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【要約&書評】部下をもったらいちばん最初に読む本

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今回は、橋下拓也さんの著の『部下をもったらいちばん最初に読む本』を紹介していきます。

皆さんには、部下との関係がうまくいっていない、プレイヤーとしてはうまくできていたのに、マネージャーになった途端に成果があげられなくなったといった悩みはないでしょうか?

本書はそういった方に役立つ1冊です!

本書の著者である橋下さんは、アチーブメント株式会社の取締役営業本部長を務められており、これまで2万人以上の研修実績を誇るトップコンサルタンととしてご活躍されています。

本書では、そんな著者の成功秘訣である、選択理論心理学に基づいたリードマネジメントについて解説されています。

この記事では、その本書の中から、部下とうまくいかない原因、リーダーシップを最優先で身につけろ、部下に任せる技術の3つについて紹介していきます!


部下をもったらいちばん最初に読む本

部下とうまくいかない原因

よく仕事でバリバリと成果を出す優秀な人がマネージャーとして抜擢されることがあります。

しかし、優秀なプレイヤーが優秀なマネージャーになれるとは限らず、部下との関係がうまくいかないケースもあります。

マネージャーが部下とうまくいかない原因は色々とありますが、この記事では本書から大きく3つ紹介していきます。

まず一つ目が、我流で教えてしまうからです。

マネージャーには、相手の願望や適正、能力を見極めながら部下を育てられることが求められます。

しかし、中には自分のような優秀なプレイヤーを育てるために、今までやってきた自分流のやり方で教えてしまいます。

もちろん、その教え方で合う人もいるかもしれませんが、当然教え方が合わない人もいます。

そして、自分のやり方を教えたのにうまくできない部下を見ると、マネージャーは「どうして成果があげられないんだ」「どうして言う通りにしないんだ」となってしまい、部下との関係性がうまくいかなくなってしまうのです。

その結果、チーム全体のパフォーマンスが下がってしまい、結果を出すことができなくなってしまうのです。

続いて2つ目の理由が、マネージャー自身が自分を基準に考えてしまうことです。

優秀なプレイヤーからマネージャーになった人は、バリバリ結果を出して、自分はすごいと自信を持っているかもしれません。

しかし、自分はすごいと思っている状態では、部下が結果を出した時も、「自分が教えたからうまくいったんだ」と、部下の成果を横取りするようになってしまいます。

それでは、部下はいい気持ちはしませんし、「成功できたのはマネージャーがいたからで、自分には実力がないんだ」と自信を失ってしまいます。

逆に部下がうまくいかない時には、「どうして自分みたいにできないんだ」と考えて、その部下を責めるようになってしまいます。

当たり前ですが、マネージャーとその部下は誰1人として、同じ人生を歩んできたわけでも、同じ考え方、肉体、能力を持っているわけではありません。

そのため、自分を基準に部下を育てようとするとうまくいかなくなってしまうのです。

部下とうまくいかない3つ目の理由が任せられないです。

マネージャーの中には、部下の管理もしながら、自分もプレイヤーとして働いている人も多くいると思います。

それゆえに、部下に任せるよりも、自分でやった方が早いし、成果も大きいと感じてしまい、なかなか任せられなくなってしまうケースがあります。

また部下に任せた後も、マネージャーがあれこれと手を出してしまい、部下に「仕事を任せてもらえなかった」「自分は無能なんだ」と感じさせてしまう、部下の自己肯定感を下げてしまうこともあります。

確かに、部下がやるよりもマネージャー自身でやった方が、早く終わり、大きな成果を挙げられるかもしれませんが、それでは部下が育たないばかりか、部下からの不信感が募ってしまう恐れがあるのです。

以上、ここまで部下とうまくいかなくなってしまう原因を3つ紹介しました。

もし部下との関係性や部下が成長しなくて悩んでいるという方は、今回紹介した3つの原因に自分が当てはまっていないか考えてみて下さい。

 

リーダーシップを最優先で身につけろ!

リードマネジメントでは、リーダーシップがとても重要な鍵を握ります。

一般的にリーダーシップは、どこにたどり着きたいかを示す力であり、マネジメントは、そこにたどり着くためのリソースを分配し、プロセスを管理する力だと言われています。

メンバーは意味のある未来が見えた時に、内発的に動機づけられるのです。

だからこそ、マネージャーは単に部下の仕事を管理するためのマネジメント能力だけでなく、メンバーに未来を示すための力である、リーダーシップ力が必要なのです。

そのためには、マネージャーがメンバーの上質世界に入る続ける必要があります。

上質世界とは、一言で簡単にいうと、その人の願望です。

リードマネジメントのもとになっている、選択理論では、人は生まれながらに、「生存、愛・所属、力、自由、楽しみ」の5つの基本的欲求を持っていると考えられています。

上質世界とは、その5つの基本的欲求を満たすイメージ写真が蓄積されたアルバムのようなものであると、本書では書かれています。

そして、マネージャーは、各メンバーの上質世界に入っているものを知る必要があります。

それを知った上で、自分をそのメンバーの上質世界に入れてもらうためのアプローチをとり、最終的には仕事や会社が上質世界に入るように拡張することが大切です。

それぞれの部下の上質世界を知っているからこそ、その部下のとって意味のある未来を考えることができ、それを見せることができるのです。

皆さんは、どれほど自分の部下の上質世界のことを知れているでしょうか?

