今回は、友村晋さん著の『2030 未来のビジネススキル19』を紹介していきます。
以前より、我々人間の仕事はAIにとって代わられる、約半分の仕事はAIがやるようになると言われてきています。
今までは、AIが人間の仕事を奪うなんて、ほとんど実感がなかったかもしれません。
しかし、最近のChat GPTの普及により、AIが人の仕事を奪う日もそう遠くないと感じる方が多くなってきていると思います。
では、そういった時代に直面している私たちは、これからどんなスキルを身につけていけばいいのか?
本書では、株式会社ミジンコの代表取締役でフューチャリスト、未来予報士として活躍されている友村さんによって、今後必要になるビジネススキルが19個紹介されています。
この記事では、その中から3つのスキルを厳選して紹介していきます!
2030 未来のビジネススキル19の要約
課題発見力
これまでは、課題解決力が重視されてきました。
しかし、これからの時代に必要なスキルは、課題解決力ではなく、課題発見力です。
その理由は、これからは解決する仕事はテクノロジーが担ってくれるからです。
今でも、分からないことがあれば、Chat GPTに質問することで、すぐに答えを出してくれます。
売上を上げる方法や、営業トークの作成なども、Chat GPTに聞けば、案を瞬時に出してくれます。
またRPAと呼ばれる、これまで人間がパソコンを使って処理していた作業工程をロボットが学習して自動的に処理してくれる技術も生まれています。
実際に第一生命保険では、オフィスの一角にパソコンが数台並んでおり、人が触れることなく、エクセルなどが自動処理されて、事務作業が行われているそうです。
これからも、テクノロジーが発達してくことを考えると、テクノロジーが我々人間の代わりに課題を解決してくれる範囲は広がっていくと思います。
そこで、これからの私たちに必要なスキルは課題発見力なのです。
テクノロジーは課題を解決してくれますが、自分から課題を発見してくれません。
我々が困っていたとしても、自発的に課題を見つけて解決策を提示することはできません。
そのため、この課題を発見することこそが、今後私たちの仕事になるのです。
プロサッカーのJ1の複数のチームは、AIを取り入れてチケット代を最適化して、チケットの売れ残りを少なくするシステムを導入しているそうです。
これも、AIが勝手に「売れ残りを少なくしよう」としたわけではなく、人が売れ残りを少なくしようして、それをAIがサポートしてくれています。
このように、これからの時代は私たち人間が課題を発見して、テクノロジーにそれを解決してもらうという流れで仕事が進むようになります。
では、どうすれば課題発見力をみにつけることができるのか?
本書では、3つの方法が紹介されていますが、この記事では今すぐ手軽に実践できるものを紹介していきます。
それが、めんどくさいと思う瞬間を見逃さないです。
仕事でもプライベートでも、何か作業や手続きをしているときに、「めんどくさいな」と感じることがあると思います。
めんどくさいなと感じた時に、そのプロセスを改善できないか、またそもそもそのプロセスは必要なものなのかといったことを考えていきましょう。
そうすることによって、課題を発見できるようになります。
めんどくさいには、課題を発見するチャンスがあります。
そのため、課題発見力を身につけるためには、まずは「めんどくさいと思う瞬間を見逃さない」ことを意識してみて下さい!
