今回は、田中越郎さんの著の『なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?』を紹介していきます。
皆さんは、普段飲むものをなんとなく選んでいないでしょうか?
もしかしたら、食べ物には気をつけているけど、飲み物にはあまり気をつけていないという方もいるかもしれません。
しかし、私たち人間は飲み物を飲まずには生きることができません。
だからこそ、飲み物も食べ物と同じように健康に重要であり、何を飲むのか、また飲み方も考えることが大切なのです。
そこで、東京農業大学名誉教授であり、医学博士である著者によって、日々のパフォーマンスを上げるための飲み物について解説されています!
この記事では、本書の中からいますぐ実践できることを厳選して紹介していきます!
なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?の要約
朝起きてから、まず飲みべきもの
皆さんは、朝起きてから何を飲むでしょうか?
もしかしたら、喉が渇いていなかったら、特に飲まないという方もいるかもしれません。
しかし、私たちの体の中では、寝ている間も尿がつくられており、寝起き後は軽い脱水状態になってしまっています。
そのため、朝起きたら、まず水分を摂る必要があります。
本書では、起きたてに飲むべきものは、種類はなんでもよく、とにかく水分を早く補給することを優先するべきだと書かれています。
とはいえ、朝からコーラなどを飲んでいては健康によくないため、水道水やお茶などをコップ一杯飲むのがいいと思います。
そして、朝食で摂るべき栄養素には、タンパク質、食物繊維、水分の3種類があります。
食事からタンパク質と食物繊維が取れるのであれば、飲み物は水分補給程度で大丈夫です。
ですが、朝食を食べない場合は、飲み物からタンパク質と食物繊維を摂る必要があります。
まず本書で紹介されているタンパク質が入っている飲み物は、牛乳、ヨーグルト飲料、豆乳です。
そして、食物繊維が入っている飲み物は野菜果物ジュースがありますが、それだけで食物繊維は不十分ですし、カロリーにも気をつけなくてはいけません。
やはり食物繊維は食事から摂取するのがベストです。
もし私のように、どうしても朝食を食べたくないという方であれば、プロテインにイヌリンを入れて飲むのが個人的にはオススメです。
イヌリンは、水溶性食物繊維の一種です。
そのため、プロテインと混ぜて飲むことで、タンパク質と食物繊維を同時に摂取することができます。
個人的には、イヌリンを朝から摂取することで、お腹の調子が良くなり、一日を快適に過ごすことができているのでオススメです!
食物繊維をとりたいけど、朝から野菜を食べるのは嫌だなという方は、ぜひイヌリンを試してみてください!
集中力を高めたい時に飲むべきもの
仕事や勉強など、ここぞという集中力を高めたい場面はあると思います。
私はこれまで集中力を高めたい時は、コーヒーを飲んでいたのですが、カフェインには効果が出るまでに少し時間がかかります。
そこで本書では、酢がオススメされています。
酢を飲むことで、脳も体も電気が走ったようにシャキッとします。
酢に含まれているクエン酸には、エネルギー効率を高めて、疲労回復してくれる効果があります。
市販でもお酢飲料は売っておりますが、異性化糖や甘味料が加えられているため、完璧に健康的とは言えません。
健康にも気を使いたいという場合は、少し値段が高い黒酢を買って、自分で薄めて蜂蜜を入れて飲みやすくすることが本書ではオススメされています。
我が家では、みちょを飲んでいます。
確かに、飲んだ直後からシャキッとする感じがあり、夜勤中には欠かせない存在になっています。
しかし、とりすぎると太ってしまう可能性があるので、本書で紹介されている黒酢も試してみようかなと思いました。
疲労回復したい時に飲むべきもの
仕事が忙しかったり、残業が続いてしまうと、どうしても体が疲れてしまいます。
その疲れを解消しようと、お酒を飲んでしまうと、飲んでいる時は気持ちがよく、疲れが取れた感じがしますが、翌朝起きると余計に疲れを感じてしまいます。
そこで仕事の疲労を回復したい時には、牛乳や豆乳を飲むことが本書では推奨されています。
体力的な疲労を回復したい時に摂取するべきものは、タンパク質です。
しかし、タンパク質が疲労回復に効果を発揮するまでには少し時間がかかります。
そこでタンパク質に加えて、即効性の疲労回復の効果がある糖分を摂るために、豆乳や牛乳がオススメされています。
最近ではよく牛乳は体に悪く、豆乳は体に良いと言われることがありますが、本書ではそんなことはなく、どちらも一長一短があると書かれています。
牛乳にはカルシウムとビタミンAが多く含まれており、豆乳にはイソフラボンと鉄分が多く含まれています。
そのため、自分に不足している栄養に合わせて牛乳と豆乳のどちらを飲むのかを選んだり、乳糖不耐症で牛乳が飲めない方は、豆乳を選ぶといったことがオススメです。
ちなみに、牛乳が体に悪いと言われる原因の一つに、お腹を下すことが挙げられます。
このお腹を下す原因は、牛乳に含まれてるカゼインというタンパク質です。
このカゼインには、A1とA2の2種類があり、A1のカゼインが悪さをしています。
カゼインがA1かA2かは、牛によって遺伝的に決まっています。
そのため、これまで牛乳を飲むとよくお腹を下していたという方は、ぜひA2の牛乳を試してみてください!
睡眠の質を上げるために飲むべきもの
仕事のパフォーマンスを上げるためには、睡眠の質を高めることが欠かせません。
睡眠の質が悪いと、疲れが取れずに、次の日の仕事に集中することができなくなってしまいます。
そこで睡眠の質を上げるためには、大きくアミノ酸と乳酸菌を摂取していきましょう。
睡眠の質を上げてくれるアミノ酸には、グリシン、GABA、セロトニン、トリプトファン、テアニンなどが挙げられます。
これらのアミノ酸を含んだ飲みものは市販でも売られているので、ぜひ成分表を確認してみてください。
続いてが乳酸菌です。
乳酸菌飲料にも、睡眠の質を上げたり、気分をリラックスさせる効果があります。
腸と脳は神経でつながっています。
そのため、乳酸菌が腸の神経を刺激することで、脳にもその刺激が伝わることで、脳もリラックスすることができると考えられています。
少し前から、ヤクルト1000を飲むと寝つきがよくなるということが言われていましたが、それもヤクルト1000に含まれている乳酸菌が影響しています。
中には、乳酸菌はほとんど生きたまま腸に残らないから、ヨーグルトや乳酸菌飲料を飲んでも意味はないという情報もあります。
残念ながら、乳酸菌は消化管内でほとんどが死滅してしまい、ほとんど腸内に住みついてくれません。
しかし、乳酸菌は死んでも、それなりに効果があるため、飲んでも効果がないというわけではありません。
そのため、寝つきが悪いという方は、ぐっすり眠れないという方は、ぜひ試してみてください!
本書では、この記事では紹介しきれていない、飲み物に関する知識がまだまだ解説されています。
この記事では、すぐに実践できるように、それぞれのシチュエーションごとに飲むべきものを紹介してきましたが、本書では栄養学に関する知識や、それぞれの飲みものの成分について詳しく書かれています。
そのため、これまで飲み物についてあまり考えてこなかったという方は、日々のパフォーマンスを高めたいという方は、ぜひ本書を読んでみてください!
ではでは