今回は、尾石晴さん著の『自分らしく生きている人の学びの引き出し術』を紹介していきます。
いきなりですが、5年後の自分は、自分らしい人生を送れているでしょうか?やりたいことを見つけて幸せな毎日を過ごせているでしょうか?
おそらく、上手く答えられなかったという方や、5年後の自分に不安を感じたという方もいると思います。
本書は、そういった方の役立つ1冊です!
本書で紹介されている、学びの引き出し術を実践することで、あなたのやりたいことを見つけ、5年後の人生を豊かなものにすることができます!
この記事では、その本書の中から学びの引き出しとは何か?またそれを見つけるための方法を紹介していきます!
自分らしく生きている人の学びの引き出し術の要約
学びの引き出しとは?
学びというと、多くの人は本を読んだり、資格や語学の勉強をするといったことを思い浮かべるかもしれません。
ですが、本書では学びは生活の中であふれていると書かれています。
勉強からの学びはもちろん、趣味や仕事、人との会話、経験など、様々な学びがあります。
例えば、料理でもクックパッドで書いてあることに、自分なりにアレンジを加えて上手くいったら、それもあなたの学びになるのです。
また子供と話す中で、今の小学生では何が流行っているのかを知ることができれば、これも学びになります。
このように、私たちは日常のあらゆる場面で学んでいるのです。
この経験や知識の集積があなたの学びの引き出しになります。
そして、この学びの引き出しは、人によって中身が異なります。
その理由は、人によって持っている知識や経験は違いますし、それをどうやって活用していくのかというスタイルや価値観も違うからです。
だからこそ、同じカレーでも家庭によって作り方や味が変わるのです。
自分らしく生きている人は、積極的に自分の学びの引き出しを開けて、知識や経験を入れたり出したりしています。
先ほど、学びとは勉強から得られるものだけでなく、日常生活のあらゆるところに存在していると紹介しました。
自分らしく生きている人は、多くの人が学びとはいえないと思い込んでいるような、小さな経験や知識にも意味づけをして学びの引き出しに放り込んでいます。
周りや世間からの評価などに流されず、今の自分にとって必要な学びを見つけ、活用するからこそ、自分らしく生きることができているのです。
本書では、自分らしく生きている人は、学びを次のようにとらえていると書かれています。
・学びとは、誰かに評価されて点や順位がつくものではない
・学びとは、日常の至るところにあり、意味づけは自分次第である
・学びとは、自分の人生をよりよくするための知恵である
では、これから自分らしく生きるために、あなたの学びに引き出しを活用していきましょう!
と言われても、学びの引き出しがどこにあるか分からないですよね?
よく人は自分のことは案外よく分かっていないと言われます。
ですが、自分のことがよく分かっていないと、学びの引き出しは見つけることができません。
そのため、学びの引き出しをみつけるためには、自分のことを理解する必要があります。
そこで続いては、学びの引き出しを見つけるために必要な学びの軸の見つけ方を紹介していきます!
学びの軸を見つけよう!
学びの軸とは、あなたが何を学びとするかという軸です。
あなたの学びの軸を知ることで、過去の学びと未来に必要な学びが明確になります。
そして、過去の学びを見つめなおすことで、当時は何とも思っていなかったようなことが、今の自分がやりたいことにつながっているということがあります。
実際に著者は、学生時代は心理学を熱心に勉強されていたそうですが、就職した会社は心理学には全く関係のない民間企業で、退職まで心理学の知識が役に立ったと思ったことはなかったそうです。
しかし、学びの軸を知ったことによって、学びに引き出しに心理学の知識があることを再認識して、現在は大学院や音声配信などで、20年ぶりに活用されています。
さらに、著者が今やりたいことを学ぶための土台として、学生時代に学んだ心理学が再び輝きだしています。
このように、あなたの学びの軸を知り、学びの引き出しの中身が明確になることで、自分のやりたいことや、それをかなえるために必要な学びが分かるようになるのです。
では、学びに軸を知るためには、どうすれば良いのか?
