皆さんは、お金持ちになりたいですか?
多くの人がお金の心配から自由になりたいと願っていると思います。
また、最近ではFIREという言葉が流行っているように、早期リタイアを目指している人も多いと思います。
とはいえ、なんとなく生きているだけではお金持ちになることはできません。
正しい知識をつけて、正しいマインドでお金に向き合っていく必要があります。
そこで今回紹介する『サイコロジー・オブ・マネー|一生お金に困らない「富」のマインドセット』が経済的自由を勝ち取るために必要が知識を教えてくれます。
この記事では、本書に書いてあることの中でも、特に私が大切だと思ったポイントを厳選して紹介していきます!
Youtubeではアニメーションを使った要約動画をあげています!
よろしければ、こちらからご覧ください!!
Contents
サイコロジー・オブ・マネーの要約
やっぱり複利は最強!
投資について少しでも学んだことがある方であれば、「複利の力」を聞いたことがあると思います。
複利の力を、まだご存知ではない方向けに、簡単にご説明させていただきます。
複利とは、元本と利息の合計値に利息がつくことです。
例えば、あなたが元本100万円で、利回り3%の投資をしたとします。
利回りが3%なので、1年後には3万円増えて、103万円になっています。
次の年も同じように利回り3%だったとします。
次の年は、103万円の3%なので、3万900円増えて、106万900円になります。
また次の年も、利回り3%だとしたら、3万1827円増えて、109万2727円になります。
このように、複利の力を使うことによって、毎年得られる利息がどんどん増えていきます。
もしかしたら、この例を見て、「あまり増えないじゃん」と思われた方もいると思います。
しかし、これが30年続くと、242万7262円になり、2倍以上になります。
複利の力とは、すぐに発揮されるものではなく、だんだんと効果が出てくるものなのです。
そして、この複利の力を使って莫大な資産を築いたのが、世界一の投資家と言われている、ウォーレン・バフェットです。
バフェット氏の純資産は1000億ドルを超えていると言われています。
バフェット氏は、10歳の時から投資をし続けていますが、約95%の資産は、65歳以上になってから稼いだものです。
また、清掃員として働きながら、800万ドル以上の資産を残した、ロナルド・ジェームズ・リードという方います。
彼は、ガソリンスタンドで接客と自動車整備を25年間、百貨店でパートの清掃員として17年間勤めていました。
この経歴からも分かる通り、彼は決して給料の高い職についていたわけではありません。
では、なぜ800万ドル以上の資産を残すことが出来たのか?
それは、リード氏が若い頃から、節約に励み、優良株に投資をし続けていたからです。
長年、投資をし続けたことによって、複利の力が働き、莫大な資産を築くことが出来るのです!
ここまで複利の力について紹介してきましたが、中には「じゃあ、何に投資すればいいの?」と疑問を持たられている方もいると思います。
本書は、具体的にどの銘柄に投資をすれば良いのかは書かれていません。
しかし、著者は本書に中で、低コストのインデックスファンドにドルコスト平均法で投資することが、ほとんどの人にとって長期的に成功する確率が最も高い投資法だと考えていると書かれています。
インデックス投資については、『お金は寝かせてふやしなさい』や『難しいことはわかりませんがお金の増やし方を教えてください』という本が参考になります。
ぜひ、チェックしてみてください!!
投資は持続性が一番大切!
中には、「投資は下がる危険性にあるから怖い」という方もいると思います。
もちろん、景気が後退して、下がってしまうこともあります。
しかし、最終的に一番儲けを手にするのは、良い時も悪い時も投資し続ける人なんです!
