今回は、平松類さん著の『視る投資』を紹介していきます!
皆さんは、目の疲れがひどくて仕事に集中できない、最近視力が落ちてくきた気がするといった悩みはないでしょうか?
本書はそういった方に役立つ1冊です!
本書の著者である平松さんは、これまで10万人以上を診療してきた、眼科の名医です。
本書では、そんな著者によって、健康や仕事でのパフォーマンスを向上させるための、目の投資法について解説されています!
この記事では、その本書の中から、目の不調は気付きにくい、3つのコンに気をつけろ、目が良くなる遠近トレーニング、ブルーベリーよりも〇〇をとれの4つについて紹介していきます!
視る投資の要約
目の不調は気付きにくい
本書では、視る投資をする上で、近視を超シビアに認識した方がいいと書かれています。
近視とは、裸眼でも近くは見えるが、メガネをかけないと遠くが見えない状態です。
いま世界中で、近視になってしまう人は増えており、オーストラリアの視覚研究所の調査によると、世界人口の半分にあたる50億人が近視になると予測されています。
これほどまでに近視が増えてしまった要因には、スマホや勉強によって、近見作業が増えたからです。
そして、近視は、白内障、緑内障、網膜剥離という目の重たい病気を引き起こします。
しかし、私たちは目の問題に対しては、 あまり深く考えない傾向があります。
それは、目の不調が気付きにくいものだからです。
目は人間の体の中でも、特に重要なものなので、不調が起きても死に至らないように、高度に設計されています。
実際に、片方の目が病気で視えなくなってしまっても、片方の目と脳で視野全体がなんとか視えるようにしてくれます。
また目の能力値の低下も、気付きづらくなっています。
1分間に読むことができる文字数が少し少なくなっても自覚することは難しいですし、集中力が続かなかったり、うまく頭が働かなかったとしても、目以外の要因も考えられるため、目の能力値が低下していることに気づくことができないのです。
しかし、目の疲労によって、脳疲労や全身の疲労につながり、仕事や勉強のパフォーマンスを確実に下げているのです。
実際に、「Osaka Study」が、オフィスワーカー561人を対象に行った調査では、ドライアイになった場合、年間の売り上げが1人あたり48.7万円も下がるという結果が出ています。
そのため、白内障などの重い病気を防ぐためだけでなく、日々のパフォーマンスを上げるためにも、今から目に投資をすることが大切なのです。
3つのコンに気をつけろ!
先ほど紹介したように、ドライアイにより、仕事のパフォーマンスが落ちてしまいます。
その原因として、ドライアイが眼精疲労、脳疲労、頭痛、肩こりといった症状を引き起こすことがあげられます。
そこで、ドライアイを防ぐためには、3つのコンに気をつけましょう!
3つのコンとは、エアコン、パソコン(スマホ含む)、コンタクトレンズです。
まずエアコンは、乾燥によりドライアイを発症させてしまいます。
そのため、エアコンを使用する時には、加湿器を使用するのが効果的です。
もし加湿器がない場合は、濡れたタオルを干したり、霧吹きをするなどして、部屋の湿度を保つようにしましょう。
続いて、パソコン(スマホ含む)は、使用時にまばたきが減ってしまうことで、ドライアイや眼精疲労が起こります。
通常、1分間に20〜30回まばたきをするところ、パソコンの画面を見ていると、10回以下まで減ってしまうのです。
そのため、1時間に1回など定期的に休憩を入れたり、意識的にまばたきをすることが大切です。
最後に、コンタクトレンズは、角膜を覆って水分を奪うことで、ドライアイを発症させます。
コンタクトレンズを使用する時間や回数をなるべく減らして、メガネを使うようにすることが大切です。
また、コンタクトレンズの中には、乾燥を防いでくれるものもあるので、そういったものを使うことも、ドライアイを軽減させることができます。
ここまでドライアイを予防するための方法を紹介しました。
では、すでにドライアイに苦しんでいる場合はどうすればいいのか?
最近では、ドライアイ対策の目薬がドラッグストアでも売られていますが、本書では病院での処方薬でしか改善しないケースが多いと書かれています。
現在の眼科の医療では、涙の質を改善する「ムチン」という成分に着目した点眼薬が使われており、ドライアイを治すのに効果があります。
順天堂大学の研究では、まばたきを我慢できる時間が12.4秒以下の場合は、ドライアイであるという結果が出ていますので、もし12秒まばたきを我慢できない場合は、眼科への受診を検討してみてください!
目が良くなる遠近トレーニング
仕事や勉強、スマホなど、私たちは同じところを見続ける時間が圧倒的に増えています。
そして、同じところを見続けることによって、眼精疲労や視力低下を招いてしまいます。
そのため、同じところを見続けるのではなく、近くと遠くを交互に見ることで、目のピント調節をする時間を作ることが大切です。
目のピントを調節は、毛様体筋という筋肉が行いますが、次の2つのステップを行うことで、この毛様体筋の緊張をほぐすことができます。
①顔から約30センチ先(手元)を10秒視る
②6メートル以上先を10秒視る
①と②を交互にそれぞれ10回繰り返す
『視る投資』より
パソコンやスマホなど、ずっと同じところ視ている時間が長いなと思ったら、ぜひこの遠近トレーニングで、毛様体筋の緊張をほぐしてあげてください!
ブルーベリーよりも〇〇をとれ!
ブルーベリーは目にいいという話をよく聞くと思います。
それは、ブルーベリーに含まれるアントシアニンという成分が目にいいとされているからです。
しかし、実はアントシアニンは目に特段効果があるというわけではないのです。
また、国立健康・栄養研究所のホームページでは、ブルーベリーの効果について、人での有効性・安全性については信頼できるデータが十分ではないと記載されています。
そのため、目の健康のために、ブルーベリーなどのサプリを摂っても、実はあまり効果がないのです。
では、目の健康のためには、何を摂ればいいのか?
食事では、次の3つのポイントを意識していきましょう。
①たんぱく質
②緑黄色野菜
③低GI食
まずたんぱく質は、不足すると体を作る基本構造が弱くなり、視神経が痛みやすくなってしまいます。
視神経が傷んでしまうと、緑内障が発生します。
そのため、たんぱく質をとることで、視神経を痛むことを防ぎ、緑内障の進行を抑制することができます。
続いて、緑黄色野菜には、ルテインが含まれています。
このルテインには強い抗酸化作用があり、光の刺激から目を守ってくれるのです。
最後に低GI食とは、食後の血糖値の上昇が穏やかな食事です。
血糖値が急上昇すると、血管に障害を起こし、心筋梗塞や脳梗塞、緑内障といった病気を引き起こします。
そのため、低GI食をとることで、血糖値の急上昇を防ぐことが大切です。
低GI食は、ネットでも検索をするとたくさん出てきますので、ぜひ普段の食事に取り入れてみてください!
本書では、この記事では紹介しきれていない、目の健康への投資について、まだまだ書かれています。
そのため、今眼精疲労やドライアイに苦しんでいるという方や、これまであまり目について気にしてこなかったという方は、ぜひ本書を読んでみてください!
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ではでは。