今回は『スマホ脳』の著者であるアンデス・ハンセン氏著の『運動脳』を紹介していきます!
なんと本書は、著者の出身地であるスウェーデンでスマホ脳よりも読まれているそうです。
そんな本書は、タイトルからもわかる通り、運動と脳の関係について書かれています。
運動が健康にいいことは、全員が知っていることだと思います。
ですが、運動は単に健康にいいだけでなく、私たちの脳のパフォーマンスを最大限に高めてくれるのです!
そのため、運動をすることで毎日の仕事のスピードがアップしたり、勉強の効率が上がります。
また、ネガティブな感情にも負けない脳を作ることができるのです!
そこでこの記事では、なぜ運動が脳にもたらす効果と、具体的にどれくらい運動をすればいいのかについて紹介していきます!
運動脳の要約
運動で脳の大きさが変わる!?
年をとると物覚えが悪くなるとは、皆さんの中に当たり前の常識としてあると思います。
私たちの脳の大きさは、25歳ごろがピークで、それ以降は年齢とともに小さくなっていきます。
脳の細胞は、25歳以降も作られていきますが、作られる細胞以上に死んでしまう脳細胞が多くなってしまいます。
そして、私たちの記憶に強く関連する海馬という部分も同様に、毎年1%ずつ小さくなっていきます。
この海馬が小さくなってしまうことで、私たちの記憶力が衰えてしまうのです。
しかし、アメリカで行われた研究によって、運動が海馬を成長させることがわかっています!
この研究では、120名の被験者を、心拍数の上がらないストレッチをするAグループと、心拍数の上がる持久系のトレーニングをするBグループの2つに分けました。
それぞれ、一年後にMRIで脳をスキャンすると、Aグループの人は、海馬が一年前よりも1.4%ほど縮んでいたのに対して、Bグループの人は2%も大きくなっていたのです。
この研究からも、運動をすることによって、脳の老化を抑えることができるだけでなく、脳を成長させることができます。
中には、運動が脳を成長させることはわかったけど、辛いトレーニングは嫌だな、、、という方もいると思います。
そんな方も安心してください。
実は、Bグループが行なっていたのは、週に3回、40分早足をするだけなんです!
たったこれだけの運動をするだけでも、海馬の老化を抑えて、成長させることができるのです!
さらに運動には、脳を成長させ機能を向上させる以外にも、私たちのメンタル面にいい影響があります。
続いて、その効果について紹介していきます!
運動には抗うつ剤と同じ効果がある!?
皆さんは、不安やストレスに悩まされていないでしょうか?
私の他の動画でも紹介しているとおり、特に日本人は不安を感じやすくなる不安遺伝子の数が多いと言われています。
実際に私のストレスから適応障害という病気を患った過去があります。
同じように何かしらの精神病にかかった方や、診断はされていなくても、苦しんでいる方は多くいると思います。
そういった不安やストレスに悩まされている人ほど、運動を取り入れて欲しいのです!
運動をすることで、私たちの中ではセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンの分泌量が増えます。
この3つの脳内物質は、私たちの気分に大きく影響を与えます。
私たちの気分以外にも、集中力や意欲、意思決定などにも大きな影響があります。
そして、うつ病にかかってしまう人は、この3つの物質が欠乏していると言われており、抗うつ薬の多くは、この3つの物質の量を増やす効果があります。
もちろん、薬によって症状はなりますが、やはり薬には副作用があります。
私も適応障害になった時に、薬を処方してもらっていたのですが、眠気や怠さがあったり、薬がないと眠れなくなってしまったりなどありました。
ですが、運動なら副作用やリスクなしで、薬と同じ効果を受けることができるのです!
さらに、運動をすることによって、最強の脳物質であるBDNFを分泌することができます!