実際に過去の例からも、これは実証されています。
次の3人の投資家がいたとします。
①良い時も悪い時も、毎月、1ドルを米国市場に投資をし続ける
②毎月1ドルを米国市場に投資するが、景気が後退したら株式を売却して、毎月1ドルを現金で貯金する。そして景気後退が終わったら、全ての貯金を米国市場に投資する
③毎月1ドルを米国市場に投資するが、景気が後退したら、6ヶ月後に株式を売却する。景気後退が終わって6ヶ月経ってから、投資を再開する
もしかしたら、②が一番利口に見えてしまうかもしれません。
しかし、この投資を1900年から2019年の間で続けた場合の結果は次の通りになります。
①43万5551ドル
②25万7386ドル
③23万4476ドル
このように、良い時も悪い時も投資をし続ける方が、2倍近くの資産を得ることが出来るのです!
何十年も投資を続けて入れば、何回かは景気後退を体験します。
その時に、狼狽えず、いかに普段通り投資を続けられるかが、金持ちになれるかの分かれ目になります。
本書でも、天才の投資家は、「周りの人たちが我を忘れているときに、当たり前の行動を取れる人」だと書かれています。
投資は誤りの余地を作ろう!
これまで、複利の力と投資は持続性が大切であることについて紹介していきました。
複利の力を使って投資を続ければ、あなたが億万長者になれる可能性が高まります。
しかし、これは絶対100%というわけではありません。
人生には、予期せぬことがたくさん起こります。
あなたやあなたの家族が病気になり、多くの医療費を払わなければいけなくなるかもしれません。
また、あなたが定年を迎えて引退するときに、不況になってしまい、投資で稼いだリターンがなくなってしまうかもしれません。
実は私も病気になってしまい、働けなくなってしまった期間がありました。
しかし貯金が少なく、不安ばかりの毎日でした。
そのときに、「もっと貯金していれば、不測の事態にも安心して生活できたのにな」と、本当に後悔しました。
「今は大丈夫!」と思っていても、突然、事態が急変することがあります。
毎月、インデックス投資をしてきたとしても、急に大きな出費が必要になってしまったら、投資したお金を崩さなければいけなくなってしまうかもしれません。
また、不況により投資のリターンが少なく、老後資金が十分に準備出来ない可能性があります。
そのため、投資をする際には、こういった不測の事態に対応できるように、誤りの余地を作っておくことが大切です。
投資をする際に、利回りを少し低めに見積もっておいたり、仕事ができなくても1年ほどは生活できるように貯金をしておくなど、方法は様々あると思います。
裕福になるためには投資も大切ですが、いざというときに対応できるように、何らかの対策をしておく必要があります。
裕福になりたければ、「足るを知れ!」
ここまで、裕福になるための投資について紹介してきました。
インデックス投資を長期的に続けることによって、最終的には億万長者になることもできます。
しかし、稼いだお金を浪費してしまっては、せっかく築いてきた資産も水の泡となって消えてしまいます。
実際に、事業を成功させてお金持ちになった人にも、金遣いが荒く、すぐに破産してしまう人もいます。
スポーツ選手にも、引退してからも、たくさんお金を使ってしまい、破産してしまう人もいますよね。
このように、裕福になれたとしても、お金の使い方次第では、裕福さを保つことが出来なくなってしまいます。
そのため、お金に困らないようにするためには、裕福さを保つ必要があります。
そこで裕福さを保つ方法は、倹約と心配性であると、本書では書かれています。
ひろゆきさんも、『ひろゆきのシン・未来予測』の中で、生活コストを上げないで幸せに暮らす大切さについて書いています。
いくら仕事で昇給したり、投資で稼いだとしても、それ以上にお金を使ってしまっては、一向に裕福になることはできません。
また、お金を使いすぎてしまっては、そもそも投資に回すお金がなくなってしまいます。
本書では、投資において大切なことは、市場から退場しないことだと書かれています。
先ほども紹介した通り、投資は良い時も悪い時も、いつも通り投資し続けることで、複利の力が働き、莫大な利益を得ることが出来ます。
そのため、資金不足で市場から退場しないためにも、裕福さを保つことが大切です。
しかし、中には「欲しいものを我慢して、お金を貯め続けるだけでは幸せになれない!」という方もいると思います。
そういった方に、ぜひお伝えしたいのは、モノではなく時間こそが、幸せをもたらすということです!
