皆さんは会社を辞めたいでしょうか?
おそらく多くの方は、一度でも「会社を辞めたい」と思ったことはあると思います。
私も「会社辞めたい」と思ったことは、たくさんあります笑
株式会社ビズヒッツが行った、働く男女1000人を対象に行った調査では、約9割が会社を辞めたいと思ったことがあるそうです。
「会社を辞めたい」と思った人の中にも、実際に会社を辞めて転職をした方も多いと思います。
しかし、転職をすることで「会社辞めたい」という呪縛から解放されたでしょうか?
もしかしたら、転職先でも「会社辞めたい」と感じてるかもしれません。
このように「会社辞めたいループ」にはまってしまうと、あなたは我慢して働き続けるか、延々と転職を繰り返していくかありません。
そんな人生は嫌ですよね?
誰しもが、仕事もプライベートも充実させて、幸せな人生を送りたいと願っていると思います。
そこで今回紹介する、佐野創太さん著の『会社辞めたいループから抜け出そう!転職後も武器になる思考法」が、あなたの人生を充実させるために、「会社辞めたいループ」から抜け出す方法を教えてくれます。
本書は、転職エージェントとしての働いた経験もあり「退職学」の研究科である著者が書かれた本です。
この記事では、あなたの転職しても「会社辞めたいループ」から抜け出せない理由と、抜け出し方を紹介していきます!
Youtubeでは、アニメーションを使った要約動画をあげています!
よろしければ、ご覧ください!!
Contents
会社やめたいループから抜け出そうの要約
転職でうまくいく人といかない人の差とは?
なぜ、あなたは「会社辞めたいループ」に陥ってしまうのか?
それは、「会社も上司も、結局ガチャ」だからだと、本書では書かれています。
確かに転職活動だけで、その会社の全てのことを知ることはできません。
また自分の直属の上司となる人が、どんな人なのかも正確に知ることはできません。
そのため、結局はソシャゲのガチャと同じように、運次第です。
しかし、転職を機に人生が上手くいく人もいます。
では、転職でうまくいく人といかない人の差は何なのか?
それは、ズバリ「本音で挑んでいるかどうか」であると本書では書かれています。
もしかしたら、「そんなの当たり前やん!」と思われるかもしれません。
しかし、あなたは本当に本音で転職活動に挑んでいたでしょうか?
おそらく、「今の会社を早く辞めたいから、とりあえず内定が出たところに入社した」という方もいると思います。
また内定をとるために、自分の正直な気持ちを隠して、面接で受け答えをしていたという方もいると思います。
まさに私も同じような経験があります。
会社を早く辞めたかった私は、よく考えもせずに、内定を出してくれた会社に飛びついてしまいました。
その結果、「自分がやりたかったのは、こんなことじゃない」「この仕事は自分には向いてない」と考えるようになってしまい、「会社辞めたいループ」に陥ってしまいました。
当たり前ですよね?
自分の本音に向き合わずに、とりあえず内定が出たところに入社したのですから笑
このように、転職に本音で向き合わないと、あなたも「会社辞めたいループ」から抜け出せなくなってしまいます。
とはいえ、転職では嘘をつかなければいけない場面もあります。
面接で転職理由を聞かれたときに、本当は「上司が嫌だから」「給料が低いから」と思っていたとしても、言えないですよね?
何らかの理由をつけて、ネガティブではなくポジティブな転職であることをアピールするはずです。
自分の本音に嘘をついてはいけないが、転職では嘘をつかなければいけない。
「じゃあ、どうすればいいんだ!?」
本書では、“本音を磨く“作業が必要であると書かれています。
自分の本音と向き合い、それを面接や職場で、あなたの良さが伝わる言葉としてアウトプットできるようにしていきます。
その結果、本音で転職活動に挑むことができます。
また転職活動をしないにしても、今の職場で、自分の嘘をつかず、あなたの本音で仕事をすることができるようになります。
そうすれば、あなたは「会社辞めたいループ」から抜け出すことができるのです!
では、本年を磨くためには、具体的に何をすればいいのか?
本書では、次の3ステップで本音を磨くことができると書かれています。
①退職成仏ノート(ネガティブな感情を吐き出して本音を把握する)
②人間関係ノート(人間関係から本音を“整理する“)
③明日への手紙(本音を職場や面接で伝わる言葉に“磨く“)
皆さんが今から実践できるように、それぞれのステップについて紹介していきます!
