでも、なかなか変わることができなかったという方は、ぜひ考え方のクセをリセットするところから初めてみてください!
本書では、この記事では紹介しきれていない、可能性の上限、環境をリセットするための方法が解説されています!
これまで、自己啓発本を読んでも何か変わることができなかったという方は、ぜひ本書を読んでみてください!
ではでは。