皆さんは転職を考えているでしょうか?
私は考えています(笑)
最近では、働き方改革やコロナ禍によるリモートワークの普及によって、多くの人の労働観が変わってきています。
その結果、転職を考え始めたという方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
一昔前は、転職に対してネガティブなイメージがありました。
私の母親は転職が多かったのですが、転職のたびに、おじいちゃんとおばあちゃんの顔が曇っていたのを今でも覚えています(笑)
しかし、今は時代が変わってきています。
定年が70歳に引き伸ばされたことにより、私達の労働寿命は延びました。
大学卒業後から働き始めるとすると、多くの人は50年近く働くことになります。
これは、企業の寿命よりも長くなっています。
またデータブック国際労働比較によると、日本人の平均勤続年数は11.9年だそうです。
これら踏まえると、多くの人は最低でも4回は転職をすると考えられます。
そんな時代の中で、これまでの転職対する考え方のままでは、確実に時代遅れになってしまいます。
では、どうすれば良いのか?
今回紹介する『転職2.0』が、その答えを教えてくれます!
YouTubeでアニメーションを使った解説動画をあげています!
よろしければ、こちらもご覧ください!
転職2.0の要約
我慢しながら働く時代は終わった
転職が当たり前になってきたとは言え、「高い給料の代わりに長時間労働」「忙しくはないが給料が低い」といったように、「転職とはトレードオフ」と考えている方が多いと思います。
しかし、何かを得ることは何かを捨てることと言った、我慢しながら働く時代はもう終わりました。
なぜ、我慢しながら働く時代は終わったのか?
その理由として、本書では次のように書かれています。
しかし、ポスト終身雇用時代の今、会社があなたを一生守ることはありません。そこに労働人口の減少も相まって、個人と会社の立場は逆転。会社に握られていたキャリアの意思決定権は個人のもとに戻り、自分次第でキャリアも働き方も選べる時代になったのです。
『転職2.0』より
かつての日本は、終身雇用制度が整っており、会社がずっと面倒を見てくれました。
そのため、個人に対して会社が大きな力を持っていました。
しかし、終身雇用制度は崩壊に向かっています。
会社は個人を面倒見ることが出来なくなってしまうため、会社と個人の立場は逆転しつつあります。
その結果、私はたちは自由にキャリアも働き方も選べるようになってきています!
では、そのような時代の中で私達は、転職をどのように考えればいいのでしょうか?
その答えをこれから紹介していきます!
転職2.0へアップデートせよ!
自分次第で自由にキャリアも働き方も選べるようになった時代に適応するためには、転職に対する考え方を変える必要があります!
本書では、「転職1.0」から「転職2.0」にアップデートする必要がある表現されています。
「転職1.0」と「転職2.0」の違いについて、本書では次のように書かれていいます。
転職1.0 | 転職2.0 | |
目的 | 1回の転職の成功
(転職=目的) |
自己の市場価値観最大化
(転職=手段) |
行動 | 情報収集 | タグ付けと発信 |
考え方 | スキル思考 | ポジション思考 |
価値基準 | 会社で仕事を選ぶ | シナジーで仕事を選ぶ |
人間関係 | 人脈づくり
(狭く深く) |
ネットワークづくり
(広くゆるく) |
転職をするのが当たり前でなかった時代には、1回の転職をさせることが目的となっていました。
しかし、何度も転職をするのが当たり前の時代では、転職は「自己の市場価値最大化」のための手段となります。
本書では、「自分株式会社の時価総額の最大化」とも表現されています。
最終的な目標はここにあって、それを達成するためにA社に入って実践経験を積むというように、転職を手段に1つとして使っていくといった感じです。
そのために、転職は場当たり的に行うのではなく、戦略的で逆算して行う必要があります。
本書では、5つに分類された「目的」「行動」「考え方」「価値基準」「人間関係」について、どのように行動すればいいのか詳しく書かれています。
この記事では、最後に「行動」のタグ付けについて紹介していきます!
自分株式会社の評価額を上げるためにタグ付けをしよう!
