今回は、デイモン・ザハリアデス氏著の『「先延ばしグセ」が治る21の方法』を紹介していきます。
皆さんには、後でやろう、明日でもいいやと先延ばしにしてしまうクセはないでしょうか?
多くの場合、先延ばしにしていいことはありません。
先延ばしにすることで、仕事が終わらなくなってしまったり、ダイエットを決意してもいつまでも痩せることができなくなってしまいます。
本書は、そういった先延ばしグセに悩んでいる方に役立つ一冊です!
本書は、28か国語で翻訳される世界的ブロガーが、先延ばしの達人だった自分を変えることができた方法がまとめられています。
この記事では、その本書の中から先延ばしをしてしまう原因と、先延ばしグセを改善するテクニックについて紹介していきます。
「先延ばしグセ」が治る21の方法の要約
なぜ先延ばしをしてしまうのか?
本書では、先延ばしをしてしまう理由を13個挙げています。
この動画では、個人的によくあるなと感じた2つを厳選して紹介していきます。
まず一つ目が、失敗の恐怖です。
私もブログやYoutubeを始めようと決意をしてから、最初の記事や動画を出すまでに、かなり時間がかかりました。
その理由が、この失敗の恐怖でした。
もし誰にもみられなかったらどうしよう、アンチコメントが来たらどうしようなど、失敗ばかり考えてしまい、なかなか行動に移すことができませんでした。
この失敗への恐怖が湧いてくるのには、いくつか原因があります。
まずは、あまり馴染みがなく、自分のやり方に自信が持てない、その行動の結果に確信が持てないというものです。
Youtubeを始める前の私は、まさにこのパターンでした。
2つ目の原因は、過去に失敗をしていてトラウマになっているケースです。
例えば、プレゼンで失敗した過去があると、次に人前で話すことがあった時に、過去の失敗を思い出してしまい、なかなか準備に取りかかれないということがあると思います。
そして3つ目の原因が、うまくできないという思い込みがあるケースです。
学生時代に親や教師から成績が悪いと叱られたり、上司に仕事ができていないと叱られてばかりいると、自分にはうまくできないという思い込みが生まれてしまい、行動を先延ばしにしてしまうようになります。
では、この失敗の恐怖はどのように対処すればいいのか?
本書では、失敗をポジティブに捉えろと書かれています。
まずあなたが感じている失敗の恐怖は、人間の本性の一部であり、恐怖を感じることは当たり前のことなのです。
そして失敗することは、あなたの人格に問題があるわけではなく、単に特定の行動や方法がうまくいかなかっただけなのです。
そのため、失敗とは不名誉なことではなく、活用すべき有効なデータであると再定義することが大切です。
さらに、世界的な成功者ですら人生で何度も失敗していることを知りましょう。
リンカーンは大統領になるまでに何度も落選しています。
J Kローリングも、ハリーポッターシリーズの前に書いた小説は全く売れず、離婚やうつ病を経験し、生活保護を受けていた時期もありました。
このように、今は成功者と言われている人でも、成功を掴むまでに何度も失敗を繰り返してきているのです。
そのため、失敗は行動を諦めるためのものではなく、次の行動へと挑むためのバネであると捉えることが大切なのです。
では先延ばしにしてしまう二つ目の理由がすぐに欲求を満たせる選択肢の存在です。
皆さんは、今日か1年後のどちらかに一万円を渡すと言われたら、どちらを選ぶでしょうか。
おそらく、今日を選ぶ人がほとんどだと思います。
人生においては、今日か1年後に一万円がもらえるなんていう単純のことは少ないかもしれません。
しかし、単純なことでなくても、私達は短期的な充足を選んでしまうことが多くあります。
例えば、ボーナスが入ってくると、10万円など大きな買い物をするという人もいると思います。
そのお金を投資に回せば、将来にはより多くのお金を手に入れる可能性がありますが、短期的な充足を求めてしまうことで、投資ではなく買い物という選択をとってしまうのです。
また最近では、スマホゲームや動画配信サービスなど、すぐに欲求を満たせる選択肢が豊富にあります。
そのため、長期的には今資格の勉強をしたほうがいいのは分かっていたとしても、短期的な充足が得られるスマホを選んでしまうのです。
そして大抵の場合、スマホで動画を見たいというよりも、勉強をしたくない、仕事をしたくないという思いから、ダラダラみてしまうのです。
そうすることで、勉強や仕事といった困難な課題を避けることができます。
ではすぐに欲求を満たせる選択肢によって、先延ばしにしてしまうことを防ぐためには、どうすればいいのか?
