プレゼン中に、相手が話を聞いてくれていない
自分の提案がなかなか通らない
このような悩みや経験はないでしょうか?
プレゼンに限らず、自分の話を真剣に聴いてもらえなかったり、提案が却下されるのはツライですよね。
相手にあなたの話を真剣に聞いてもらえて、共感してもらえるようになりたくないでしょうか?
これが達成できれば、仕事も人間関係もうまくいくようになるはずです!
今回紹介する、小西利行さん著の『プレゼン思考』が、それを達成するための方法を教えてくれます!
小西さんは、これまで1万回以上、プレゼンを行ってきた広告業界のプロフェッショナルです!
YouTubeではアニメーションを使った要約動画をあげています!
よろしければ、こちらもご覧ください!!
プレゼン思考の要約
必勝方程式とは!?
プレゼンの必勝方程式の大切さを分かりやすくするために、まずはプレゼントの目的について紹介していきます!
皆さんは、プレゼンの目的とは何だと思いますか?
あなたの意見を相手に正しく伝えることでしょう? 納得させることでしょうか?
本書では次のように書かれています。
プレゼンとは、目的達成に向けて、やるべきことを考え、相手にその思いを届け、共感を生み、ともに行動するきっかけとなるもの
『プレゼン思考』より
プレゼンをすること自体がゴールではありません。
プレゼンをした結果、相手が行動を起こしてくれることが目的です。
そのため、プレゼンはゴールではなく、スタートだと本書では書かれています。
それでは、相手を動かすためのプレゼンの必勝方程式とは何なのでしょうか?
本書では、次のように書かれています。
課題→未来→実現案
今はこうですが→こうなりましょう→この方法で
『プレゼン思考』より
特に大切なのは、実現案の前に未来を見せることです。
これが出来ていない人が多いと、本書では書かれています。
実現案が先に来るというのはl分かりやすい例を挙げると、医者から治るか治らないか言われる前に、いきなり「手術しましょう」と言われているようなものです。
いきなり「手術しましょう」と言われるよりも、「今のあなたの病気はこれです。(課題)これは治せます。(未来)そのためにこの手術をしましょう。(実現案)」と言われた方が安心できるはずです。
これはビジネスでのプレゼンでも同じです。
ゴールが分からないまま、進むのは不安ですよね?
実現案の前に未来を見せることによって、相手に安心感を与え、共感を得ることが出来ます。
共感を得ることが出来れば、あなたの実現案を真剣に聞いてもらうことが出来ます。
その結果、相手を動かすことが出来るのです!
プレゼンでは、相手にゴール(未来)を実現案の前に見せることが大切だと紹介してきました。
ゴールを見せることは大切なのですが、安易なゴールを設定してしまうと、かえって逆効果になってしまうと本書では書かれています。
そこで、必要なのが本質的なゴールです!
次は、本質的なゴールの見つけ方について、紹介していきます!
まずは本質的なゴールが探そう!
本質的なゴールを探すための方法は、ズバリ、「そもそも思考」です!
そもそも思考について、本書では次のように書かれています。
当たり前を疑い、目先の答えにしがみつかず、たとえ結論に近づいたと思っても、「そもそもさあ、、、」と問いを続け、考えて、あえて、ふりだしに戻ってみる思考法です。
『プレゼン思考』より
そもそも、この商品は何の役に立つのか?
そもそも、何で売れていないのか?
そもそも、私達は将来、どうなっていたいのか?
このように、そもそも思考を繰り返すことで、深く考えることができ、安易なゴール設定を避けることが出来ます!
