今回は、youtubeチャンネル「リモートワーク研究所」の池田朋弘さん著の『ChatGPT最強の仕事術』を紹介していきます。
現在、ChatGPTがとても注目を集めています。
特に最近はChatGPTについて書かれた本も、どんどん出版されていますよね。
そのため、実際にChatGPTを使ってみたという方もいると思います。
しかし、中には使ってみたけど上手く使えなかったという方や、仕事の効率化のために使いたいけど、どう使えばいいか分からないという方も多くいると思います。
今回紹介する、『ChatGPT最強の仕事術』がそういった方に役立つ1冊になります!
本書では、すでに自社の業務にChatGPTを活用し、さまざまな成果を上げるとともに、ほかの企業へのChatGPT導入支援や研修を行なっている著者によって、ChatGPTとは何なのか、どうやって使えばいいのかといったことが事例とともに解説されています!
この記事では、本書の中からChatGPTがどういったことに使えるのか、また使う上で知っておくと便利な知識など、基本的な内容を紹介していきます!
Contents
ChatGPT最強の仕事術の要約
ChatGPTはどんなことに使える?
本書では、ChatGPTの現在の代表的な活用例として次の4つをあげています。
①調べる
②考える
③文章を作る
④プログラミングやExcel関数を作る
まずは調べるです。
これまでは何か調べものをする時には、多くの人がスマホでグーグルなどを使って検索をし、1つ1つ記事を読んでいたと思います。
ですが、これからはあなたが一つ一つ記事を読まなくても、ChatGPTが情報を集めて、まとめたものをあなたに提供してくれます。
例えば、睡眠の質を上げる方法を教えてとうつと、次のように返答を返してくれます。
良質な睡眠は健康と幸福に重要な役割を果たします。以下に睡眠の質を向上させるためのいくつかの方法をご紹介します。
- 規則正しい睡眠スケジュールを確立する:毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きる習慣をつけることで、体内時計が整い、睡眠の質が向上します。
- 快適な寝室環境を整える:寝室を暗く、静かで涼しい環境に整えましょう。快適なマットレスや枕、遮光カーテンなどを使用することで、快眠を促進します。
- スクリーンタイムを減らす:寝る1時間前くらいからスマートフォンやコンピュータなどのスクリーンを避けることで、目を疲れさせず、睡眠の質を高めます。
- リラックスのためのルーティンを作る:就寝前にリラックスする習慣をつけると良いです。軽いストレッチ、ヨガ、深呼吸、軽い読書、お風呂などが効果的です。
- 食事と飲酒に注意する:夕食を軽くして就寝前の食事を避け、特にカフェインやアルコールを摂取するのを控えることで、睡眠の妨げとなる可能性を減少させます。
- 運動を取り入れる:適度な運動は睡眠の質を向上させる助けになりますが、就寝直前に激しい運動をするのは避けましょう。
- ストレスを管理する:ストレスは睡眠の質に影響を与えることがあります。リラクゼーションテクニックやマインドフルネスを取り入れて、ストレスを軽減しましょう。
- 昼間の活動を調整する:昼間の活動量や食事にも気をつけることで、夜の眠りに影響を与えることがあります。規則正しい食事と適切な運動を心掛けましょう。
- カーテンを開けて自然光を取り入れる:昼間のうちに十分な自然光を浴びることで、体内時計を調整し、夜の睡眠をサポートします。
- 医師に相談する:もしも睡眠の問題が長期間続いている場合は、医師に相談することを検討してください。睡眠障害や健康上の問題があるかもしれません。
これらの方法を試しながら、自分に合った睡眠習慣を見つけることが大切です。良質な睡眠は健康と幸福に欠かせない要素ですので、積極的に取り組んでみてください。
情報の精度がまだ粗いところはありますが、大まかに情報を集めたいという場合にはchatgptが向いています。
続いては、考えるです。
ChatGPTに回答に対して、追加で質問することができます。
例えば、先ほどの睡眠の質問に対して、睡眠の質をあげる運動を教えてくださいと質問をすると、次のように返してくれます。
