今回は、日本テレビアナウンサー藤井貴彦さん著の『伝わる仕組み 毎日の会話が変わる51のルール』を紹介していきます。
本書は、話のプロである藤井アナウンサーが日々心がけている、会話のルールが51個も解説されています。
本書を読めば、あなたも藤井アナウンサーのように、わかりやすい会話、伝わる言葉を使えるようになります。
この記事では、本書の中でも、あなたの言葉を相手にちゃんと届けるために大切なことを厳選して紹介していきます!
そのため、あなたはこの記事を読むことで、伝える達人になることができます!
Contents
伝わる仕組みの要約
メッセージはうす味にしよう!
藤井アナウンサーは、伝わる仕組みのために、まず「メッセージをうす味」にすることを心掛けているそうです!
メッセージを薄くするためには、「指示から提案」へ変換することで、簡単に出来ます。
例えば、皆さんも「今すぐ勉強をしなさい」と命令されたら、良い気持ちはしないですよね?
「今すぐに勉強しなさい」のように、濃いメッセージだと、相手から拒絶されてしまう可能性があります。
もしかしたら、あなたは相手のことを心配して「勉強しなさい」と言ったかもしれませんが、メッセージが濃いゆえに相手に伝わらなくなってしまいます。
そのため、例えば「勉強したら?」のように、指示から提案に変えることで、相手に伝わりやすくなります。
とはいえ、ただのうす味のメッセージでは、言葉が届かないこともあります。
先ほどの例のように、「勉強したら?」と言われても、「はいはい」と流されてしまうこともあるわけです。
そこで、相手に言葉を届けるためには、うす味を旨味に変える必要があります!
その、うす味を旨味に変える調味料は、「ウイットとメリット」です!
「勉強したら?」と言うよりも、「今から勉強を始めれば、試験に合格できるんじゃない?」のように、提案+メリットを意識することで、うす味のメッセージが旨味になります。
また藤井アナが、コロナ渦で店員さんがひどい扱いを受けないように呼び掛けた、「神対応でお願いします。」は提案+ウイットを意識したことで生まれたメッセージだそうです。
ウイットとは、その場に応じで気の利いたことを言うことです。
もし、藤井アナがあの場で「店員さんに優しく接してください」と命令口調で言ったとしたら、ニュースを観ている人から拒絶されてしまうと思います。
とはいえ、「優しく接しませんか?」と言ったとしても、ありきたりで、味が薄く多くの人に届かなかったと思います。
そこで提案にウイットを足して、「神対応でお願いします」という旨味のメッセージを言ったからこそ、多くの人に届いたのだと思います。
ぜひ皆さんも、メッセージをうす味にすること、本気で伝えたいときは「ウイットとメリット」でうす味を旨味にすることを意識してみてください!
脳内でショートムービーを流せ!
中には、「上手く説明ができなくて悩んでいる」という方もいらっしゃると思います。
私も「もっと上手く説明が出来たらな」と思うことが多々あります。
そこで上手く説明できるようになるために藤井アナがオススメしているのが、「脳内でショートムービー」を流すことです!
いきなり言葉だけで説明しようとするのではなく、あなたの説明するものの「ショートムービー」を脳内で作ってから言葉にすることで、説明が劇的に分かりやすくなります!
確かに、説明が上手くいかなきときは、「何か言わなきゃ」と頭に浮かんできた言葉をとにかく話していることが多いですよね?
そんな状態では、支離滅裂になってしまったり、話があっちこっちに飛んでしまいます。
そのため、口先だけでなく、脳内で描いたイメージをもとに説明していくことが大切です。
頭の中にすでに完成形が出来ているので、あなたは落ち着いて順に説明することができます。
また聞く側もイメージしやすくなるので、より説明が伝わりやすくなります!
説明が苦手という方は、ぜひ「ショートムービー」を脳内に流すことを試してみてください!
メッセージは相手の腹八分を意識しよう!
相手のためを思って説明したのに、「イマイチ伝わっていないな。」と感じる方は、伝えすぎている可能性があります!
いくら、GODIVAのチョコレートとはいっても、大量には食べることができません。
途中から甘さがきつく感じるようになります。
言葉も同じです。
いくらタメになる言葉をかけたとしても、量が多すぎては相手がお腹いっぱいになってしまいます。
挙句の果てには、チョコレートと同じように、相手にキツイと感じさせてしまいます。
また、食べ過ぎてしまうと、しばらくは食べたくなくなってしまいます。
あなたの言葉の量が相手の胃袋に入る量を超えてしまうと、相手はしばらく受け取りたくなくなってしまいます。
そのため、メッセージは相手の腹八分を意識して伝えましょう!
メッセージを相手の腹八分にすることによって、相手は満腹にならず、あなたのメッセージを受け取ってくれます。
また、中にはそのメッセージ量ではお腹いっぱいにならず、おかわりをしたいという人も出てくると思います。
そういう時に、初めて情報を追加してあげればいいのです。
あなたの時間と労力を無駄にしないように、何よりも相手に良い形で伝わる通り、腹八分を意識していきましょう!
会話の締め方は振り返りにあり!
皆さんは、会話の締め方に困った経験はないでしょうか?
私も何度か、「どのタイミングで話を切ればいいんだ?」と思ってしまった経験があります。
その結果、お互いが何とも言えない愛想笑いをして会話が終わりました(笑)
その時に効果的なのが、会話を振り返りで締めることです!
特に会話で得たメリットで締めると、より効果的です!
例えば、「今日は楽しかったです。ありがとうございます。」「今日学んだことを明日から使っていきたいと思います。ありがとうございます!」のように、プラスのことを含めて会話を締めます。
また会議であれば、「会議の前にお伝えしたゴールを達成することができました。ほかに質問はありますか?」と伝えれば、自然と会議室全体に終わりのムードが漂うようになります。
会話の締め方に苦戦したことがある方は、ぜひ「振り返りで締める」ことを実践してみてください!
言葉に頼りすぎないことも良い結果を生む
上手い説明をするためには、もちろん使う言葉や表現に気を付けることも大切です。
しかし、時には言葉に頼りすぎず、あなたの本心から言葉を発する方が、相手の心に響くこともあります。
そこで大切なのが、良い言葉を作るよりも、同じ空気感でいることです。
みんなが喜んでいるときは、余計なことを言わず、一緒に喜ぶ。
上手く言おうとせず、あなたの感じてることをそのまま言葉に出す。
これだけで、あなたの本当の気持ちを伝えることができます。
本書では、冷静と情熱の少し情熱よりにいることが、気持ちの伝わる仕組みだと書かれています。
ぜひ皆さんも、言葉にばかりとらわれず、あなたの情熱に身を任せて話してみてください!
伝わる仕組みを読んだ感想
自分の思いや考えをちゃんと伝えるって難しいですよね?
私も、もっと上手く本の解説が出来るようになりたいと、毎日願っています(笑)
本書は、私と同じように伝え方に悩んでいる方の力になる1冊だと思います!
本書に書かれている伝え方のルールは、どれも藤井アナが心掛けているということもあり、とても説得力があります。
また文章も読みやすく、面白く、どんどん読み進めてしまいます!
これまで伝え方で苦労したことがある方や、もっと伝える力を伸ばしたい!という方は、ぜひ本書『伝わる仕組み 毎日の会話が変わる51のルール』を読んでみてください!
ではでは。