今回は、細井龍さん著の『メモるだけで2度と忘れない3分間勉強革命』を紹介していきます。
皆さんは、せっかく勉強をしたり、本を読んだのに忘れてしまうという悩みはないでしょうか?
特に仕事や家事をしながら勉強時間を何とか捻出しているのに、学んだことが覚えられないのは悲しいですよね。
本書は、なかなか覚えられなくて悩んでいるという方にオススメの一冊です!
本書では、現役の医者にして、医学部受験塾の講師である細井さんによって、脳科学や心理学に基づいた勉強法が解説されています!
この記事では、その中から人間は忘れてしまう生き物であること、またその対策法、そして本書でオススメされている3分間メモについて紹介していきます!
三分間勉強革命の要約
人間は忘れる生き物
残念ながら人間は、勉強をしても、その内容を忘れてしまいます。
そして、この忘れるには2つの種類があると本書では書かれています。
①劣化:単純に時間が経つことによって、その記憶が薄れていくという現象
②干渉:新しいものを入れたときに既存のものが押し出される現象
例えば、1週間前に会社の同僚や家族とした話はほとんど覚えていないと思います。
このように、時間が経つことによって、劣化が起こり記憶が薄れていきます。
そして、脳にはある程度のキャパシティがあり、新しいインプットをすると、干渉が起こり、古い記憶が勝手に抜けていってしまいます。
このように忘れるには劣化と干渉の2種類があり、我々は忘れてしまう生き物なのです。
そこで本書では、参考書は薄く回数を繰り返すことがオススメされています。
そのための方法として、本書では1冊集中法が提案されています。
1冊集中法では、1冊を2~3か月間の間で1周するというスパンでこなしていきます。
もちろん、ただ1周するだけではありません。
進めながら、同時に復習を繰り返していきます。
復習のタイミングは、前日、1週間前、3か月で実施していきます。
そうすることにより、忘れたタイミングで復習を行うことができ、忘れたことを思い出すことで記憶に定着することができます。
また、先ほども紹介した通り、忘れるには劣化と干渉の2種類があります。
今日学んだことを深く理解したとしても、時間が経てば劣化が起こり忘れてしまいますし、新しいことを学べば干渉が起こり忘れてしまいます。
そのため、1冊集中法で薄く回数を繰り返すことが、記憶に定着させるためには大切なのです。
さらに学んだことを劣化や干渉から守るためには、どれくらい深く印象づけられるかがカギを握ります。
あなたの脳に深く印象づけるためには、五感を使って暗記していきましょう。
ただ見て覚えようとするよりも、手を動かす、耳で聞く、口を動かすなど五感をフル活用するほうが記憶に定着しやすくなります。
個人的期には、本書でもオススメされている覚えたい内容を自分で音読をして、それを録音して聞くことがオススメです。
自分の声を録音して聞くと、とても違和感があると思います。
その違和感が脳への刺激になるため、記憶に定着しやすくなります。
またジョギングやウォーキングをしながら聞くこともできます。
足を動かしながら勉強することで五感を刺激することができます。
また歩いていると、救急車やパトカーが来たり、突然起こる出来事もあります。
そういったことが起こると、脳が刺激されるため記憶に残りやすくなります。
そのため、これまで教科書を読んで終わりだったという方は、ぜひ自分の声を録音して、勉強に活用することを試してみて下さい!
学んだことを3分間でメモしろ!
本書では、学んだことを3分間で紙にまとめるだけで勝ち確定だと書かれています。
まず先ほども紹介した通り、人間は忘れる生き物であり、学んだことを定着させるためには復習が必要でした。
そして、この復習をする時に本書でオススメされているのが手で書くことです。
勉強法について書かれた本の中には、書くことは非効率的だと書かれているものもありますが、本書では手を動かして、書いてまとめることは記憶の定着に効果的だとデータで実証されていると書かれています。
その理由は、手で文字を書く行為は、視覚と触覚を使った非常に繊細な動きだからです。
この繊細な動きによって、脳へのインプットの刺激になり、体が感じる知覚データがただ読むよりも多くなります。
また、2009年の日本認知科学学会第26回大会で発表された研究によると、手書き文字のメリットとして、ノイズ要素があると述べられています。
ノイズ要素とは、個々の字が持つ違いのことです。
手書きで文字を書くと、パソコンで入力したような綺麗に整った文字にはなりません。
そんなノイズ要素が脳には、刺激的なものに映るため、視覚をつかさどる後頭葉が活性化されます。
そのため、ただ教科書のキレイな活字を読むだけよりも、自分の手で書くことが大切なのです!
とはいえ、教科書に書いてあることを一言一句紙に書き写せばいいというわけではありません。
そんなことをしていては時間がかかってしまい、書き写すだけで終わってしまい、復習することができません。
実際に私は大学受験の時に、Forestという分厚い文法書をノートに写経して、何か月も無駄にしました(笑)
そのため、本書では3分間でその日に学んだことを書き出すことがオススメされています。
本書には例がのっていますが、大学受験が例になっているため、to doリストや時間割もテンプレートの中に入っています。
多くの社会人は、受験生のように何科目も勉強するということはなく、たいてい1つの資格試験であったり、1冊の本を読んでいることが多いかと思います。
そのため、社会人の場合は日付とその日に学んだことを書き出せばいいと思います。
もしかしたら中には、まとめる時間は3分ではなく、もっと時間をかけた方がいいのではないかと思われる方もいるかもしれません。
しかし、この3分間というのが、この勉強法の肝なのです。
3分間という時間はとても短いです。
その短い時間でまとめようとすると、脳はこの3分間で覚えるべきことは何かを取捨選択します。
そのため、効率的に頭の中が整理されます。
また、3分間でまとめるには、細かい部分までいちいち書いていては書ききれません。
そこで本書にも書いてありますが、「で、何がいいたいの?」と自分に問い、枝葉を削ぎ、内容をまとめていくことが大切です。
そうすることで物事の幹の部分を捉えられるようになります。
さらに、3分間と制限時間があるからこそ集中力が上がるといったメリットもあります。
この三分間メモは手軽るに毎日続けられる勉強法だと思いますので、ぜひ一日の終わりの習慣にしてみてください!
私のyoutubeチャンネルでは、勉強に関する書籍をまだまだ紹介しております。
海外塾講師ヒラさん著の、『勉強嫌いでもドハマりする勉強麻薬』の紹介動画では、勉強しないと気持ち悪くなるくらい、勉強にハマる4つの成分について紹介しておりますので、よろしければこちらも参考にしてみて下さい!
本書では、この記事では紹介されていない勉強法や時間術、モチベーションの高め方など、役立つ知識がまだまだ解説されています。
そのため、資格勉強や受験を成功させたいと考えている方は、ぜひ本書を参考にしてみて下さい!
ではでは。