退職成仏ノートの作り方
あなたの本音を磨くためには、まず、あなたの本音を把握する必要があります。
わからない本音を磨くことなんて出来ないですよね?
そこで退職成仏ノートでは、あなたのネガティブな感情吐き出し、あなたの本音を発見していきます。
「会社辞めたいループ」に陥ってしまう人には、「会社の悪口を言う」という共通点があるそうです。
皆さんにも、面接で転職の理由を聞かれたときに、思わず「会社の悪口」を言ってしまった経験はないでしょうか?
また面接ではなくとも、職場ではいつも会社の愚痴ばかり話している人もいると思います。
このように「会社辞めたいループ」に陥ってしまっている人は、今の会社で抱えているモヤモヤを晴らすことができていません。
モヤモヤを晴らすことができていないからこそ、本音が見えづらくなってしまっています。
その結果、あなたの本当にしたいことがわからなくなってしまっています。
そのため退職成仏ノートを使って、あなたのモヤモヤ、恨みを書いて成仏させていく必要があります。
そんな退職成仏ノートは、次の5つのステップで作っていきます。
①モヤモヤ、イライラした人の言動、職場での出来事を書く
②その中で自分がどう思ったのかを書く
③どうしてその言動、シーンでモヤっとしたのか、イラッとしたのかの理由を書く
④過去に似たような言動やシーンがなかったかを思い出し、書く
⑤①と④に共通する「私の大切な〇〇を傷つけている・無視している・蔑ろにしている」に行き着くまで考える
『会社辞めたいループから抜け出そう』より
⑤で出た答えが、あなたの本音になります。
退職成仏ノートを作ることによって、あなたが何を大切にしているのか?何に価値を感じているかという本音を見つけることができます。
本音を見つけることができれば、転職先を探す際の判断基準になります。
また転職をしなくても、今の職場でも、それを達成することができるかもしれません。
自分の本音を向き合うことは、楽なことではありません。
ネガティブな出来事でも、無理矢理、ポジティブに変換してしまったり、「私がダメだから」と自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
しかし、退職成仏ノートでは、ポジティブになる必要も、自分に責任を押し付ける必要もありません。
このノートは上司や誰かに提出するものではありません。
あなたの本音を見つけるための、あなただけのノートなのです。
そのため、どんどんネガティブな感情を書き込んでも、どんどん人のせいにしても大丈夫です。
むしろ、何も制限をかけずに、思いのままに書き出していく方が、よりクリアな本音を見つけることができます。
皆さんも、自分の本音を見つけるために、ぜひ退職成仏ノートを試してみてください。
人間関係仕分けノートの作り方
退職成仏ノートを作り終わったら、次は人間関係仕分けノートを作っていきます。
人間関係は、私たちの仕事にもプライベートにも大きな影響を与えます。
鈴木祐さん著の『科学的な適職』の中で紹介されている、アメリカのサーベイが500万人を対象に行った調査では次の結果が出ています。
・職場に3人以上の友達がいる人は人生の満足度が96%も上がり、同時に自分の給料への満足度は2倍になる
・職場に最高の友人がいる場合は、仕事のモチベーションが7倍になり、作業のスピードが上がる
『科学的な適職』より
逆に職場での人間関係が悪いと、あなたの幸福度は下がります。
また、「会社辞めたいループ」にも陥ってしまいます。
実際に株式会社ビズヒッツが、入社後1ヶ月以上に転職した経験のある383人に転職理由を調査したところ、人間関係への不満が第一位でした。
このように、私たちが長く幸せに働くためには、人間関係を良好にすることが必要不可欠です。
とはいえ、職場にいる人、全員があなたにとって合う人とは限りません。
中にはムカつく人、ノリが合わない人もいると思います。
流石にそういった人を排除することは不可能です。
そこで、人間関係仕分けノートで、あなたが一緒にいるべき人と、あなたが避けるべき人を見つけていきましょう!
