今回は、投資家の藤野英人さん著の『プロ投資家の先の先を読む思考法』を紹介してきます!
皆さんは、未来を読めるようになりたくないでしょうか?
未来を読めるようになれば、今後株価が上がる会社に投資をしてボロ儲けをすることができます笑
また、今後10年間でどういった業界が盛り上がるのかが分かれば、そこに向けて準備を進めることができます。
とはいえ、先を読むとは難しく、大抵は当てずっぽうになってしまいますよね?
そこで本書では、先を読むプロである投資家の著者が、当てずっぽうではなく、ちゃんと未来を読む方法が書かれています!
この記事では、その先の先を読むための方法を中心に紹介していきます!
youtubeでは、アニメーションを使った解説動画を上げています!
よろしければ、こちらもご覧ください!!
プロ投資家の先の先を読む思考法の要約
未来が分かればお金持ちになれる?
本書のタイトルになっている「先の先」とは、明日や1週間後、1ヶ月後といった短期的な未来ではありません。
10年後、20年後といった中長期的な未来を指しています。
中には、「プロの投資家のみが素早く手に入れられる情報源があるのでは?」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、残念ながら、情報の透明化が進んだ現代では、プロの投資家のみが手に入れられる情報はないと本書では書かれています。
また、短期間の投資では、会社の実績とは関係なく、企業の人気や市場の動向などによって株価が左右されてしまうため、勝つことが難しくなってしまいます。
そこで、目の前で少しずつ起きている変化を捉えて、10年後、20年後の未来を予測することが大切なんです!
10年後の未来を予測することができれば、もちろん大きく儲けることができます。
それに加えて、あなたの居場所を間違えずにすみます。
10年後に栄えている業界を予想できれば、そこに向かって準備を進めることができます。
一方で何も考えずに生きていると、今の仕事は10年後には無くなってしまう可能性もあります。
そのため、先の先を読む思考法は、株式投資をやらない人にとっても、これからの時代を生き残るために必要なスキルになります。
とはいえ、簡単に先の先を読むことはできません。
本書では、先の先を読むことはトランプの神経衰弱のようなものだと書かれています。
神経衰弱では、一発でペアを引き当てることは難しいです。
そのため、一枚ずつめくって、どこに何のカードがあるのかを確認していく必要があります。
そして、今までめくられたカードから、どのカードがめくられていないかを予測することができます。
先の先を読むことも同じです。
まず1枚ずつめくりながら情報を集め、それらの情報をもとに、これから何が起こるのかを予測していきます。
もちろん、現実はトランプのようにはいきません。
急に大きな地震がきたり、今回のコロナウイルスのパンデミックによって、世の中がガラリと変わることもあります。
ですが、先の先を読むことで、少しずつ「ほぼ確実な未来」を見つけることができるようになります。
何の予測も立てずに、何も見えない暗闇を彷徨うよりも、小さくとも光が見えている状態で進む方が良いに決まっています。
そこで、続いては、その先の先を読む方法を紹介していきます。
未来を読みたいなら、まずは今を知れ!
先の先を読むためには、まず今を知ることが大切です。
今を知らなければ、今後起こる変化を知ることもできません。
そのため、まずは多方面からの情報収集や多角的に考えることが大切です。
実際に著者は、Twitterでランダムに3万人をフォローして、毎日ツイートをチェックしているそうです。
Twitterでは、世の中で起こっている様々な出来事に対して、みんながツイートをしています。
そこで著者は、その出来事に対して、どのような感情が起こっているのかに注目してツイートを見ているそうです。
そうすることで、全体的な意見に加えて、属性ごとの意見や考えを知ることができます。
多くの人の意見や考えを知ることによって、ある商品やサービスが、世間でウケるのかどうかを予想することができるようになります。
私たちは、どうしても自分の感覚が普通だと思い込んでしまう傾向があります。
ですが、中には自分の常識が、他の人からしたら常識ではない可能性もあります。
また、自分の考えや知識が古くなってしまっている可能性があります。
そこで、ランダムに多くの人のツイートをチェックすることによって、あなたの考えや知識を広げることができます。
情報収集の手段はTwitterだけではありません。
著者は、深夜のファミレスに行って、色んな人が話してる内容を聞いて、リアルな情報を得ているそうです。
特に都心のファミレスには、ブルーカラーもホワイトカラーもいるため、より多様な情報を得ることができるそうです。
このように、まず今を知るためには多方面からの情報収集が大切になります。
そして、多方面からの情報収集と同じくらい、多角的に考えることも大切です。
私たちは、自分の考えが正しいと思い込んでしまう傾向があります。
それを防ぐためには、1日の5%は、他人になったつもりで考えてみましょう!
