今回は、メンタリストDaiGoさん著の『収入の9割はマネースクリプトで決まる』を紹介していきます。
皆さんは、頑張っているのにお金が貯まらないといった悩みはないでしょうか。
最近ではお金について勉強することがブームになっており、実際にお金の増やし方の勉強をしている方もいると思います。
しかし、頑張ってもお金が貯まらないのには、決定的な原因があるのです!
本書では、メンタリストDaiGoさんによって、私たちの収入を決めるものとは何なのか、またお金持ちになるためにはどうすれば良いのかについて書かれています。
この記事では、その中から収入を決める要素と、金持ちになるために持っておくべき考えについて紹介していきます!
収入の9割はマネースクリプトで決まるの要約
あなたの収入を決めるものとは?
あなたの収入を決める要素とは、本のタイトルにもある通りマネースクリプトです!
マネースクリプトとは、お金に対する思い込みや考え方です。
このマネースクリプトは、人によって違うモノであり、違うからこそ、同じような経歴でも収入や貯金の格差が生まれます。
例えば、Aさんはお金を稼ぐことは汚いことだと考えているが、Bさんはお金を稼ぐことで自由を手に入れられると考えている場合、収入や貯金増やすことができるのはBさんだと思います。
このように、持っているマネースクリプトが歪んだものだと、貧乏体質になってしまい、頑張ってもお金が貯まらなくなってしまいます。
一方で健全なマネースクリプトを持っている人は、コツコツお金を増やし続けることができ、豊かな暮らしを送ることができます。
実際に、このマネースクリプトによって収入が9割も決まるという研究結果もあると本書では書かれています。
そのため、お金が貯まらなくて悩んでいるという方は、まずは自分の歪んだマネースクリプトを発見し、それを直していく必要があります。
そのうえで、金持ち体質の人が持つマネースクリプトを手に入れていきましょう。
本書で紹介されている歪んだマネースクリプトは、私が以前に紹介した『マネーセンス』の内容がもとになっております。
こちらの動画では、4種類の歪んだマネースクリプトについて、また克服する方法を紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
この記事では、本書で解説されている金持ち体質の人が持つ8つのマネースクリプトから2つを厳選して紹介していきます。
特に1つ目は、とても重要なのでガッツリ紹介していきます。
貯金は大切
この貯金は大切とは、細かくいうと「万が一のために貯金をして、堅実に投資をしてコツコツお金を増やすことが大切」ということです。
もしかしたら、そんなの当たり前じゃんと思われる方もいるかもしれません。
しかし、その当たり前のことを多くの人ができていないからこそ、お金に困っている人が多いのです。
ではなぜ、多くの人がお金を貯めることができないのか?
それは、節約が抜け落ちてしまっているからです。
お金を増やすというと、おそらく多くの仕事の給料を上げたり、副業をしたりなど、収入を上げることを考えると思います。
しかし、いくらお金を稼いだとしても、稼いだ分を使ってしまってはお金を貯めることができません。
また多くの場合、給料を上げたり副業で稼げるようになるのは大変です。
そこで収入を増やすよりも、まずは節約をするべきなのです。
そして、節約をするためにやるべきことは、とても単純で「無駄遣い」をしないことです。、
もしかしたら、自分は無駄遣いをしていないと思っているかもしれませんが、多くの人は間違っています。
コーネル大学のロバート・H・フランク博士が行った研究では、節約していると答えた人を調査したところ、実際は無駄使いをしていたそうです。
このように、自覚がないだけで、実は無駄使いをしてしまっている人は多くいるのです。
では、どうすれば無駄遣いを減らすことができるのか?
本書では、無駄遣いが起こってしまう4大トラップが紹介されています。
①価値判断の基準値が他人:同調バイアス
②支出増の連鎖に巻き込まれる:支出カスケード
③目に見えない隠れたコストの発生:ハーティング効果
④軍拡戦争を目的とした支出:スノッブ効果
まず①価値判断の基準が他人ですが、これは周りにいる人のお金の使い方によって、自分の基準も決まってしまうということです。
例えば、周りにランチに3000円を使う人がいれば、1000円を使うことは高く感じないと思います。
私は大体500円なので、1000円も使っていると聞くと、使いすぎだなと思ってしまうのですが、自炊している人からすれば、私の500円も高く感じてしまうと思います。
このように、価値判断の基準が他人になってしまっていると、基準となっている人が多くお金を使っている場合、自然と自分も多く使ってしまうようになります。
その結果、自分が無駄遣いしていたとしても、「他の人はもっと使っているから」と、自分の無駄遣いに気が付けなくなっていします。
これを防ぐためには、価値基準を他人にするのではなく、支出以上に価値が得られるのかを考えることが大切です。
そうすることで、他人を基準にすることなく、自分が感じる価値を判断基準にすることができ、不用意な無駄遣いを防ぐことができます。
では続いてのトラップが②支出増の連鎖に巻き込まれる:支出カスケードです。
支出カスケードとは、富裕層が支出を増やすと、連鎖的に一般層や所得の低い層にまで波及する現象のことです。
そんなことあるのか?と私も思ったのですが、確かに周りが高級ブランドのバックを買ったと話を聞くと、自分も買いたくなりますよね?