米国の高齢者1000人を対象にインタビューした内容をまとめた、『1000人のお年寄りに教わった30の知恵』の中でも、彼らが大切していたのは、友情や愛情、家族との時間、大きな目的のための活動への参加であったと書かれています。
また、『TIME SMART』という本の中でも、お金よりも時間を優先する方が、幸せになることができると書かれています。
ブランド品を買うことで、いっときは幸福感を得ることが出来るかもしれません。
しかし、いずれ慣れてしまい、別のものがまた欲しくなります。
そして、それを買うためのお金を稼ぐために、時間を犠牲にしなくてはいけません。
それでは、一生裕福になることが出来ない上に、多くの時間を犠牲にしてしまうことになります。
そのため、ブランド品などのモノに幸せを求めるのではなく、友人や家族との時間、何か大切な活動のために時間を使いましょう。
モノを買うこと以外に幸せを見出すことができれば、使うお金は自然と減り、あなたを裕福にしてくれます。
『ひろゆきのシン・未来予測』と『TIME SMART』については、こちらの動画で詳しく紹介しております!
よろしければ、ご覧ください!!
収入よりも貯蓄率が大切
本書では、富を築くには、収入や投資リターンはほとんど関係なく、貯蓄率が大きく影響すると書かれています。
本書では、なぜ貯蓄率が大きく影響するのかについて書かれています。
その中でも、次の3点が大切なポイントだと思います。
①収入や投資リターンと違って、自分でコントロールできる
②投資リターンを上げるよりも、貯蓄率を上げる方が簡単
③貯蓄があなたに自由を与えてくれる
貯蓄は、収入や投資リターンと違って、私たちが唯一、自分でコントロールできるものです。
収入が上がるか下がるかは、所属している会社次第です。
投資リターンも、株式市場に左右されてしまいます。
しかし、貯金だけでは、あなたの意志で増やすことも減らすこともできます。
また、貯蓄によって富を築くのは、投資リターンを上げることよりも簡単なことです。
投資リターンを年間0.1%増やそうと思ったら、とてつもないリサーチが必要になります。
実際に、その0.1%を上げるために、週に80時間も働く投資のプロもいます。
ですが、貯蓄の場合であれば、投資よりも簡単に増やすことが出来ます。
自炊するようにしたり、格安スマホに乗り換えて毎月の出費を減らすなどすれば、すぐに2〜3%は貯蓄を増やすことが出来ます。
さらに貯蓄は、あなたを自由にしてくれます。
貯蓄があれば、あなたは好きなときに会社を辞めたり、転職をしたり出来ます。
十分な貯蓄があれば、しばらくの間、仕事を辞めて、自分のためだけに時間を使うことができるかもしれません。
また老後の資金までためることができれば、早期退職という選択肢をとることが出来ます。
このように、貯金はあなたに様々な選択肢を与えてくれるとともに、あなたに自由な時間を与えてくれます。
サイコロジー・オブ・マネーを読んだ感想
私たち人間は、投資や貯蓄の世界では初心者であると本書で書かれています。
実際に、第2次世界大戦の前までは、アメリカでは死ぬまで働くことが当たり前だったため、「老後は働かずに生活する」という概念自体、最近できたものです。
またインデックス投資や確定拠出年金などは、ここ50年で出来たものです。
老後のための投資や貯金は、私たち人間にとって新しい問題なのです。
だからこそ、私たちはときにお金に対しておかしな判断や行動をしてしまうことがあります。
本書では、そのおかしな判断や行動を防ぐための、マインドが書かれています。
そのため、本書で書かれていることは、どの時代にも通用する普遍の知識だと思います。
もちろん、本書に書かれている通り、インデックス投資を続ければ、100%億万長者になれる訳ではありません。
しかし、何も考えずに生きるよりは、本書にもとに行動した方が、お金の不自由しない人生が送れると思います。
お金持ちになりたい!お金の不自由したくない!という方は、ぜひ『サイコロジー・オブ・マネー|一生お金に困らない「富」のマインドセット』を読んでみてください!
ではでは。