まずは、学びに軸の2つの要素を紹介していきます。
学びの軸は、感性と資質で構成されていると本書では書かれています。
感性とは生まれながらにして持っている興味や関心、資質とは生まれ持った特性や学ぶ力、価値観、動機です。
学びの軸を知るためには、この感性と資質を知る必要があります。
まず、あなたの感性を知るためには、あなたが偏愛しているモノやコト、好きで詳しいことを項目分けしていきましょう。
その際に、健康や仕事、趣味など項目に分けて、あなたが好きなことを書き出していきましょう。
私の場合は、簡単にですが次のように書き出してみました。
健康 | 勉強 | 趣味 |
筋トレが好き
睡眠の質の上げ方を知っている サプリやプロテインを試すのが好き 栄養や食事法を試すのが好き メンタルヘルスについて調べるのが好き |
読書が好き
TOEICなど資格勉強が好き 英語を学ぶことが好き 人に教えるのが好き 習慣化について学ぶのが好き |
ウイスキーが好き
子供とサッカーをするのが好き youtubeが好き(観るのも動画を投稿するのも) 海外ドラマが好き |
そして、書き出すことができたら、次は共通点がありそうなものや、自分の感性だと思えるものをピックアップしていきましょう。
私の場合ですと、筋トレや睡眠、資格勉強など自分の生産性や健康状態をよくしたり、能力を上げたりすることに興味や関心がありそうだなと思いました。
また人に教えることが好きであること、子供とサッカーをすること、youtubeに本の解説動画を上げることから、学んだことを人に伝えることも、自分の感性に含まれるのかなと思います。
そのため、これからの学びは、ここで上げた自分の能力を高めることや、人に教えることが軸となって回っていくかもしれません。
このように感性を見つけることができたら、続いては資質を見つけていきます。
資質とは生まれつき持っている先天的な力のことです。
コツコツ継続する力や、新しいことに挑戦できる力、集中力があるなど様々あります。
本書では、資質を手っ取り早く見つけるためには、自己分析ツールを使うのがオススメされています。
ビックファイブ理論やクリフトンストレングスなど、すでに聞いたことがある方も多くいると思います。
こういった自己分析ツールを使って、質問に答えていくことで、あなたの資質を見つけることができます。
そして、自己分析ツールの結果が出たら、ただ結果をながめるのではなく、必ず過去の経験や出来事とつなげてみてください。
そうすることで、より自分の資質を深く理解することができます。
本書でも、資質を掘り下げるためのワークが用意されていますので、ぜひ活用してみて下さい!
学びの引き出しの中身を見つける
先ほど紹介した学び軸は、あなたの感性が反応することで回り始めます。
そして、学び軸が回ることで、スキルや能力が身につきます。
実際に私も、自分の生産性を上げたいと感じたからこそ、学び軸が周り、筋トレや睡眠の質の上げ方を身につけることができました。
他にも、自分の能力を高めたいと感じたからこそ、読書をしたり、英語を学び、TOEICや英検などの資格を取得しました。
また英語学習を行う中で、計画性や継続する力を身につけることができました。
このように、学び軸が回ることで手に入るスキルや能力は、TOEICのスコアなど目に見えるスコアだけでなく、計画性や継続する力など、目に見えない能力も含まれます。
さらに、学び軸が回ることでセンスも磨かれていきます。
センスとはあなたの感性が興味や関心を選ぶことによって育っていきます。
ウイスキーも、色んな銘柄を飲んで、また作り方や味に関する知識をつけるからこそ、どのウイスキーが美味しいのかという目利きが出来るようになります。
あなたのセンスを知るためには、先ほど感性を見つけるときに使ったシートを活用していきましょう。
ここに書かれているもので、人からセンスがいいと言われたことや、人から教えてほしいと言われたことがないかをチェックしていきましょう。
私の場合ですと、おいしいウイスキーを教えてほしいと言われることが、たまにあります。
またウイスキーの話をすると、プレゼンが上手いから買いたくなったと言っていただけたこともあります。
そのため、あまり自分では自覚はしていませんでしたが、ウイスキーに対する味覚や魅力の伝え方にセンスがあるのかもしれません。
このように、皆さんの中にも自覚はしていないけど、周りから褒められることや、周りから聞かれることがあると思いますので、ぜひ探してみて下さい。
そして、これまで見つけてきた学びの軸と学びの引き出しから、これから自分がやりたいことや、そのために必要な学びが見えてくると思います。
今私の中でパッと思い浮かんだのが、ウイスキー✖youtubeです。
すでにウイスキーについて発信されている方はたくさんいらっしゃるので、どうやって他と差別化していくか、またウイスキーの知識や経験をもっと増やしていくのが、これからの必要な学びになるのかなと思います。
ぜひ皆さんも、学びの引き出しから、あなたのやりたいことを探してみて下さい!
この記事では、学びの引き出し術について基礎の部分しか紹介できておりません。
本書では、学びの軸のデータを集めて自己理解するための方法や、時間やお金など学びの軸を回すために必要なリソースを確保するための方法が解説されています。
おそらく、学びの軸について考えたけど、いまいち自分のやりたいことが見えてこなかったという方もいると思います。
特にそういった方は、本書で紹介されている自分を理解するための方法を実践してみて下さい!
ではでは。