睡眠の質を向上させるための運動は、適度な運動を行うことで体温を上げ、ストレスを軽減し、健康的な体を保つことができます。ただし、就寝直前に激しい運動をするのは避けるべきです。以下に、睡眠の質を上げる運動のいくつかをご紹介します。
- ウォーキング:軽いウォーキングはリラックス効果があり、気分を良くして睡眠をサポートします。日中に散歩をすることで、夜の睡眠の質が向上することがあります。
- ヨガ:ヨガはリラクゼーションや深呼吸を促進し、ストレスを軽減する助けになります。就寝前に簡単なヨガのポーズやストレッチを行うと、リラックスして眠りに入りやすくなります。
- ストレッチング:軽いストレッチングは筋肉の緊張をほぐし、体をリラックスさせます。特に肩や首、背中のストレッチを行うことで、日中の疲れを和らげることができます。
- 水泳:水中での運動は身体への負担が少なく、全身の筋肉を使ってエクササイズできます。水中のリラックス効果がストレスを軽減し、睡眠の質を向上させることがあります。
- タイ・チー:タイ・チーはゆっくりとした動きと深い呼吸を組み合わせた運動で、ストレスを軽減し、心身のバランスを整える効果があります。
- サイクリング:アウトドアでのサイクリングは気分をリフレッシュさせ、運動による気持ちの良さが睡眠をサポートします。ただし、夕方以降に行う場合は運動後のリラックスを心掛けましょう。
- ピラティス:ピラティスはコア部分の筋力を向上させるための運動で、姿勢を改善し、快適な睡眠姿勢を作るのに役立ちます。
- ストラッチバンドエクササイズ:ストラッチバンドを使用した軽いエクササイズは、筋肉を柔軟にし、リラックス効果をもたらすことがあります。
運動を取り入れる際には、自分の体調や能力に合った運動を選び、無理なく行うことが重要です。また、就寝前に激しい運動を避け、運動後は体をゆっくりとリラックスさせることを心掛けましょう。
グーグルで何かを調べるときは、情報収集のみの一方通行ですが、ChatGPTでは回答にさらに質問をすることで、理解を深めることができます。
また、ChatGPTへの質問は自分で考える必要があるため、ChatGPTとの対話を通じて、思考と理解を深めることができます。
3つ目の活用法が文章を作るです。
これまで例に挙げてきた、睡眠の質をあげる方法について3000字程度で記事を書いてくださいと指示を出すと、次の文書をすぐに出してくれます。
タイトル:睡眠の質を向上させる方法 - 健康と幸福のためのステップ
睡眠は私たちの健康と幸福に重要な役割を果たす不可欠な要素です。十分な質の高い睡眠を得ることは、日々の生活において体調を整え、心身のバランスを保つために不可欠です。しかし、多くの人々が忙しいスケジュールやストレスからくる影響などによって、十分な睡眠を取ることが難しくなっています。この記事では、睡眠の質を向上させるための効果的な方法を詳しくご紹介します。
1. 規則正しい生活リズムの確立
睡眠の質を向上させる最初のステップは、規則正しい生活リズムを確立することです。毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きる習慣を身につけることで、体内時計が整い、睡眠の質が向上します。寝る時間と起きる時間を一貫して保つことで、体は自然なリズムに従って調整され、深い眠りをサポートします。
2. 快適な寝室環境の整備
睡眠の質を向上させるためには、快適な寝室環境を整えることも重要です。寝室を暗く、静かで涼しい環境にすることで、安らかな眠りを促進します。また、適切なマットレスと枕を使用することで、体のサポートが得られ、痛みや不快感を軽減することができます。さらに、遮光カーテンを使用して外部からの光を遮断することで、深い眠りをサポートします。
3. スクリーンタイムの制限
睡眠の質を向上させるためには、就寝前のスクリーンタイムを制限することも大切です。スマートフォンやコンピュータの画面から出るブルーライトは、体内時計を乱し、入眠を妨げる可能性があります。寝る1時間前くらいからスクリーンを避け、代わりにリラックスする活動を取り入れることで、眠りへの移行をスムーズにすることができます。
