今回は中北朋宏さん著の『おもしろい人が無意識にしている 神雑談力』を紹介していきます!
皆さんは、雑談が苦手、コミュニケーションがもっと上手くなりたいと思っていないでしょうか?
本書はそういった方に役立つ1冊です!
本書では、元芸人で現在は株式会社俺の代表取締役社長をされている中北さんによって、面白い人の会話術について書かれています。
この記事では、本書の中から神雑談力の3つのフェーズ、最初の6〜7秒が勝負であること、自己紹介、笑いのメカニズムについて紹介していきます!
神雑談力の要約
神雑談力には3つのフェーズがある!
皆さんは、雑談をどのように捉えているでしょうか?
おそらく、暇な時間を埋めるもの、当たり障りのない会話のように考えている方が多くいると思います。
ですが普段の雑談も、神雑談力に書かれていることを実践すれば、あなたと一緒に仕事がしたいと思ってもらえるようになるのです。
実際に著者は、神雑談力を実践したところ、営業の成約率が2.5倍になった、未経験から人事系コンサルに入社して3年で営業ナンバーワンになったなど、さまざまな効果があったそうです。
では、どうすれば神雑談力を身につけることができるのか?
本書では、次の関係構築の3つのフェーズを理解する必要があると書かれています。
①関係開始:この人はいい印象だ
②関係継続:この人をもっと知りたい
③関係深耕:この人の力になりたい
この3つのフェーズを理解しないまま、ただ話が上手くなろうと雑談について書かれた本の内容を実践しても意味がありません。
いくら話が上手くなったり、ネタが増えたとしても、相手があなたに持っている印象が悪く、関係開始のフェーズをクリアできていなければ、あなたの話は聞いてもらえません。
最悪の場合、お喋りマシーンとして、周りから嫌われてしまうかもしれません。
そのため、まず関係構築にはこの3つのフェーズと目的があることと、それぞれのフェーズに応じたスキルを身につけることが大切なのです。
この記事では、この3つのフェーズの中でも、最初の①関係開始のフェーズで必要なスキルをいくつか紹介していきます!
会って最初の6〜7秒が勝負!
よくコミュニケーションについて書かれた本には、第一印象が大切ということが書かれています。
これは、人は人の印象を判断する際に6〜7秒で判断しているという初頭効果があるからです。
そして、この最初の印象は半年間も継続すると言われています。
そのため、会って最初の6〜7秒で、相手に悪い印象を与えてしまっては、そもそも相手と関係を開始することができなくなってしまい、雑談どころではなくなってしまいます。
逆に言えば、最初の6〜7秒でいい印象を与えることができれば、向こう半年間は「いい人だな」と思ってもらうことができ、子、ミュニケーションがとりやすくなります。
では、この6〜7秒を制するためには、どうすればいいのか?
やることはとてもシンプルです。
笑顔で接することです。
そんなの当たり前じゃないかと思われるかもしれません。
なぜそんな当たり前のことが本書で、わざわざ書かれているのか?
それは、笑顔で接することはシンプルですが、絶大な効果を持っているからです!
本書でも書かれていますが、「ハーバード・ビジネス・レビュー」によると、笑うことは創造性を高め、協力を促す上、分析の精密さや生産性の向上をもたらすそうです。
笑顔で接することで、自分自身の印象を良くできるだけでなく、周りのパフォーマンスも上げることが出来ます。
もしかしたら、笑顔が大切なことくらい知っているよと思われるかもしれません。
ですが、皆さんは普段から笑顔で接することができているでしょうか?
実際に意識して笑顔を作っているという人は、あまり多くないと思います。
そのため、まずは意識的に笑顔で接することを実践していきましょう。
そして、笑顔で接することを実践する上で大切なポイントがあります。
それが初対面は何度も存在するということです。
もしあなたが新しい会社に入社するとします。
初日に初頭効果を意識して笑顔で話をしたとしても、次の日からぶっきらぼうな顔でいたら、あなたの印象は悪くなってしまいます。
会社で働いている以上、毎日顔を合わせることになるので、そのたびに初頭効果を意識して、最初の6〜7秒は笑顔で接することが大切です。
自己紹介はターゲットを絞れ!
私は自己紹介がとても苦手です。
普通に自己紹介をしても、つまらないやつだと思われてしまい、かといって面白い自己紹介なんてわからないと、いつも思ってしまいます。
おそらく、私と同じように自己紹介に苦手意識がある方はいらっしゃると思います。
そういった方にオススメなのが、自己紹介のターゲットを絞ることです。
具体的には、誰かが話しかけてきてくれるような自己紹介を作っていきます。
例えば、「私は〇〇です。趣味は映画です」のような普通の自己紹介をしても、相手は「そうなんだ」くらいで聞き流してしまいます。
そこで、誰かに話しかけてもらいやすい自己紹介にするためには、具体的にどういった映画が好きなのか、タイトルも含めて話していきましょう。
そうすることで、もし同じ映画が好きな人がいれば、あとで話しかけてもらうことができます。
私の場合、ウイスキーが好きなので、「特に白州が好きです」のように銘柄も含めて自己紹介をしようかなと思いました。
このように、自己紹介はターゲットを絞って、少し自己開示をすることが大切ですが、自己開示のしすぎには注意が必要です。
いくらウイスキーが好きだからといって、白州のハイボールはこんな味で、こんなところが好きで〜〜、のように話すぎてしまっては、「なんか怖いな」という印象を与えてしまいますよね?
そのため、自己紹介での自己開示は少しだけにして、深いところまで話しすぎないことが大切です。
笑いにはメカニズムがある
皆さんは、笑いが取れるようになりたいでしょうか?
周りから面白いと思われたいという人は多くいると思います。
別面白い人だと思われたくないという方でも、スベりたいと思っている人はいないと思います。
また、笑いはビジネスでも効果があります。
「ハーバード・ビジネス・レビュー」では、コメディー動画を一本見たあとの従業員は、見ていない従業員よりも10%生産性が上がったと書かれています。
もちろん、お笑い芸人でない限り、仕事では笑いをとることが目的になることはありません。
ですが、笑いをとることができれば、生産性を上げることができたり、社内の人間やお客様との信頼関係を構築できるといったメリットがあります。
ではどうすれば、笑いをとることができるのか?
まず笑いのメカニズムを理解していきましょう。
本書では、笑いのメカニズムについて次のように書かれています。
笑いのメカニズムとは何かというと、非常にシンプルなものになります。
それは「緊張」と「緩和」です。
漫才、コント、落語、トークなど全てのお笑いはこのメカニズムが根幹に存在しています。
この緊張と緩和とは、馴染みのある言葉で言うと、フリとオチです。
本書では、フリとは共通認識、オチとは真逆であると書かれています。
これは本書には、お葬式でお坊さんが屁をこくという話が例に挙げられています。
お葬式は静かで緊張感があるという共通認識があり、お坊さんが屁をこくことは、そのフリとは真逆になります。
このように、面白い話にはフリとオチがあり、これを無視した話は話している本人が楽しいだけで、聞いている人は何も面白さを感じません。
そのため、笑いが取れるようになりたい人は、ぜひこのフリとオチをもとに、話を組み立ててみてください。
本書ではこの記事では紹介しきれていない会話術がまだまだ紹介されています。
会話術というと、一対一の会話について書かれたものが多くありますが、本書では集団での会話で役立つ技術も書かれています。
そのため、これまで雑談や仕事での会話に苦手意識があったという方や、会話力を磨いて仕事で活躍したいと考えている方は、ひぜ本書を読んでみてください!