もし、あまり知れていないなと感じる方は、まずは部下の上質世界に何があるのかを知るところから始めましょう。

そして、部下の上質世界に入るためには、信頼関係を築くことが大切です。

信頼関係がないのに、自分の願望や大切にしていることを相手には伝えないはずです。

そこで部下との信頼関係を築くためには、尊敬と信頼を勝ち取る必要があります。

まず尊敬を勝ち取るためのポイントとして、そのメンバーが今後の業務の中で獲得したい目標の領域内における卓越性を示すことが、本書で挙げられています。

当たり前ですが、自分の関係のない分野や興味のないことに対して、卓越性を示されても、何も感じません。

むしろ自慢されているようで、鬱陶しく感じられてしまう恐れもあります。

しかし、その部下の目指す将来に必要な知識やスキルを、あなたが持っていれば、部下から尊敬されるようになります。

そのため、部下から尊敬されそうなスキルや知識、成果、習慣などがないかを考えてみましょう。

そして、信頼は時間をかけて醸成して行かなければいけません。

そこで本書では、信頼を勝ち取るためには、まずは次の7つの習慣を実践することが大切であると書かれています。

 

①傾聴する

②支援する

③励ます

④尊敬する

⑤信頼する

⑥受容する

⑦違いを交渉する

 

このうち⑦の違いを交渉するとは、①〜⑥までの習慣を実践した後に、「Iメッセージ」で伝えることです。

組織やチームで働く以上、メンバーには組織の考え方を実行してもらう必要があります。

その時に、「私はこのように考えますが、あなたとしては何があれば取り組めますか?」とIメッセージで交渉をすることで、各メンバーに組織の一員として行動してもらうことができるようになります。

以上、7つの習慣を実践することで、部下の信頼を勝ち取ることができ、部下の上質世界に入ることができます。

そのため、まずは7つの習慣を実践して信頼を獲得しt、部下の上質世界を理解するところから始めてみて下さい!

 

部下に任せる技術

マネージャーといえど、新人も含め、全てのメンバーの仕事を一から全て見るわけにはいきません。

それでは、部下の管理だけに追われてしまい、本当に自分がやるべきことに手をつけられなくなってしまいます。

そこで、右腕や左腕となるリーダークラスのメンバーへ、マネージャーが行なっていた仕事を上手に任せて、マネージャーが本来やるべき仕事を行うための時間を確保することが大切です。

とはいえ、仕事を任せる時に、あとは任せたよと放任してはいけません。

それでは任された方も、マネージャーがやりたくない仕事を押し付けられたと感じてしまうようになります。

そのため、仕事を任せる際には「何のためにその仕事を、その人に任せるのか」という意図を伝えることが大切です。

そして、任せる意図とは、リーダークラスのメンバーが、「マネージャーが実行した時と近い成果を作ること」と「その成果を出すための判断や観点やスキルを部下と分かち合うこと」です。

そこで、メンバーへうまく仕事を任せるためには、次の5つのポイントを意識していきましょう。

 

①意味づけ、意義づけ

②量と基準を明確にして伝える

③「あなたに委任する理由」を伝える

④実現できる未来を示す

⑤途中経過で求める報連相を伝える

『部下を持ったらいちばん最初に読む本』より

 

この記事では、5つのポイントの中から①③④について、詳しく紹介していきます。

まず①意味づけ、意義づけを伝えることを怠ってしまうと、部下に「マネージャーがやりたくない仕事を押し付けている」と思われてしまいます。

そのため、例えば、「新人の資料作成スキルが上がると成約率を上げることができる」など、なぜこの仕事をすることが大切なのかを具体的に伝えるようにしましょう。

そして、③「あなたに委任する理由」を伝えることも忘れないようにしましょう。

「あなたがチーム内で一番資料作成が上手い、お客様からの評価も高いから後輩に教えてほしい。また新人育成はあなたにとっても、リーダー職へのステップアップになる」といったように、理由を伝えることで、任された方も、納得感を持って仕事に取り組むことができます。

続いて④実現できる未来では、その仕事を成功させることで、どんな未来が実現できるのかを伝えていきます。

先ほども触れたように、人は意味のある未来が見えた時に内発的に動機づけされます。

そのため、「新人の資料作成スキルが高くなれば、どんどん新人に仕事を任せられるようになるから、他のもっと重要な仕事に集中できるようになる。」など、その部下にとって意味のある未来を伝えることで、より仕事に熱心に取り組んでくれるようになります。

以上が、部下に仕事を任せる時のポイントです。

マネージャーが本来やるべき仕事に注力できるように、今回紹介した5つのポイントを参考にして、部下に任せるようにしてみて下さい!

 

本書では、この記事では紹介しきれていない、リードマネジメントに関する知識がまだまだ紹介されています。

そのため、今部下との関係がうまくいっていない、部下のパフォーマンスが引き出せていないと悩んでいる方は、ぜひ本書を読んでみて下さい!

 

部下をもったらいちばん最初に読む本』はこちらから!

 

ではでは。

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