4. リラックスのための習慣
就寝前にリラックスする習慣を取り入れることで、心身を準備して深い眠りに入ることができます。軽いストレッチ、ヨガ、深呼吸、瞑想などのリラックス法を試してみましょう。これらの活動はストレスを軽減し、緊張を緩和してくれるため、安眠をサポートします。
(以下省略)
文章の書き出しから見出しまでも考えてくれます。
もちろん情報には誤りもあるため、最終的には自分でチェックをする必要があります。
しかし、自分で一から作成するよりもはるかに早く文章を作成することができます。
最後がプログラミングやExcel関数を作るです。
おそらく、これまでにプログラミングやExcel関数の勉強を始めて、挫折してきたという方もいらっしゃると思います。
実は私も過去にプログラミングの学習で挫折した経験があります。
しかし、ChatGPTを使えば、一瞬でプログラミングのコードやExcel関数を作ってくれるのです。
そのため、こういったものが作れれば仕事が効率化できるのになと思ったものがあれば、Chat GPTに指示を出して作ってもらうことができるのです。
我々人間が作るよりも早く作ってくれるため、その分仕事も効率化でき、生産性を上げることができます。
ここまで本書をもとに、ChatGPTの代表的な活用例を紹介してきました。
これまで紹介してきた通り、ChatGPTを活用することで、これまで時間がかかっていた作業を、短時間で片づけられるようになります。
では続いては、ChatGPTを使いこなすためにおさえておきたい、4つの心がまえを紹介していきます!
まずおさえておきたい4つの心がまえ
本書では、ChatGPTに質問や依頼をするにあたって、次の4点をおさえておくべきであると書かれています。
①質問文が大事(プロンプトエンジニアリング)
②手軽な質問と本格的な質問を使い分ける
③無茶ぶりをしてもOK
④回答は鵜呑みにしない
まずChatGPTは質問文が大切です。
この質問文が悪いと、思ったような回答を得ることができません。
そのため、欲しい解答を得るためには、どのように質問をすれば、欲しい回答が得られるのかを知る必要があります。
後ほど、ChatGPTへの質問の仕方のポイントを詳しく紹介していきます。
続いてが、手軽な質問と本格的な質問を使い分けるです。
先ほど、ChatGPTは質問文が大切であると紹介しましたが、常に質問文を作りこんでいては、時間と手間がかかりすぎてしまいます。
逆に考え込みすぎて、複雑な質問文を投げてしまうと、思ったような回答が得られなくなってしまうこともあります。
そこで最初は、「○○を教えて」のような手軽な質問から始めて、その回答に対してさらに質問を繰り返し、条件を絞り込んでいくことで、少しずつ詳しい回答を引き出すことができます。
3つ目のポイントが無茶ぶりしてもOKです。
ChatGPTはツールです。
上司や同僚に質問責めするのは気が引けるかもしれませんが、ChatGPTなら、あなたの気が済むまで付き合ってくれます。
そのため、ChatGPTに質問をする時は、人に質問する時のように気を遣う必要はなく、無茶ぶりをしてもOKです。
最後のポイントが、回答を鵜呑みにしないです。
残念ながらChatGPTは完璧ではありません。
回答には事実ではないことが含まれていることもあります。
さらに厄介なのが、事実ではなくことも、さも事実かのように回答してきます。
もしかしたら、「そんなんじゃ役に立たないじゃないか」と思われるかもしれません。
しかし、使う側の私たちが、間違った情報もあることを前提に回答をチェックしていけば済むだけの話です。
むしろ、毛嫌いして使わずに自分の力でやる方が、ChatGPTなら一瞬で出来ることを数時間、数日かけてやるはめになります。
そのため、ChatGPTに頼れるところは、どんどん頼って、回答が使えるかどうかは自分で判断していきましょう。
ここまで、ChatGPTを使う上でまずおさえておきたい4つの心がまえを紹介していきました。
では最後に、ChatGPTを使いこなすために、最も重要な質問文の作り方について紹介していきます!