BDNFは、脳細胞が他の物質によって傷ついたり死んだりしてしまうことを防いでくれたり、新しい脳細胞の成長を助け、促進する働きがあります。
さらに、脳の細胞間のつながりを強化して、認知機能も高めてくれます。
うつ病にかかってしまう人の多くは、このBDNFという物質も少ないと言われています。
もちろん、抗うつ薬を服用することによって、このBDNFの濃度を上げることができます。
しかし、いつまでも薬を飲み続けるわけにはいきませんよね?
また、薬を飲むほど深刻ではないけど、今の状態を改善したいという方もいると思います。
運動は、そういった点を全て解決してくれます。
運動をすることによって、ノーリスクで継続的に4つの脳内物質を増やすことができます。
さらに、うつ病患者が薬を服用した場合と、運動をした場合、運動をした方が再発のリスク低いことが実際の研究からもわかっています。
たとえ薬を服用して治したとしても、時間が経てば、またセロトニンやノルアドレナリンが欠乏してしまう可能性があります。
ですが、運動を継続することができれば、先ほどもお伝えしたとおり、私たちのメンタルに大きな影響を与える脳内物質を分泌し続けることができるため、再発のリスクを抑えることができます。
特に現代はストレス社会と呼ばれるほど、私たちは多くのストレスにさらされながら生きています。
だからこそ、ストレスに負けないために運動を取り入れることが大切です。
では、どんな運動を、どれくらいすればいいのか?
できることなら、無駄に運動をしたくはないですよね?笑
そこで最後に、どれくらい運動をすればいいのかについて紹介していきます!
結局どれくらい運動すればいいの?
本書では、脳のコンディショニングを最高の状態に保つためには、週3回、45分間以上の螺ニングをすることが理想であると書かれています。
最近流行っている筋トレでも、脳に良い効果がありますが、有酸素運動の方がより効果があります。
そのため、脳のコンディションを高めたいのであれば、筋トレをしている人も有酸素運動を取り入れることをおすすめします。
とはいえ、運動をしたからといって、すぐに効果が現れる訳ではありません。
脳が再構築され構造が変化するまでには時間がかかってしまいます。
効果を感じられるようになるまでには、数ヶ月から半年間は続ける必要があります。
そのため、今運動の習慣が全くない人にとっては、週3回、45分間以上のランニングは、かなりハードルが高いと思います。
そこで、最初は30分間のウォーキングなど、ハードルを下げて初めることがおすすめです!
もちろん、45分間以上のランニングを行うことが理想ですが、継続できなければ意味がありません。
運動の効果を感じる前に挫折してしまうことを防ぐためにも、まずはできる範囲から始めることがおすすめです。
また、あなたの好きなことと運動を掛け合わせることもオススメです。
私は、現在ポケモンカードにハマっています。
そのため休日に、カードショップ巡りをしているのですが、その際に近場のショップに行くのではなく、自転車で30分以上かかるところにわざといっています。
そうすることで、週に2回は最低でも自転車に乗って有酸素運動をすることができています。
このように、あなたの好きなことのついでに運動ができないか考えてみることもオススメです!
また、私が過去に紹介した『習慣超大全』という本の中では、習慣化を達成させる魔法のレシピを紹介しております!
よろしければ、こちらの動画も参考にしてみてください!
運動脳を読んだ感想
運動なんてめんどくさいな〜と思われる方も多くいると思います。
実際に私もそのうちの一人でした笑笑
ですが、運動をなんとか継続することで、確かに以前よりも集中力が上がったり、ストレスで過度に精神がやられることも無くなりました。
先ほども紹介した通り、私には適応障害を患った過去があります。
適応障害を患い仕事を辞めてから、再度社会に復帰するときは、多くの不安や緊張がありました。
それでも、適応障害を再発することなく仕事を続けることができているのは、今の環境が自分に合っていることもありますが、運動の効果もあるのかもしれません。
そのため、やはり運動をすることは、幸せな人生を送るためには、本当に価値のあることだと思います。
本書では、この記事では紹介しきれなかった運動の効果について、多く解説されています!
興味のある方は、ぜひ本書『運動脳』を読んでみてください!
ではでは。