ビジネスだと複雑になってしまうので、分かりやすく日常のことを例に「そもそも思考」をやってみます。
例えば、あなたが読書をしても自分の成長につながっていないと悩んでいたとします。
読書をしても成長している実感がない
「そもそも、なぜ読書をするのか」
読書をすることで、知識が身につくから
「そもそも、何の知識を身につけたいのか?」
仕事に役立つ知識
「そもそも、仕事に役立つ知識とは?」
プレゼンのテクニック
「そもそも、何でプレゼンのテクニックを身につけたいのか?」
今度のプレゼンで、自分の案を採用してもらえるようにするため
「では、プレゼンのテクニックをみにつけて、自分の案を採用してもらえるようにしたいんですね!」
このように、「そもそも思考」を繰り替えすことによって、本質的なゴール(自分の案を採用してもらいたい)を見つけることが出来ます。
本質的なゴールが分かると、取れる解決策は読書以外にも生まれます。
今ではYoutubeでプレゼンのテクニックを学ぶことだってできるわけです。
逆に本質的なゴールが分からない状態では、プレゼンとは全く関係のない本を読むことも、方法として出てきてしまいます。
極端な例ですが、本質的なゴールが分かっていない状態で考える方法は、的外れになってしまうことが分かって頂けたかと思います。
トヨタでも、「なぜなぜ思考」といって、1つの問題に対して、5回whyを繰り返すという分析手法が使われていますが、「そもそも思考」と似た考え方ですね。
本書では、whyではなく「そもそも」である理由として、日本人はまだwhyに慣れていないからだと書かれています。
何にせよ、本質的なゴールを見つけるためには、表面上に見えるものではなく、「そもそもさあ、、、」と掘り下げていくことが大切です。
これまで、プレゼンの必勝方程式と本質的なゴールの見つけ方がを紹介していきました。
しかし、プレゼンで一番大切なのは、この2つではありません!
最後に、本書で書かれている、プレゼンで一番大切なことを紹介していきます!
プレゼンで1番大切なのはシンプルさ!
ズバり、プレゼンで1番大切のことは、シンプルさです!
シンプルさの中でも、筆者は「ロジック(論理展開)のシンプルさ」が一番大切だと、本書で書かれています。
説明をたくさんして分かってもらうプレゼンではなく、ロジックがシンプルで分かってしまうプレゼンが理想的です。
ロジックのシンプルさを達成するためにも、必勝方程式がシンプルになっています。
筆者がこれまで聴いてきたプレゼンの中でも、特に印象に残っているものは、ロジックがシンプルで深く共感できるものだそうです。
では、ロジックをシンプルにするためには、どうすれば良いのでしょうか?
本書では、「矢印チェック」という方法が紹介されています!
「矢印チェック」でやることは、とても単純で、プレゼンの内容を矢印でつなげて、つながるかを確認するだけです。
このときに、プレゼンの必勝方程式の順に、矢印でつながるか確認しましょう。
つながらない場合は、つなげるためにギャップを埋める必要があります。
矢印でつながるということは、ロジックがシンプルで分かりやすいということです。
分かりやすいということは、相手にとって理解しやすく、記憶に残りやすくなります。
世の中のプレゼンの多くは、論理が破綻している提案が多いそうです。
そのため、この矢印チェックでロジックをシンプルにすることで、簡単に上位に入ることが出来ます!
プレゼン思考を読んだ感想
プレゼンで大切なことと言えば、声の出し方や身振り手振りなど、話し方に目がいってしまいがちですよね。
しかし、そもそも話す内容が相手の心を動かすものでないと、話し方も意味がありません。
私は本書を読んでいて、大学の授業でプレゼンの発表をしたときのことを思い出してしまいました(笑)
内容はササっと雑に作ってしまい、どうやって話せばいいのかばかり考えていました。
その結果、上手くいくはずもなく、成績もギリギリでした(笑)
今思い返せば、私が発表していた内容は矢印でつながっておらず、論理が破綻していました。
相手を動かすための話の組み立て方、考え方は、プレゼンに限らず、あらゆる場面で必要なスキルです。
上司とのちょっとした会話でも、家族との会話でも、相手の心を動かせれば、もっといい方向に進んだのにという場面は、これまであったはずです。
本書にも書いていますが、プレゼンを制する者はビジネスを制します。そして、人生を制します。
少し大げさに聞こえてしまうかもしれませんが、私は『プレゼン思考』に、20代で出会えてよかったと思います。
これから何十年も続く人生の中で、相手を動かす必要がある場面は、たくさんあるはずです。
その時に、プレゼン思考は必ず役に立つと思います。
これまで、プレゼンで上手くいかなかった。
相手を動かすための内容を作れるようになりたいという方は、ぜひ『プレゼン思考』を読んでみて下さい!
ではでは。