マネジメント力
最近では、AIは人間とは違って、公平な判断や評価が下せる、だから今後はAIが上司になるといったことが言われるようになりました。
えこひいきばかりする上司や、自分の頑張りを認めてくれないという上司の元で働いている方にとっては、上司がAIにとって代わられるのは朗報かもしれません。
しかし本書では、人をマネジメントする行為はこれからなくなるどころか、ますます人の需要として高まると書かれています。
本書では、その理由を2つあげています。
一つ目が、働き方の多様化が進んでいるです。
これまでは、働き方の多様性はあまり重要視されておらず、働くとはこういうものだと、それぞれの会社の社風が共通認識としてありました。
そのため、会社や業界ごとで働き方がある程度固定化されており、マネジメントはあまり複雑ではありませんでした。
しかし最近では、働き方が多様になり、10年前とはまるっきり変わりました。
テレワークやオンライン会議、時短勤務、フレックスタイム制など、様々な働き方を選ぶことができます。
また、働く人が会社を選ぶ基準や、会社に求めるものも変わってきています。
残業時間の少なさや、テレワーク、給料が高いなど、多様化してきています。
実をいうと、私も転職先を探す際はyoutube活動が続けやすいというのを一つの基準にしていました。
そのため、フルリモートで残業が少ない会社で働いています。
このように、現代は働き方や、働く人が仕事において何を重視しているのかが、以前と比べて多様化してきています。
そのため、マネジメントはどんどん複雑になり、高度なスキルが求められるようになります。
そうなってくると、やはりAIではなく、人によるマネジメントが重視されてくるようになるのです。
人によるマネジメントであれば、多様化していく中でも、その人の働き方や、その人が今おかれている状況などを踏まえてマネジメントすることができます。
そのため、マネジメントする仕事はAIにとられるばかりか、今後もっと重要視されるのです。
続いて2つ目の理由がテクノロジーは責任を取らないです。
いざというときに責任を取ることは、管理職の大きな仕事の一つです。
自分の采配で失敗をしたり、部下が失敗をしたときなど、管理職は責任を取らなくてはなりません。
だからこそ、他の社員と比べて給料が高いのです。
しかし、テクノロジーは責任をとってくれません。
Chat GPTに作ってもらった資料にミスがあったとしても、当然ですがChat GPTが悪いのではなく、チェックしていなかった人が悪くなります。
また、Chat GPTが出してくれた提案を実践して失敗しても、Chat GPTが責任を取って辞職するなんてことはしません。
このように、当たり前ですがテクノロジーが責任を取るなんてことはなく、だからこそ複数の人をまとめあげる上司になることはできないのです。
そのため、これからもマネジメント力は重要視されていきます。
では、どのようにマネジメント力を身につけていけばいいのか?
本書では、上司と呼ばれる人の仕事は次の5つしかないと書かれています。
①ゴールを示すこと
②聞いてほめること
③俯瞰すること
④意思決定すること
⑤責任を取ること
この中でも、特に②聞いてほめることと③俯瞰することが大切であると書かれています。
俯瞰することとは、思考の階層を一つ上げることです。
簡単な例を挙げますと、A案とB案で意見が分かれているときに、どちらの意見にするのかだけを考えるのではなく、そもそも別の選択肢はないのか?
このプロジェクトの目的は何なのか?といったように、一つ上の思考の階層から見ていきます。
この俯瞰することを実践するためには、そもそも論を使うことが効果的です。
そもそも別の選択肢はないのか?そもそも目的な何なのか?と、そもそも論で考えることで思考の階層を一つ上げることができます。
マネジメントについて書かれている本はたくさんありますので、ぜひマネジメントのプロたちが書かれた本から学んでみて下さい!
また、私のyoutubeチャンネルでは安藤広大さん著の『とにかく仕組化』の紹介動画をあげています。
こちらの動画では、本書から人の上に立ち続けるために必要なことについて解説しておりますので、よろしければ参考にしてみて下さい!
習慣化力
個人的には、この習慣化力が一番大切だと思っています。
それは、どんなスキルをみにつけようとしても、勉強や練習を習慣化できなければ、みにつけることができないからです。
皆さんは、これまで資格勉強や新しいスキルを身につけるために勉強を始めたけど、三日坊主で終わってしまった経験はないでしょうか?
これからの時代に必要なスキルについて情報を集めたとしても、それを本当に身につけることができなければ意味がありません。
そのため、スキルを身につけるためのスキルである習慣化力をみにつけることが大切なのです!
では、どうすれば習慣化力をみにつけることができるのか?
本書では、小さなゴールを設定し、達成したらほめることがオススメされています。
例えば筋トレであれば、まずは腹筋3回など小さなゴールを設定します。
そして、それが達成出来たら、必ず自分で自分を褒めて下さい。
それを繰り返すことで、達成経験を積むことができ、だんだんと続けることが楽しくなります。
これは、個人的に効果があった方法ですが、達成した日はカレンダーに〇をつけることで、さらに達成感を味わうことができるのでオススメです。
私はこの方法で、ずっと継続出来なった筋トレを継続することが出来るようになりました。
習慣化については、私が以前に紹介した『習慣超大全』という本が役に立ちます。
こちらの動画では、どんな習慣でも手に入る、魔法のレシピを紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみて下さい!
本書では、この記事では紹介しきれていないスキルがまだまだあります。
また本書で紹介されているスキルは19個ですが、購入者特典で20個目のスキルについて解説された動画もみることができます。
そのため、AIに仕事を奪われたくない、AI時代でも通用するスキルを身につけたいと考えている方は、ぜひ本書を読んでみて下さい!
ではでは。