今回は、ジイさん著の『着ない服を捨てたら「すぐやる人」になれた』を紹介していきます。
皆さんは、やらなければいけないのはわかっているのに、なかなか行動できないことがある、すぐ行動に移せず仕事が溜まってしまう、部屋が散らかっているのに片付けができないといった悩みはないでしょうか?
本書はそういった方におすすめの1冊です!
本書は、超怠けものだった著者がすぐやる人になれた方法について書かれています。
この記事では、その本書の中から、まずは自分の意思力レベルを認識する、怠け者に24時間は長すぎる、細分化する、必要なモノだけを残すということについて紹介していきます!
着ない服を捨てたら「すぐやる人」になれたの要約
まずは自分の意志力レベルを認識しよう
やるべきことになかなか取りかかれない、ダイエットや勉強が習慣化できないから、自分は意志力が足りないと考えている方も多くいると思います。
おそらく、いますぐにやる方法や習慣化について書かれた本を読んだけど、うまくいかなかった方や、そもそも実践することすらサボってしまったという方もいると思います。
なぜ、今の自分を変えようと行動をしては失敗することを繰り返してしまうのか?
それは、意志力をボタンさえ押せばすぐに最大パワーで稼働させられる必殺技のように考えてしまっているからかもしれません。
本書では、意志力について次のように書かれています。
わたしの考える「意志力」とは、思考力・運動能力・持久力、そして筋肉を鍛え、楽器を習うようにゆっくりと、継続して育てていくべき種類の力です。
『着ない服を捨てたら「すぐやる人」になれた』より
今まで全くトレーニングをしてきていないのに、いきなりフルマラソンを走ることは無謀ですよね?
また、全く練習をしていないのに、いきなりプロみたいにピアノが弾けたなんてことは起きないわけです。
ですが、意志力の話になると、「今日までは遊んで明日から全力で頑張る」「今までは怠けていたけど、明日からは心を入れ替えて毎日10時間勉強する」のように、訓練をしていないのにも関わらず、無謀なことに挑戦しようとしてしまうのです。
意志力とは、これまで数十年と繰り返されてきた生活パターン、あなたの性格、周囲の環境、経験など、さまざまな要因が複雑に影響しあって、出来上がっています。
今までずっと怠けていたのに、明日から心を入れ替える!なんて心がけだけでは変わるなんてことはないのです。
言ってしまえば、これまで何年も不摂生な食生活を続けて太ってきたのに、1ヶ月間サプリを飲むだけで痩せようとしているようなものです。
だからこそ、今の自分の意志力を認識して、今のレベルに合わせて、徐々に意志力を鍛えていくことが大切なのです。
実際に筆者は、自分の意志力と自制力は幼稚園児レベルだということを本気で受け入れてから、今まで意志力が弱かった理由、これからどうしていけばいいのかが少しずつ明確になったそうです。
そのため、実行しては失敗を繰り返してきた方は、まずは自分の意志力のレベルを見つめ直して、一気に変えようとするのではなく、徐々に意志力を育てていくという考えを持つことが大切です。
本書で紹介されている方法は、意志力が幼稚園児レベルであったとしても、実行できるようにデザインされています。
これから、3つの方法をピックアップして紹介していきます。
怠け者に24時間は長すぎる
部屋は散らかりっぱなし、何をするにもモチベーションが全く起きない、ずっと無気力状態が続いている。
そんな方は、生活パターンが崩れてしまっている可能性が高いです。
実際に著者も高校生の時はパソコンを、大学生の時はスマホをダラダラいじっていて、寝るのは夜中2時以降、週に何回かは徹夜をしてしまうことがあったそうです。
そんな生活を続けていては、疲労や眠気で集中力がなく、無気力になってしまうのは当然です。
私も週に1〜2回ほど夜勤があるのですが、夜勤明けは何をするのにも、頭にモヤがかかってしまっている感じがして集中できないことが多いです。
そのため、無気力に陥ってしまっている人は、まずは生活パターンを整えることから初めていきましょう。
とはいえ、いきなり24時間全てを整えようとするのは、ハードルが高すぎます。
そこで、生活パターンが最も崩れやすい朝、昼、夕方、夜の4つの区間に気をつけていきましょう。
まず1つ目の区間が、朝起きた直後です。
朝をどうやって過ごすかで、1日が決まるといっても過言ではありません。
朝に一番気をつけるべきはスマホです。
アラームを鳴らすのにスマホを使っている方は多くいらっしゃると思います。
ですが、毎朝一度のアラームで起きれているでしょうか?
何度もスヌーズボタンを押して、二度寝、三度寝を繰り返していないでしょうか?
起きれたとしても、SNSやニュース記事など、布団の中でダラダラと見てしまっていないでしょうか?
そこで朝は次の3つのことを徹底していきましょう。
①目覚まし時計を使う
②スマホを手の届かないところにおく
③起床時間前まではスマホにロックをかけておく
『着ない服を捨てたら「すぐやる人」になれた』より
本書では、この3つはおすすめ事項ではなく、必須事項であると書かれています。
そして起きたら、すぐに生産的なルーティンをしましょう。
本書で著者はベッドメイキングをおすすめされています。
毎朝ベッドメイキングをすることで、何か一つやったという気分で1日を始めることができ、気持ちのいい1日をスタートさせることができます。
そして、一つ生産的なことができると、別の行動にも移しやすくなります。
続いて2つ目の区間であるお昼に気をつけるべきは、昼寝の時間です。
昼寝は2時までに済ませましょう。
それ以降に昼寝をしてしまうと、夜の睡眠に支障が出てしまいます。
そして3つ目の区間である夕方は、学校や仕事から帰ってくるタイミングです。
疲れて帰ってくると、何もせずにダラダラしたくなってしまいますよね?