質問文は3つの要素が命!
本書では、質問文の作成は、指示と条件、そして返ってきた回答に対する応対が重要であると書かれています。
この指示、条件、応対の3要素が、質問文を作るうえでキーとなります。
まず指示には、次の5つのパターンがあります。
①情報収集・質問 例:○○について教えて、○○について調べるためにどんな質問をすればいい?
②文章作成・添削 例:○○の文章を作って、以下の文章を要約して
③企画・アイデア出し 例:○○についてアイデアを考えて、○○について対策を考えて
④数式・プログラム・添削 例:Excelで以下のようなマクロを作って
⑤他言語の翻訳・添削 例:以下を日本語訳して
まずChat GPTに何をしてほしいのか指示を出す必要があります。
情報収集の際には、そもそも何を質問すればいいか分からない場合でも、どんな質問をすればChat GPTに聞けばいいのか尋ねれば、Chat GPTが教えてくれます。
先ほども4つの心がまえで紹介した通り、Chat GPTに対しての質問は無茶ぶりでもいいのです。
おそらく、「何について質問をすればいいですか?」なんて、上司に聞いたら、「自分で考えろ!」と怒られてしまうと思いますが、Chat GPTなら怒らずに淡々と教えてくれます。
2つの大事な要素が条件です。
条件には、次にも5つのパターンがあります。
①役割 例:あなたはプロのマーケターです
②目的・背景 例:商談を獲得するため、読者はChat GPTには詳しくない
③要件 例:3000字以内で、理由とともに、
④参考例・サンプル
⑤アウトプット例 例:箇条書きで、小学生にも伝わるように
大まかな指示だけでは、ごく一般的な回答しか得られません。
そこで、もっと具体的に、個別に合わせた回答が欲しい場合は、条件を加えましょう。
例えば、営業のセールストークを考えてもらうときにも、どういった目的があるのか、また相手はどういった人を想定しているのかなどを細かく設定することで、その人物像に合わせたセールストークを出してくれます。
また、MECEやロジックツリーなど、フレームワークを指定して、情報を集めたり、情報を整理してもらうことができます。
さらに、Twitterの投稿文やグーグルの広告文などといった条件を指定することもできます。
このように、条件を駆使することで、Chat GPTから的確な回答を引き出すことができます。
そして最後のポイントが応対です。
応対には、次の3つのパターンがあります。
①追加で引き出す 例:他には?もっと詳しく教えて?
②修正・訂正させる 例:もっと短くして、○○を追加して作り直して
③質問をさせる 例:○○について質問をして
最初にした質問の回答だけでは不十分なこともあると思います。
その時には、他には?といった質問を投げることで、追加で回答を出してくれます。
また、一度出してもらった回答も、足りない部分があれば、修正点を伝えてすぐに修正してもらうことができます。
こういったことは、実際に人には頼みづらく、また修正を待たなければいけないですが、Chat GPTなら文句を言わずにすぐにやってくれるのでいいですよね。
さらに、Chat GPTに先に質問をしてもらい、自分で回答を用意して、その回答に対して意見をもらうこともできます。
おそらく、一度なんとなく使ってみて、思ったような回答が得られなかったという方も多くいると思います。
ぜひ、今回紹介した、指示、条件、応対の3要素を意識して、質問文を考えてみて下さい!
本書では、営業やマーケティング、企画といった、実際のビジネスの場を想定した活用例が豊富に載っています。
実際にどういった質問をすれば、どういった回答が得られるのか、またChat GPTが苦手なポイントについても解説されています。
そのため、これからChat GPTの使い方を覚えて、周りと差をつけたいと思っている方は、ぜひ本書を読んでみて下さい!
また私のyoutubeチャンネルでは、堀江貴文さん著の『堀江貴文のChatGPT大全』の紹介動画を挙げています!
こちらの動画では、実際にChatGPTを活用している先駆者たちの使い方について紹介していますので、よろしければ参考にしてみて下さい!
ではでは。