人間関係ノートでは、職場の人を「つながり」「しがらみ」「無関心」の3つの分けていきます。
「つながり」は、あなたが一緒にいて心地よく、力を発揮することができる人です。
一方で、「しがらみ」は「つながり」の反対で、あなたが避けるべき人です。
人によってはすぐに仕分けできる人もいれば、「つながり」か「しがらみ」か悩ましい人もいると思います。
そこで本書では、「つながり」と「しがらみ」について次のように書かれています。
「つながり」は未来、本音、失敗でつくられ、「しがらみ」は過去、義理、成功でつくられる
『会社辞めたいループから抜け出そう』より
「つながり」の人は、あなたの未来を応援してくれます。
あなたが失敗した時に救いの手を差し伸べてくれます。
また、あなたはその人といる時は、本音で話すことができます。
一方で「しがらみ」の人は、あなたが未来に進もうとすると、何かと理由をつけて今に止めようとしてきます。
また、あなたは義理や罪悪感から、その人と付き合っているため、本音で話すことができません。
さらに、「しがらみ」の人は、あなたが成功しているときにだけ近寄ってきます。
「つながり」か「しがらみ」かで迷った時は、ぜひこの基準を使って仕分けしてみてください。
人間関係仕分けノートを作ると、中には、「しがらみ」だと思っていた人が実は「つながり」だった、逆に「つながり」だと思っていた人が「しがらみ」だったということもあると思います。
いつもガミガミ言ってくる上司は、よくよく考えると、いつもあなたの成長を期待して、未来を応援してくれている人かもしれません。
その場の感情だけで判断してしまうと、あなたが本当に築くべき関係も、避けるべき関係も見えなくなってしまいます。
そのため、自分1人の時間をとって、1人ずつ考えながら仕分けしていく必要があるのだと思います。
明日への手紙の書き方
本音磨きの最後の仕上げは、「明日への手紙」です。
「明日への手紙」は、最終出社日を想定して書きます。
具体的には、人間関係仕分けノートで分けた、「つながり」の人に向けて、「これからもつながり続けたい」ということを伝えるために書きます。
手紙を書くことで、「自分はこんなことを思っていたのか、考えていたのか」という、あなたの本音に気がつくことができます。
そして手紙にすることで、あなたの本音を言語化することができます。
さらに「明日への手紙」は、あなたの転職面接でのキラーワードになると、本書では書かれています。
面接の時間は限られています。
そのため、仕事の経験や体験を言葉にしていないと、あっさりとしか伝えることができません。
そこで「明日への手紙」では、その人に対してどんな思いを持っているのか、思いをもつに至った背景を具体的に書いていきます。
全て言語化することによって、面接でも、あなたの思いを十分に伝えることができるようになります。
「明日への手紙」は、何か特定のフォーマットがあるわけではありません。
あなたの感じるていること、本音をそのまま書いていきます。
とはいえ、いきなり「書いて」と言われても難しいという場合もあると思います笑
本書では、そういった方向けに、実際に著者が書いたサンプルが用意されています。
そのサンプルは、著者が過去に上司であった人に向けて書いた手紙です。
気になる方はぜひ、本書でチェックしてみてください!
会社辞めたいループから抜け出そうを読んだ感想
この記事でも触れている通り、正直私も「会社辞めたいループ」にはまっていると思います。
そして、本書に書いてあった、転職しても上手くいかないのは、本音に向き合っていないからという一言に、ハッとなりました。
確かに自分のやりたい仕事や職種は考えていましたが、どうやって働きたいのか?どういった環境で働きたいのか?という部分は全く考えていませんでした。
面接でも、仕事の業務内容ばかりの話をしてしまい、自分にとって合う職場かどうか判断するための質問が全くできていなかったように思えます。
もちろん、職場が自分に合うかどうかは、実際に入ってみないとわからない部分が多いです。
しかし、自分の本音を知り、磨いていくだけでも、面接での質問内容が変わります。
また入社後のコミュニケーションの取り方や行動が変わり、もっと自分が働きやすい環境にできると思います。
そのため、私も定期的に自分の本音を知るために、本書に書いてあることを実践したいと思います。
本書は、これまで何となく「会社を辞めたいから」という理由で転職を繰り返してきた方や、今「会社辞めたい」と感じている方にとって、とても役立つ本です。
興味のある方は、ぜひ本書「会社辞めたいループから抜け出そう」を読んでみてください!
ではでは。