自分株式会社の評価額を上げるためには、自分にタグ付けをして、自分の希少価値を高める必要があります。
タグ付けについて、本書では次のように書かれています。
「タグ付け」とは、一言でいえば、働く個人にタグをつけるということ。個人を想起させるためのフックとなるキーワードをつけるイメージです。
『転職2.0』より
中には、「自分にはタグ付け出来るものが無いよ、、、」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
安心してください!
タグを「ポジション(役割)」「スキル」「業種」「経験」「コンピテンシー」の5つに分類することで、あなたのタグを見つけることが出来ます!
それぞれ、私を例に挙げると次のように当てはめることが出来ます。
ポジション(役割) | 英語講師、ブロガー、Youtuber |
スキル | TOEIC975点、英検1級、ライティング、動画編集(Vyond)、SEO |
業種 | 教育 |
経験 | 3か月でTOEIC600点台に→800点台にあげた(生徒)、TOEICの勉強法の記事で上位表示を達成した(1~3位) |
コンピテンシー | 成長意欲、問題解決、傾聴力、目標設定 |
このように分類されたタグは、発信していくことで企業からのオファーを受けることが出来ます。
私も実際に、今働いている会社はTwitterからオファーを頂きました。(英語系)
転職エージェントを使って応募するという方法が主流ではありますが、最近ではSNSを使った採用も活発になってきています。
あなたの希少価値を高めるためには、タグを掛け合わせることが大切です。
そこで目指すべきは、「いそうでいない人材だけど、多くの企業が欲しいと思う人」です!
タグの掛け合わせ方は、分類表を縦に掛け合わせることが重要だと書かれています!
私の場合ですと、TOEIC975点と英検1級をもっていること(スキル)に加えて、TOEICの勉強法の記事で上位表示を達成した経験があります。
英語の資格を持っている人はたくさんいると思いますが、その中でサイトを上位表示させることが出来た経験がある人は、少ないと思います。
だからこそ希少性が生まれ、今の会社からオファーを頂くことが出来たのだと思います。
さらに、自分株式会社の評価額を上げるためには、新しくタグを掛け合わせることも重要です!
実際にどんなタグを掛け合わせるといいか、本書では次の3つが紹介されています!
①すでに持っているタグと離れたタグ
②新しい職種に付随するタグ
③ホットなタグ
『転職2.0』より
この3つの観点をもとに、現在持っているタグから探したり、足りないのであれば、掛け合わせたいタグを手に入れるために転職をしたり、資格を取ったりする必要があります。
では、これらのタグはどうやって知ることが出来るのでしょうか?
本書では、その方法として①転職エージェントのコンサルタントから情報を収集する②スタートアップの動向を見ることが紹介されています。
転職エージェントの担当者は、ネットにはまだ出ていない最新の情報を持っている可能性があります。
そのため、転職エージェントの担当者の話を聞くことで、これから重宝されるタグをいち早く知ることが出来ます。
また、ベンチャー企業は、多くは成長につながる事業を行っているため、スタートアップの動向を見ることで、ホットなタグを見つけることが出来ます。
こういった情報源を活用して、タグを手に入れることで、あなたの自分株式会社の評価額を上げることが出来ます!
転職2.0を読んだ感想
この記事の冒頭でも書いた通り、私はこれまでの経験から、転職に対してあまり良いイメージを持っていませんでした。
それは、「今の仕事がきついから転職する」「今の職場が合わないから転職する」といった、負の側面からしか転職を見ていなかったからです。
しかし、本書を読んで転職に対する考え方がポジティブになりました。
特に、自分株式会社の評価額を上げるという考え方は、これからの会社に依存する働き方が出来なくなった時代において必須だと思います。
今回は、転職2.0についてタグ付けについて紹介していきました。
他の項目については紹介しておりませんが、「目的」「行動」「考え方」「価値基準」「人間関係」は、それぞれが独立しているものではなく、自分株式会社の評価額を上げるためにつながっているものです。
どれか1つをやれば良いというものではなく、5つ全てを行うことで相乗効果が生まれ、自分株式会社の評価額をより上げることが出来ます!
我慢して働きたくない!という方は、ぜひ『転職2.0』を参考にしてみて下さい!
ではでは。