自分なりに設定を決めて、「こういう人ならどう考えるかな?」「この人は何を選択するかな?」と、他人の頭で考えてみましょう。
色んな人の頭で考えることを習慣にすることによって、自然と多角的に考える力がつき、より先の先を読みやすくなります。
そして、これらの情報収集と他人の頭で考えることを通して、「人間にとって何が快なのか、何が不快なのか」を考えていきましょう!
この人間にとって何が快なのか、何が不快なのか?が、未来の先読みにはとても重要になります。
その理由について、これからの成長する会社と併せて紹介していきます!
これから成長する会社とは?
先の先を読むためには、まず前提となるのが、「人間とは何か?」であると本書では書かれています。
未来は私たち人間の手によって作られていくからこそ、人間とは何か?を知る必要であり、特に「人間にとって何が快で何が不快なのかを考えることが大切です。
私たちには、何かを心地よいと感じたり、不快に感じるからこそ、それに対応するために、商品やサービスが新たに開発されていきます。
そこで、最近注目を集めているのが「ウェルビーング」です。
「ウェルビーング」とは、心身ともに良い状態を目指すという考え方です。
一昔前は、バリバリ働いてお金を稼ぐことが理想とされていました。
ですが、現代では、仕事やお金といった局所的なものに幸せを見出すのではなく、もっと広い視点で、充実した人生を目指す動きが増えています。
そこで「ウェルビーング」を理解する上で大切になる考えが、PARMAです。
PARMAとは、英語のpositive emotion(ポジティブな感情), engagement(物事に積極的に関わっていること), relationship(他者との良い関係性), meaning(自分の人生に意味が感じられること), achievement(達成感を持てること)の頭文字をとって作られた言葉で、心理学者のマーティン・セリグマン氏が提唱したものです。
私たちが、「ウェルビーング」を達成するためには、この5つの要素を充実させることが大切になります。
そして、この「ウェルビーング」を追求する企業が、これから成長していくと本書では書かれています。
そのため、多方面から情報を収集したり、他者の頭で考えることによって、人によって何が快・不快になるのかを考えることが大切なのです。
そうすれば、どの企業が人々のPARMAを充実させ、ウェルビーングを達成することができるのかを予測することができます。
お金やモノの豊かさだけが幸せに直結するわけではないと気付き始めている人が増えているからこそ、「ウェルビーイング」に注目することが大切なのです。
ぜひ皆さんも、どうすれば「ウェルビーング」を達成することができるのか、また「ウェルビーング」を追求している会社はどこかを考えてみてください!
プロ投資家の先の先を読む思考法を読んだ感想
私は、本書のタイトル見て、先の先を読むためには、特殊な情報源があるのかな?と思っていました笑
ですが、実際に本書で書かれている方法は、一部の人しか手に入る情報源というわけではなく、今すぐに誰でも手に入れることができるものばかりでした。
未来を読むためには、人を知ることが必要です。
そのためには、閉ざされた空間ではなく、色んな人が情報を発信しているところから情報を集めければいけないため、誰でもアクセスできる情報源を使うのは当たり前のことなのかもしれません。
本書には、この記事で紹介した方法以外にも、情報を集める方法や今後伸びる会社の特徴について解説されています。
先の先を読めるようになりたい!という方は、ぜひ本書『プロ投資家の先の先を読む思考法』を読んでみてください!
ではでは。