まずは、先延ばしの結末について考えましょう。
先延ばしすることによって、試験に落ちて受験料が無駄になる、仕事が間に合わなくなって取引先に怒られるといった結末が考えられると思います。
そして、すぐに欲求を満たせる選択肢を消すことも効果的です。
SNSをみてしまうのであれば、そのアプリを消すことが1番手っ取り早いです。
ですが、そこまでの決断はなかなかできないと思います。
そこで、ウェブサイトブロッカーを活用して、一定の時間、特定のサイトを使えないようにすることができます。
勉強や仕事を始める前に、自分がダラダラ使ってしまうサイトをブロックすることで、集中したいときに、一時的に目移りしてしまう選択肢を消すことができます。
ここまで我々が先延ばしをしてしまう原因とその対処法を2つ紹介してきました。
ここで紹介した対処法はその原因に対してピンポイントなものでしたが、続いては全般的に使える先延ばしを改善するためのテクニックを紹介していきます。
先延ばしグセの対処法
本書では、タイトルにもなっている通り、先延ばしを改善するためのテクニックが21個も紹介されています。
この記事では、その中から今すぐにできた効果が絶大な3つの方法を厳選して紹介していきます。
一つ目がまずカエルを食べるです。
これは、実際にカエルを食べることではありません。
カエルとは、楽しくない課題のことです。
皆さんにも、嫌いな家事や仕事など、どうしても先延ばしにしてしまうものがあると思います。
こういったカエルを先延ばしにしてしまうと、一日の終わりまで残ってしまい、結局次の日に先延ばしにしてしまうことになってしまいます。
そこで、カエルは一日の最初に食べてしまいましょう。
実際に、一日の最初に楽しくない課題を片付けることができると、すがすがしい気持ちになることができ、その後の時間をより快適に過ごすことができます。
そのため、まずは先延ばしにしてしまいガチな楽しくない課題、カエルを食べましょう。
続いて2つ目の方法が、取り組む時間を制限するです。
取り掛かることが困難な課題は、時間を多く費やすのではなく、逆に時間を制限していきましょう。
皆さんは、パーキンソンの法則を聞いたことがあるでしょうか?
すでにご存じの方も多いと思いますが、パーキンソンの法則とは、人は時間やお金に余裕があっても、それらをすべて使い果たすように行動を拡大させてしまうというものです。
そのため、先延ばしにしてしまうことに多くの時間を確保したとしても、ダラダラ先延ばしにする時間が増えるだけで、一向に課題を終らせることができないのです。
そこで取り組む時間を制限することで、先延ばししてしまうことを防ぐ必要があります。
さらに、パーキンソンの法則を利用して、自分が必要だと感じた時間をよりも、少し短い時間を設定しましょう。
例えば、60分かかると思っていた作業は45分に設定するのように、少し短い時間を設定することで、その時間内に完了させるように動くため、結果的に短い時間で終わらせることができます。
この取り組む時間を制限することは、とても単純な方法ですが、制限することで終わりが見えて、課題に取り掛かりやすくすることができるのです。
そして3つ目の方法が誰かと約束するです。
仕事であれば、上司の目があり、やりたくない仕事でもしぶしぶ進めることができるかもしれません。
しかし、自主的にやろうとしている資格の勉強や運動、副業など、監督してくれる人が誰もいないことは、自分で自分を管理しなければいけません。
先延ばしグセがある人にとっては、自分を管理することは、かなり難しいことがだと思います。
そこで効果的な方法なのが、誰かと約束することです。
誰だった人前で恥をかきたくないと思いますし、誰かに宣言すれば、その期待に応えたいと思うはずです。
家族や友人に、何か月後の試験に合格すると宣言すれば、勉強をサボって不合格だったなんて報告したくはないと思います。
このように、自分で自分を管理しなければいけないことは、誰かと約束することで、失敗したことを報告したくない、成功の報告をしたいという気持ちから、行動に移すことができるようになります。
今回紹介した3つの方法は、どれも簡単にできるものだと思いますので、ぜひ今からでも取り入れてみて下さい。
本書では、この記事では紹介しきれていない、先延ばしグセの原因や斎野橋グセを改善するテクニックがまだまだ解説されています。
そのため、この記事を読んで、自分の先延ばしグセには当てはまらなかったなという方や、現在先延ばしグセに悩んでいるという方は、ぜひ本書を読んでみて下さい。
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ではでは。