ですが、夜にしっかりとリラックスできるよう、帰ってきてから横になる前に片付けや家事、お風呂などを済ませておきましょう。
特に片付けや家事は、なかなか気が進まないかもしれません。
そこでタイマーを15分セットして、その時間内に終わらせるようにしましょう。
帰宅後に、横になる前にやるべきことを終わらせることで、あとで「片付けしないとな」と考えながらダラダラしてしまうことを防ぐことができ、心置きなくリラックスすることができます。
そして4つ目の区間である夜は、必ず深夜1時前には寝るようにしましょう。
深夜の時間帯は、私たちの判断力や理性は鈍っています。
おそらく、寝る前にスマホを見始めてしまい、なんの目的もなく3時、4時までダラダラ見続けてしまった経験がある方もいらっしゃると思います。
そういった無駄なことに、明け方まで時間を使って、次の日の生産性も下げてしまうのは、とても勿体無いことです。
そのため、どんなに遅くても1時前には寝るようにしましょう。
そして、朝の区間で紹介した3つの必須項目を実施するために、目覚まし時計をセットして、スマホを手の届かないところに置いておく、ロックしておきましょう。
これまで、生活パターンが崩れてしまっていたという方、ぜひこの4つの区間から意識して整えてみてください!
やるべきことを細分化せよ!
仕事や勉強や家事など、大人になるめんどくさいけれどやらないといけないことが増えます。
私も掃除や片付けが苦手で、ついつい汚いまま放置してしまいます。
そういった、めんどくさいけどやらないないといけないことは、自分の力量に合わせて細分化していきましょう。
細分化する方法は2つあります。
1つ目は作業工程で細分化する方法です。
たとえば仕事で資料を作成するためには、まずパワポなどソフトを開く必要があります。
もっと細分化すると、最初のステップはパソコンを開くことから始まります。
パソコンを開いて、ソフトを開いたら、タイトルを書く、目次を作ると進んでいくと思います。
このように、単に資料を作成するではなく、作業工程で細分化していきましょう。
続いて2つ目の細分化の方法が分量を減らすです。
本や資格の勉強をする際に、まずは10ページ読む、10問だけ解くのように、取り掛かる分量を減らしましょう。
もし10ページ読むのもハードルが高ければ、5ページ、3ページと自分の力量に合わせて分量を減らしていってください。
このように、作業工程で細分化したり、分量を減らしたとしても、もちろん全体量が減るわけではありません。
ですが、細分化することで心理的なプレッシャーが減り、取り掛かりやすくなります。
そして、取り掛かることができれば、はじめたという事実によって勢いづいて、可能なところまでタスクを続けられるようになります。
私自身、本を読んだり、youtubeの動画を作る際に、なかなか気が乗らないと感じる時は、とりあえず5分やってみるか、1スライドだけ作るかと細分化しています。
とりあえず少しやるかとゆるく始めた結果、100ページ読み終わった、動画が一つ作り終わったなんてこともザラにあるので、この細分化する方法は個人的にもオススメです。
そのため、めんどくさいけどやらなきゃなというものは、細分化して、とりあえず初めてみることを試してみてください!
とにかくモノを減らそう
筆者は生まれてからずっと整理整頓が苦手だったそうです。
学校でも家でも、整理整頓ができずに散らかった環境が続いていました。
そして、この整理整頓ができずに散らかった環境は、自分の怠け癖の結果だったが、新たな怠け癖の原因にもなったと本書では書かれています。
何かを始めるにしても、部屋を片付けてからといって先延ばしにし、かといって部屋を片付けることも、なかなかせずに怠けてしまうという悪循環に陥ってしまっていたのです。
そんな筆者が怠け癖から抜け出すターニングポイントになったのは、ミニマリストの本を読んで、必要なモノだけを残そうとしたからでした。
まさに本書のタイトルにある、着ない服を捨てることをしていったのです。
いらないものを処分することで、部屋のスペースにゆとりができて、身も心もスッキリします。
また必要なものを探す時間や労力を減らすことができます。
私も片付けが苦手なのでわかるのですが、「あれどこだっけ?」「なんで出かける前にいつも無くなるんだよ!」と、探し物はとてもストレスになります。
だからこそ、必要なモノを管理できる分量だけ残すということが大切なのです。
さらに、必要なモノだけを残すことで、整理整頓が楽になったり、洋服選びなど、何かを選ぶのに時間がかからなくなるなど、多くのメリットがあります。
本書では、必要なモノだけを残すためのヒントが6つ紹介されていますが、この記事では特に私が大切だと感じた1点を紹介します。
それが、捨てる時に創造性を発揮しないことです。
いざモノを捨てようとすると、「もしかしたら、こんな時に使うかもしれない」と急に新しい使い道が頭に浮かんでくることがあると思います。
しかし、それは創造性をわざわざ発揮しないと使い道がない、使用頻度の低いモノなのです。
ハンドクリームや洋服など、まだ使えるのに捨てるのがもったいなく感じてしまうものもあるかもしれませんが、今すぐに必要ないものであれば、処分してしまいましょう。
そうすることで、自分にとって本当に必要なものが何かが見えてくるため、次に無駄なものを買ってしまうことも防ぐことができます。
モノの多さが怠け癖の原因になってしまっていると心あたりがある方は、ぜひ必要なモノを管理できる分量だけ残すことを試してみてください!
本書では、この記事では紹介しきれていない、怠け者から抜け出すヒントがまだまだ紹介されています。
そのため、いますぐできる自分になりたいという方は、ぜひ本書を読んでみてください!
ではでは。