今回は、古川充秀さん著の『自分で自分の機嫌をとる習慣♪』を紹介していきます。
皆さんには、最近イライラすることが多い、幸せな毎日を送れていないといった悩みはないでしょうか?
本書はそういった方に役立つ1冊です!
本書の著者である古川さんは、時価総額50億円企業の創業オーナーであり、ゴミ拾い仙人でもあります。
その傍ら、幸せとは何かについても研究をしており、20年間で累計2億円という時間とお金を費やしてきました。
本書では、そんな著者によって上機嫌に生きるための習慣とヒントについて解説されています。
この記事では、その中でもまず押さえておくべき、大切な考え方を2つ紹介して行きます!
自分で自分の機嫌をとる習慣
幸せとは上機嫌である
著者は、幸せとは上機嫌であることに気づいてから人生が変わったと本書で書かれています。
著者は2005年から、幸せとは何かについて研究してきたが、研究すればするほど、よく分からなくなってしまったそうです。
幸せとは、一つの要素だけで決まるわけではなく、仕事や人間関係、健康、お金など、様々な要因がからみあっています。
仕事を優先すれば家族との時間が少なくなってしまいますし、将来のためにお金を節約しようとすると、今ガマンしなくてはいけなくなってしまいます。
このように、幸せを構成しているものは複雑に絡み合っており、どっちつかずの状態になってしまいます。
一方で上機嫌でいることはシンプルです。
難しいことは考える必要がなく、今この瞬間の自分は機嫌がいいのか、どうすれば上機嫌になれるのかを考えればいいのです。
そして、本書では長期間、結果を出し続けるためには、上機嫌でいることが大切だと書かれています。
何か結果を出すためには、辛いことを、やりたくないことでも頑張らないといけないイメージがあります。
そのため、結果を出すための習慣と、自分を上機嫌にする習慣は、一見交わらないと思われるかもしれません。
もちろん、自分を上機嫌にする習慣のみで、仕事で結果を出せるようになったり、試験に合格できるというわけではありません。
しかし、常に不機嫌な状態だと、結果を出すための習慣を続けることができません。
だからこそ、結果を出すまでに心やメンタルが折れてしまわないように、自分を上機嫌にする習慣を取り入れることが大切なのです。
では、上機嫌とは具体的にどういう状態なのか?
本書では、スポーツドクターの辻秀一さんの言葉である、「何かに揺らされたり、何かに囚われたりしていないこと」が上機嫌だと書かれています。
私たちには、時間やお金に囚われていたり、人間関係に揺らされていたりする時に、不機嫌になってしまいます。
実際に皆さんも、機嫌が悪くなる時には、何かに囚われて、それがずっと頭の中をぐるぐる回っていると思います。
では、なぜ私たちは、何かに揺らされたり、何かに囚われてしまうことがあるのか?
本書では、何かに揺らされたり、何かに囚われているということは、執着がある状態だと書かれています。
仕事でも結果に執着するからこそ、思うような結果が出ないと不機嫌になります。
また人間関係でも、他人に執着があるからこそ、相手から嫌われてしまったり、揉めると不機嫌になります。
このように、執着があることで、何かに揺らされ、囚われてしまい、私たちは不機嫌になってしまうのです。
そのため、上機嫌になるためには、執着を手放す必要があります。
著者の経営者時代のミッションは、去年よりも会社の売り上げと利益を上げることでしたが、一度このミッションを強く思ったら、いったん数値目標を忘れていたそうです。
1年間、ずっと去年よりも会社の売り上げと利益を上げることが頭から離れていない状態では、数字に執着してしまい、不機嫌な状態で働き続けることになります。
だからこそ、一度目標を立てたら、1ヶ月間は数字のことを忘れて働くのです。
そして、1ヶ月後に途中経過を確認して軌道修正をして、また数字をいったん忘れて、楽しく働くことを繰り返していくのです。
そうすることで、数字にはコミットするが、数字には執着せず、囚われない働き方を実現することができたのです。
ぜひ皆さんも、なぜ自分が不機嫌になってしまっているのか、自分が執着しているものを考えてみて、それを手放すようにしてみてください!
3Gを減らしてLTEを増やそう!
本書では、上機嫌になるための具体的な方法として、3Gを減らしてLTEを増やすというものが紹介されています。
まず3Gとは我慢、犠牲、義務の3つのことです。
上機嫌になるためには、とにかく、この3つを減らすことが大切です。
しかし、何か結果を出すためには、多くの場合、この3つを使ってしまいます。
仕事の売り上げを伸ばすために、家族との時間を犠牲にして仕事をしたり、資格試験に合格するためには、我慢して勉強するなど、結果を出すために、3Gを使って、自分にストレスがかかる生き方を強いてしまいます。
そのため、上機嫌になるためには、3Gを手放して、LTEを増やしていきましょう。
LTEとは、リバティー(自由)、サンクス(感謝)、エンジョイ(楽しむ)の3つを表しています。
この3つは、ストレスとは真逆であり、自分を緩める生き方です。
この3GとLTEは、ものの見方や考え方の違いであり、同じ習慣や行動でも、3G的にしている人と、LTE的にしている人がいます。
例えば、著者がやっているゴミ拾いの習慣でも、ゴミ拾いがお金持ちになるための習慣だから、嫌だけどやろうと考えてしまうと、3G的な行動になってしまいます。
一方で著者のように、ゴミ拾いをすると気持ちが良くなる、達成感があるのように、楽しいから自分が好きてやっていると考えられると、LTE的な行動にすることができるのです。
もちろん、3Gを生み出している行動自体を取り除いてしまうことも、上機嫌になるためには効果的ですが、3G的な考え方を手放して、LTE的な考え方ができないかを考えることも大切です。
そして、3Gを減らすためには、まずは自分が我慢してしまっていないか気づく必要があります。
そこで、我慢している自分に気づくためには、自分が不機嫌になった瞬間に、自分を注意深く観察するようにしましょう。
そして、自分が不機嫌になった原因や自分が我慢していることを見極めて、その行動を取り除くことができないか、またLTE的な考え方ができないかなど、対処法を考えていきます。
そうすることで、徐々に3Gを減らしていき、1日の中でLTEの時間を増やすことができ、上機嫌な毎日を送ることができます。
とはいえ、仕事をしていると、全ての3GをLTEにすることは大変難しいです。
中には、どうしても我慢をしなくてはいけない場面もあります。
また、全てをLTEにしてしまうと、緩くなりすぎてしまい、結果を出すことができず、仕事にならなくなってしまいます。
そこで、3Gを0にして、全てLTEにしようとするよりは、緊張と緩和を6:4の割合にすることを目指していきましょう。
緊張が緩和を少し上回る割合を意識することによって、自分を上機嫌にしつつも、結果を出すことができるようになります。
そのため、ぜひ皆さんも、普段の仕事は緊張と緩和が6:4になるように、3Gを減らして、LTEを増やしてみてください!
また本書では、自分で自分の機嫌を取るための実用的な習慣が数多く解説されておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
本書では、この記事では紹介しきれていない、自分で自分の機嫌を取るための習慣について、まだまだ解説されています。
そのため、最近イライラやストレスが多いという方や、上機嫌な毎日を送れるようになりたいという方はぜひ本書を読んでみてください!
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ではでは。