私も実際に、妻のお父さんが山崎のウイスキーを買ったときには、それに対抗するかのように、白州を買ってしまいました。
このように、他の人の支出に巻き込まれて、自分の支出が増えてしまうこともあります。
そこで支出カスケードを防ぐためには、今持っているものと冷静に比較しましょう。
もし今持っているもので十分なのであれば、わざわざ買う必要はなく、無駄使いを減らすことができます。
続いて3つ目のトラップが③目に見えない隠れたコストの発生:ハーティング効果です。
ハーティング現象とは、周囲の人と同じ行動を取ることが安心につながり、非合理的でも同調し、間違った方向に進んでしまう群衆心理です。
身近な例ですと、流行りものなどは、皆が持っているからという理由で買ってしまうことが多いと思います。
必要ではないものでも、皆が持っているからという理由で買ってしまい、ほとんど使わずに、流行が終わったら捨てることもあると思います。
そんなことを繰り返していては、当然お金はたまりません
そこでハーティング現象に陥ることを防ぐためには、購入する前に、他人に流されて不合理なものを買おうとしていないか、目の前のモノを購入した後どうなるかを考えることが大切です。
購入する前に考えることで、無駄なモノを買ってしまうことを防ぐことができます。
最後のトラップが④軍拡戦争を目的とした支出:スノッブ効果です。
スノッブ効果とは、多くの人が持っているものを避けて、希少性あるサービスや商品を買う心理のことです。
自分は他の人とは違って特別な人間だと、他人より優位に立つために、希少性のあるものにお金を使ってしまうのです。
実は私は、このスノッブ効果にはまってしまっていた過去がありました。
ブランド物の腕時計を買ったり、スマートウォッチを買ったりしていたことがありましたが、ほとんど使うことなく売ってしまいました。
私のように、見栄をはるだけのためにお金を使っていると、お金はたまらなくなってしまいます。
そこでスノッブ効果を防ぐためには、合理的に考えて、必要なものかを判断するようにしましょう。
正直、スマホがあれば腕時計をつける必要はなく、普段から腕時計をつける習慣もなく、その時計にあう服を持っていない私にとっては必要のないものでした。
私自身、腕時計以外にもスノッブ効果に陥ってしまっている心あたりがあるので、これからは合理的に考えて必要なものかを判断するようにしたいと思います。
ここまで無駄使いの陥ってしまう、4大トラップを紹介してきました。
これまでお金を稼いでも、何か貯められていなかったという方は、ぜひこれらのトラップに引っかかっていないか、これまでのお金の使い方を振りかえってみて下さい。
お金を持つことに値する人間だ
金持ち体質になるためには、「自分は金持ちになれる」と本気で思うことが大切です。
私たち人間は、1日に最大で35,000回の選択をしていると言われています。
もし、「自分は金持ちになれない」と考えていては、極端なことをいうと1日に35,000回もお金持ちになれない選択をしていることになります。
それでは、いつまで経ってもお金持ちになれないことは明らかですよね?
例えば、会社での面談の時にも、自分は金持ちになれないと考えていると、積極的に昇給の交渉をすることはないと思います。
逆に、自分は金本になれると本気で思っていれば、自分はこういう実績を上げたから昇給に値すると交渉することができ、給料やボーナスが増える可能性があります。
このように、金持ち体質になるためには、本気で「自分は金持ちになれる」と思う必要があります。
しかし、この思いが強すぎるがゆえに、手段を択ばずにお金を稼ごうとするのはいけません。
必ず、自分の力で成し遂げるという要素を加えましょう。
そうすれば、1日35,000回行う選択で、お金持ちになるための選択肢を選ぶことができ、本当にお金持ちになることができます。
この記事では、本書で紹介されている金持ち体質の人が持っているマネースクリプトを2つ厳選して紹介していきました。
他のスクリプトも、とても大切なものですので、金持ち体質になりたいという方は、ぜひ本書を読んでみて下さい!
ではでは。